トラディショナルな日本画の画材を使用した作品を手がける画家・只野彩佳が、ソロ・エキシビション「路望の草、かなたへの導き」を10月3日(金)から26日(日)まで東京・西麻布 CALM & PUNK GALLERYにて開催。
東日本大震災での被災経験をきっかけに、内的形象のレイヤーを喚起させる風景を描いてきた只野。3月の「北へ進む」(宮城・塩竈 birdo space)以来6ヵ月ぶりの個展となる「路望の草、かなたへの導き」では、新作6点を含む作品を展示。会期初日はオープニング・レセプションを実施。4日(土)には、只野と同じく宮城県出身の彫刻家 / 評論家 / 芸術学博士・小田原のどかとのトーク・イベント(予約不要)、10月11日(土)には伊東由貴子(あーとりうむ)がファシリテーターを務める対話型鑑賞イベント(要予約 / 受付終了)が実施されます。
和紙に、岩絵具、銀箔、膠などを用いて絵画を制作しています。人々の暮らしも自然も変わらないものはない中で、この世界の輝きと痕跡を拾いながら新たな風景を描こうとしています。私の作品に影響する自然や景色に対する価値観は、故郷での震災経験が始まりです。途方もない世界の中でも、美しい景色の瞬間がありました。それを美しいと思うことは明日や未来への希望でした。私の描く景色の色は、世界がきらめいて見えた時の空気や、積み重なる時間を表しています。この世界の美しい形や景色を知りながら、私は自分や誰かにとっての居場所になるような風景を描き記したいと考えています。 本展覧会のタイトル「路望の草、かなたへの導き」は、みちばたを意味する「路傍」と「希望」を掛け合わせた「路望」という造語を使っています。ふと出会う景色の中にある希望と、自分を押し返す足元の大地の硬くて柔らかい感覚、目線を遠くに歩んだ先でまた新たな希望と出会うこと。――その時間を、絵画を通して分かち合えたら嬉しいです。
――只野彩佳
■ 只野彩佳 個展
路望の草、かなたへの導き
2025年10月3日(金)-10月26日(日)
東京 西麻布 CALM & PUNK GALLERY
13:00-19:00
日-火休廊 | 最終日曜開廊
入場無料 | 上記時間外アポイントメント制にてオープン可
[オープニング・レセプション]
2025年10月3日(金)
17:00-20:00
作家在廊
[小田原のどか x 只野彩佳 トークイベント]
2025年10月4日(土)
19:00-20:00
参加無料(予約不要)
[対話型鑑賞イベント]
2025年10月4日(土)
19:00-20:00
ファシリテーター: 伊東由貴子(あーとりうむ)
参加無料(要予約) 受付終了
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