Bergman & Salinas (fka Alejandra & Aeron) がCD + ブックレットの音楽作品『Fullmoon Maple』をリリース ASUNAがエッセイを寄稿


 拠点をカナダ、US、スペイン、スウェーデンなどへと移しながら現在は米コロンビアMOで活動し、インディペンデント出版社「INCA Press」のファウンディング・ディレクターとしても知られる美術家デュオ・Bergman & Salinasが、音楽作品『Fullmoon Maple』を「Sweet Dreams Press」からリリース。CD + ブックレットの特殊パッケージ(SDCD-059 3,000円 + 税)が5月末より販売されています。「Sweet Dreams Press」主宰者・福田教雄が制作した表題曲のMVや、作品への理解を深めるSubstackでのテキストも公開中。

 Bergman & Salinasは、1990年代後半から10年代半ばにかけて井上 徹、Lasse Marhaug、Stephan Mathieu、Todd A. Carter、角田俊也、Zeena Parkinsらの作品を手掛けたレーベル「Lucky Kitchen」を主宰し、Alejandra & Aeron名義での音楽作品を「En/Of」「FatCat Records」やKit Clayton主宰「Orthlorng Musork」などに残しているAlejandra Salinas + Aeron Bergmanのデュオ。表題曲を除く楽曲のタイトルを松尾芭蕉『おくのほそ道』から引いている『Fullmoon Maple』は、両者の娘でもあるAgnes Salinas-Bergmanを迎えたトリオ編成で制作。ロウワーケース、トイメイドなどを含む00sエレクトロニカを想起させつつ、アコースティック・インストゥルメントやAgnesのムーヴメントをフィールドレコーディングと近似的に用い、卓越した構成で分類不能の室内楽へと仕上げています。パッケージのアートワークもAgnesによるもの。

 56頁におよぶ日英バイリンガルのブックレットにはBergman、Salinasによる論文に加え、デビュー作にして代表作のひとつ『Organ Leaf』(2003)を「Lucky Kitchen」からリリースするのみならず、両者とパーソナルに親交を深めたASUNAが2万字強のエッセイを寄稿。自身のライフ・ストーリーやBergman、Salinasとの邂逅を軸に、00s電子音楽を取り巻く状況を詳細に記したヒストリカルな内容です。「Lucky Kitchen」ディスコグラフィも併載。読時に便利な栞が同梱されています。

Bergman & Salinas 'Fullmoon Maple'■ 2025年5月30日(金)発売
Bergman & Salinas
『Fullmoon Maple』

CD + Booklet SDCD-059 3,000円 + 税

[収録曲]
01. We Hope to Have Gathered
02. To Repay Your Kindness
03. The Willow Leaves
04. Scattered in the Garden
05. I Felt Quite at Home
06. As if It were Mine
07. Sleeping Lazily
08. In This House of Fresh Air
09. Fullmoon Maple

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Bergman & Salinas Official Site | https://bergmansalinas.com/