デザイナー・渡部宏一による京都拠点のアパレル・ブランド「RAINMAKER」が、京都市京セラ美術館にて開催された2023 S/Sコレクションのランウェイ・ショウ映像を公開。劇団「マームとジプシー」の舞台作品や、近年では濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』、沙村広明原作のTVアニメ『無限の住人-IMMORTAL-』の劇伴なども手がけている音楽家・石橋英子がピアノ演奏で参加しています。
同コレクションでは、西陣織の老舗「細尾」と京都造形芸術大学の学生によるプロジェクト「MILESTONES」と協業したオリジナル・テキスタイルでのコート、シャツ、パンツなどのアイテムや、デニム・ブランドとして名高い「Wrangler」とのコラボレートによるカウボーイ・ジャケットを展開。映像は、2021年A/Wシーズンでもタッグを組んだ写真家・水谷太郎がディレクション。スタイリングは中兼英朗が担当しています。
今季、描き出したのは静謐な中に、力強さを秘めた人物像。
男性的なテーラリングをベースにしながらも、柔らかくしなやかな素材使いやカラーリングにより、軽やかな気品を纏ったコレクションを展開。
着物のようなフォルムを持つ、コートやジャケット、フロッグボタンのあしらわれた、レザージャケットやプルオーバーシャツなど東洋的な衣装をモチーフとした新たなアイテムを作製しました。
カラーパレットは、白、黒、灰色のモノトーンをベースに、色調の異なる数種の緑で構成。
MILESTONESとの協業によるオリジナルテキスタイルでは春夏の帯図案をもとに、幽玄な着彩を施しました。
ランウェイショー前半では、新緑や苔などを感じさせる落ち着いた色彩から始まり、後半にかけて草花や川、日本庭園など、春夏の情景から着想を得た色目が加わりコレクションに華やかな彩りを添えました。
――渡部宏一(「RAINMAKER」ファウンダー / デザイナー)
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石橋英子 Official Site | http://eikoishibashi.net/