文・撮影 | アグネスパーラー
| 第1回: 宇宙ドリンク
はじめまして。この度、文章とドリンクのレシピを書かせていただくことになりました、アグネスパーラーのアグネスです。アグネス・チャンに似ているのでアグネスです。オリジナルのシロップを作って飲み物のケータリングをメインに活動しています。今年はあらゆるイベントがなくなり、パーラーとしてはドリンクは何も作らない、飲ませない、ということでSNSやブログに投稿したり、知人の企画物に文章を寄稿したり、違うことを楽しくやっています。
パーラーのきっかけは、カフェでもない、食堂でもない、パーラーだ!という直感のみ。古いフランス語で「おしゃべりするところ」という意味があり、それを知ったときにすごくワクワクして、「おいしいドリンク、たのしいおしゃべり」をテーマにアグネスパーラーを始めたのが10年前。友人知人のおかげで今まで本当に楽しい現場を経験してきました。みんなありがとう。今は色々と状況が変わってきて、そのワクワクはドリンク以外のことでも続けていけるんじゃないかなとも思い始めています。そのひとつとして文章も、おしゃべりみたいな感覚で楽しいこと、少しクスッと笑ってもらえらようなことを書いていけたらいいなと思っています。もちろんドリンクも、またみんなに飲んでもらえる日が来ることを願っています。「アグネスの5次元パーラー」どうぞよろしくお願いします。
今回のドリンクレシピは、パーラーの定番メニューのひとつ『宇宙ドリンク』です。ネーミングセンスばっちしのこのドリンク名は、工作やデザインの活動をしているRUINCHIの展示にパーラーを呼んでもらったとき、フライヤーに“宇宙のドリンク”と書かれていたのがきっかけでした。宇宙のドリンク、不思議で素敵な響き、私も作ってみたいと思い、作ってみることに。ハーブと果物をたくさん使ってシロップを作ったら星の輝きや森羅万象を表現できるかもしれないなと、何種類かのハーブをブレンドしてシロップを作り、そこに季節のフルーツをいくつかカットして漬けてみました。それがパーラーの『宇宙ドリンク』誕生の瞬間です。その後も名前が気に入ってずっと作っています。ハーブも果物も好きなものを。宇宙は自由で寛大で優しくて、身を委ねて、私たちは何を選んでも大丈夫。みんな大好きな宇宙をドリンクとして感じてみてください。誰が作ってもいいのが宇宙ドリンクです。
[材料]
| 好みのドライハーブを何種類か / 全体で8g(市販のハーブのティーバッグ4、5個)
| 熱湯 200cc
| 砂糖 150g(保存がきく量です。甘さ控えめ、すぐ飲みきる場合は半分にしても大丈夫)
| レモン果汁 大さじ1
| 好みの果物数種類
[手順]
01 | ハーブを熱湯200ccで10分間、濃い目に抽出する。
02 | 01を鍋に濾して入れて、そこに砂糖、レモン果汁を入れる。中火で砂糖が溶けるまで温める。沸騰させたり長く火にかけるとハーブの香りが飛ぶので注意。
03 | 02でできたシロップを余熱を取り清潔な瓶に入れて冷やしておく。
04 | 果物を好きな大きさにカットして、03で冷やしておいたシロップに入れる。数時間置くと味が馴染む。
05 | グラスに氷と04のシロップを好きな分量入れて、炭酸水などで割る(炭酸水以外にも水、牛乳、ジャスミンティー、ルイボスティーなども合います)。
※ 残った場合は果物だけ取り出してシロップだけの状態で保存し、果物は当日中に食べ切るようにする。たくさん作りたい場合は分量を倍にする。
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