𝐈𝐂𝟓𝐋𝟒𝐕£が初の単独ミックス作品『躁鬱発狂破壊』をDISCIPLINE PRODUCTIONからリリース

　Bl00dR4y aka Ray Uninog、KN（FIXED | Riverside Reading Club）と組んだドリルDJトリオ・#SKI7の一員としてミックスCD『SOUTH KOIWA DRILL SQUAD Saga -pt.1-』を8月に発表したCVLTSL4VE改め𝐈𝐂𝟓𝐋𝟒𝐕£ aka Hateが、キャリア初の単独ミックス作品『躁鬱発狂破壊』（CD DMX001 税込1,500円）を「Discipline」のレーベル・ライン「DISCIPLINE PRODUCTION」からリリース。11月8日より販売が開始されています。

　新カタログ・ナンバー“DMX”が付与され、「DISCIPLINE PRODUCTION」初のCDフォーマット作品となった同作は、MOONSCAPEのメンバーとしても知られた𝐈𝐂𝟓𝐋𝟒𝐕£ならではの柔軟かつタイトなミックス。GLOOMオマージュをタイトルに引き、レーベルメイトとなったDEAD BITCHや、自身が客演した「Discipline」棟梁・KLONNSの楽曲を交えながら、グラインドコア経由のヘヴィウェイト・ダブからインダストリアル・テクノ、グライム～IDMインスパイア、エクスペリメンタル・エレクトロニクス、ノイズ・クラスト～関西至宝ダブまでがフラットな知見と美学で収められています。マスタリングはyori（atmosfear, she luv it, STRAIGHT SAVAGE STYLE）、アートワークは「Discipline」のフライヤーを手がけるKeigo Kurematsuが担当。

　東京・南小岩をREPするDRILL TRIO 「#SKI7」のメンバーとして活動し、過去には東京随一のカルトハードコアパンク「MOONSCAPE」にも在籍した£。名義をCVLTSL4VEから変更し、キャリア初となるMIX CDを、自身も所属する東京地下暗躍クルー「Discipline」のレーベル部門〈DISCIPLINE PRODUCTION〉よりリリースする。
　血も凍る様な寒空に包まれた都市で繰り広げられる生と死の物語を紡ぐDRILL MUSIC...特にUK DRILLに主軸を置きつつ、DUBやINDUSTRIAL、果てにはCRUST COREを接続させる特異な美学は、決して安易に飛躍したクロスオーヴァーではない。表面をこじ開けて、その深層を覗いてみれば、ロンドン-東京-大阪を結びつける確かな線が見えるはずだ。そして、その繋がりを具現化するセンスは、RUDEとNERDの間に身を置き、電子化された情報だけでなく、街の片隅で囁く声たちに耳を傾けて続けてきたからこそ、培われたのだろう。
　ここ数日、この街に降り頻る雨も、垂れ流される冗談の様なニュースを洗い流してはくれない。傷口は塞がらず、血は流れる。永遠の痛み、断絶。それでも明日は来てしまうという、当たり前の事実。そんなことを考えながらこのMIXを聴いている。引き締まった音像は、何よりも冷徹な手ざわりを感じさせるが、その脊髄には過去-現在-未来という時間の連なりの中でバラバラに散らばった、異なる側面を持つ魂たちが見事に調和し、熱を持ってひとつの流れを作っていることを感じる。ひどい出来事が繰り返されるこの世界にも、まだまだ知りたいことや大切なことが沢山あったということを、改めて思い出させてくれる作品です。
――SHV (KLONNS)

■ 2022年11月8日（火）発売
𝐈𝐂𝟓𝐋𝟒𝐕£
『躁鬱発狂破壊』
CD DMX001 税込1,500円
https://discipline.official.ec/items/68562893