東京・渋谷 Contact Tokyoの平日デイタイムを活用し、同地の全フロアを使用するグループ・エキシビション「Imaginary Line」が1月31日(月)から2月4日(金)までの5日間に亘って開催されます。
3DCGを用いた美術作品や、「AVYSS GAZE」における仮想空間をはじめとするxRの分野等で注目を浴びる・JACKSON kakiがキュレートする同展には、「コンピューター・デジタルテクノロジー以降の感覚」を共通項にalpha_rats、荒井優作、Hana Watanabe(tamanaramen)、小松千倫、ritsuko、浮舌大輔、羊 喘兒、YUSUKE WASHIMIら作家陣や、オーディオ / ヴィジュアル・プラットフォーム「Mizuha 罔象」が参加。JACKSON kakiも第6弾『MUTANTS VOL. 6: HOME』に参加したコンピレーション・シリーズ「MUTANTS MIXTAPE」と、佐久間信行 aka CVN主宰「AVYSS」によるコラボレート・スペースも設営予定。開催に先駆けてInstagramアカウントが開設されています
なお、展示と連動して最終日の2月4日(金)にはAVYSS主催するパーティ「AVYSS Imaginary Line」も開催。詳細は後日発表予定とのこと。
「Imaginary Line」は、クラブ「Contact Tokyo」を舞台とし、コンピューター・デジタルテクノロジー誕生以降を生きるアーティストをキュレーションした展示企画です。
クラブは夜間を中心に営業をし、音楽を楽しむ社交の場として存在してきました。しかし、昼間の時間は稼働しておらず、スペースとして空白の時間が生まれているのが現状です。その空白の時間に、展示企画を開催し、ギャラリーとして活用させることを試みています。
クラブのギャラリー活用の例は新しくはありません。その一つが、ドイツ・ベルリンのクラブ「Berghain」が代表的です。コロナ禍で、クラブの営業ができない状況のなかで、ギャラリーとして使用し、踊らない人たちが集いました。
また、今回のキュレーターのJACKSON kakiは昨年、渋谷のライブハウス「WWW」を3DCGスキャンし、バーチャル化させたWWWを舞台に3組のアーティストとともにインスタレーションを3DCG空間上に制作し、映像出演によるアーティストのライブ配信イベントを開催しました(AVYSS GAZE)。
本展示では、過去の例を踏まえて、クラブ / ギャラリーの垣根を超えたオルタナティブな空間を創造するべく、さまざまな形式の作品を展示しています。
Imaginary Lineでは、個人のアーティストのみならず、インターネット上のプラットフォームも作家として展示に参加します。そこに共通するのは「コンピューター・デジタルテクノロジー以降の感覚」です。
私たちは、私たちが生きる現実に対し、コンピューター / デジタルテクノロジーによって構築された空間 / メディアを仮想空間と見立てるようになりました。仮想とは、仮に想定することを指します。現実には存在しないものをコンピューター / デジタルテクノロジーによって、レンダリングさせ、あたかも存在するかのように私たちはイメージを構築させています。同時に、そのイメージをインターネット上のプラットフォームを介し、流通させることが容易となっています。物理的非制約性、発信の拡張などの仮想空間ならではの利便性に対し、現実としての私たちが生きる社会は、さまざまな制約や不便性と共生しています。
しかし、その制約や不便性は、仮想空間上に再現することは容易ではありません。それこそが、現実が現実たる理由であるとも考えられます。
そんな現実で生まれた感覚に焦点を当て、キュレーションされた作品が集います。
――JACKSON kaki
■ Imaginary Line
2022年1月31日(月)-2月4日(金)
東京 渋谷 Contact Tokyo
入場無料(別途ドリンク代)
1月31日(月) 9:00-23:00
2月1日(火) 9:00-18:00
2月2日(水) 9:00-15:00
2月3日(木) 9:00-17:00
2月4日(金) 9:00-15:00
[出展]
alpha_rats / 荒井優作 / Hana Watanabe / JACKSON kaki / 小松千倫 / Mizuha 罔象 / ritsuko / 浮舌大輔 / 羊 喘兒 / YUSUKE WASHIMI
キュレーション: JACKSON kaki
制作・協力: AVYSS / Contact Tokyo / 須藤菜々美
Gallery
Imaginary Line Instagram | https://www.instagram.com/imaginaryline2022/