Jake Reinhartが日本初個展「Laurel Mountain Laurel」を東京・幡ヶ谷 gallery communeで開催


 米LAのインディペンデント・プレス「Deadbeat Club」より作品集『Laurel Mountain Laurel』(2021)を刊行したピッツバーグPA在住の写真家・Jake Reinhart(ジェイク・ラインハート)が、同作の発売を記念した日本初エキシビション「Laurel Mountain Laurel」を東京・幡ヶ谷 gallery communeにて4月8日(金)から24日(日)まで開催。

 同展では、ピッツバーグ南東部を流れるヤカゲニー川の周辺を撮影した作品を展示販売。先住民族の言葉に由来する川の名称と紐づけ、同地に生きるヒトおよび動植物の生命と、搾取の歴史、翻訳による消失、白人であるReinhart自身による“加担”にフォーカスした作品群となっています。

“ローレルマウンテンローレル”は不完全な逆さま言葉です。
これは解釈の行為です。
これは翻訳することで失われてしまったものに着想を得たシリーズです。
これは石炭、天然ガス、材木などの天然資源の抽出とそれに伴う土壌汚染、低賃金および不公正な賃金による労働者の搾取、さらには先住民族排除の歴史によって形成されています。
これは土地の意義とそこに住まう人、植物、動物、全ての命を表現する試みです。
これは思いやりや慈しみ、悲哀といった詩的表現であるフォークソングや、帝国主義的および強制労働の結果として残された破壊と消し去ることのできないトラウマの歴史の如く重く響く、ドゥームメタルのリフのようなものです。
全ての中心にあるのはヤカゲニー川流域の描写で、ピッツバーグに住まう私にとって深い意味を持つ場所です。
Youghiogheny(Yawk-uh-GAIN-eee)という言葉は、この地域の先住民族の言葉に由来しており、”4つの流れ”という意味を含みます。
Youghは4を意味し、hennéは流れを意味します。
私は4つの流れに沿って進み、それらがどのように組み合わるのかを見てきました。
それは同時に4つの主要な概念に言及することでもあるのです。
1)土地の意義とそこに住まう人、植物、動物を含む全ての命に関する明確な表現
2)搾取の歴史
3)翻訳することで失われるものと、失われたままであることへの理解
4)私が写真家として、またこの場所に深いつながりと責任を感じている白人として、これら全てにどのように加担しているのか
4つの流れが一緒に流れてより大きな水域を作り出すことができるように、4つの概念が一緒になって完全な水域を作り出すことができると私は信じています。
――Jake Reinhart

Jake Reinhart Exhibition
“Laurel Mountain Laurel”

2022年4月8日(金)-24日(日)
東京 幡ヶ谷 gallery commune

〒151-0066 東京都渋谷区西原1-18-7
平日 14:00-18:00 | 土日祝 13:00-18:00 | 木曜定休

Gallery

Jake Reinhart Official Site | https://www.jakereinhart.com/
Deadbeat Club Official Site | https://deadbeatclubpress.com/en-jp