2ndアルバム『SKYNUTS』(1998)のカセットテープ / ヴァイナルでのリイシューと、7"ヴァイナル『さいだぁぶるーす / 冬へと走り出そう』の発売を12月25日(水)に控えるかせきさいだぁが、ゲスト・キュレーターに小田島 等を迎えたグループ・エキシビション「生きてる私たち」を12月13日(金)から22日(日)まで東京・渋谷 elephant STUDIOにて開催。
かせきさいだぁが所属するアートプロジェクト・コレクティヴ「WATOWA GALLERY」がプロデュースする同展には、各々異なるフィールドで1980~90年代から活躍する8名が出展。かせきさいだぁ、小田島に加え、伊藤桂司、中村幸子、根本 敬、水道橋博士、スージー甘金、よシまるシンの作品が展示されます。会期中の12月14日(土)には、伊藤、根本、よシまるシンがDJを担当するオープニング・パーティを実施。
かせきさいだぁ氏と、本展「生きてる私たち」のキュレーション、及び作家セレクションを行った小田島等です。
タイトルについて根本敬さんに相談したところ少しサゼッションを頂き、それを小田島とかせきさだぁがLINEで熟考をしまして、現状のタイトル「生きている私たち」にFIXすることとなります。
参加メンバーの今までの仕事を考えるにつけ気になることと言えば、世に流れる「イラストレーション」「漫画」「お笑い」「グラフィック」「ポップ・ミュージック」の本来待っている汎用性や共有性、境界侵食性です。
伊藤桂司、根本敬、スージー甘金、中村幸子はそれぞれ80年代に鮮烈にデビューしたシーンの立役者・巨星たちである。また、この四者はヘタうまイラストレーションの開祖・湯村輝彦により組閣された80年代初頭の伝説的アート・グループ”東京ファンキースタッフ”のメンバーである。”ヘタうま”の自由や脱領域性は今日も彼らの魂を騒がせているに違いない。
水道橋博士は今回の特別ゲストと言える存在です。おそらく、ガチ・ギャラリーへは初参戦だと思われます。博士の活動の一旦は社会彫刻家的であると言えます。そのポップ・シチュオアショニズムと呼べる活動はいつも公と個人のあり方を健全に問い、大きく社会を巻き込む芸術的自由を獲得している。
よシまるシン、かせきささいだぁ、小田島等は90年代中期デビュー組で同期。スタイルは違えどDJカルチャーやサンプリングの技法、apple Machintoshやサンプラーなどから創作法を取り入れた初期世代に属する作家と括れるのではないだろうか。僕はいつも二人のフレッシュな魂とアイデアにエールを送り続けている。
この多様な参加作家を一つにまとめるワードがあるのか。東京?カルチャー?ポップ?と、雲みたいにイメージが浮かぶ。
たしかに目を凝らせば皆、東京という街の中で遠心力に飛ばされぬように力強く健脚を鍛えて来たブラザー & シスターであるし、一様に袂を連ねれば“ポップ文明”の落とし子たちである。
「ポップ」は「はじける」のオノマトペ表現であるからして、ポップ・カルチャーとは津々浦々で今日も動きはじけ続ける「生きる文化」である。
広義に、またその箇所にピントを合わせ、私たちの今をレポートする「生きてる私たち」展を是非ご高覧ください。
――参加アーティスト / ゲスト・キュレーター 小田島等
■ 生きてる私たち
2024年12月13日(金)-22日(日)
東京 渋谷 elephant STUDIO 1F
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-7-4
月水木金 12:00-19:00 / 土日 12:00-19:00 / 火曜休
入場無料
[出展]
かせきさぃだぁ / 伊藤桂司 / 根本 敬 / よシまるシン / 小田島 等 / スージー甘金 / 中村幸子 / 水道橋博士
[オープニング・レセプション]
2024年12月14日(土)
17:00-20:00
※ 当日は12:00から展示開始。
※ 会期の初日は13日ですが、パーティの開催は14日となります。
Gallery
WATOWA GALLERY Official Site | https://watowagallery.com/