曽我部恵一がアンビエント・アルバム『Memories & Remedies』をリリース


 今年は行定 勲監督『劇場』、山本直樹原作・出演 / 城定秀夫監督『ビリーバーズ』の劇伴や、市川実日子主演のParaviオリジナル・ドラマ『それ忘れてくださいって言いましたけど。』劇中歌「たまねぎの味噌汁はおきらいですか」「やっぱり猫はプリンが好き」などを発表している曽我部恵一が、ニュー・アルバム『Memories & Remedies』を8月26日(金)にリリース。フィジカル・エディション(CD ROSE-299 1,500円 + 税)は9月17日(土)に発売されます。

 同作は、7月末に新型コロナウイルス感染症に罹患した曽我部が、その療養中に制作したもの。身近にある数種の楽器を使用して演奏 / 録音した全7曲のアンビエント・トラックが収録され、最終曲ではタイトルにガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』を援用しています。

7月の末にコロナに罹った。
40℃手前の熱が4日ほど続き、動けずモノも食べれず、こんなにきついことは、肉体的なことに限って言えば、人生であまり経験したことがなかった。
ライブもいくつか中止になってしまったし、熱が下がったらまた少しづつでも歌いはじめなきゃと思っていたが、実際よくなり始めても音楽に向かう気持ちがぜんぜん持てない。レコードをターンテーブルに載せる気持ちにもなれないのだ。
ひょっとしたらこのまま無気力な人間になってしまうのでは、と、そのことがいちばんの不安だった。いやむしろ、不安感もそこまで感じなかったかもしれない。感情が、うまく出てこないのだ。
そんな療養期間にリハビリのつもりで、これらの音楽を作った。
ただ没入することができる音の方へ、一日の少しの時間をパソコンに向かって録音した。だれに聴かせるつもりもなかった。一曲録り終えるとぐったりして、後の時間は一日中ずっと寝ていた。

――曽我部恵一

曽我部恵一『Memories & Remedies』■ 2022年8月26日(金)発売
曽我部恵一
『Memories & Remedies』

https://linkco.re/NRv0zvHV
CD ROSE-299 1,500円 + 税 | 2022年9月17日(土)発売

[収録曲]
01. Only Love
02. River Fish
03. Summer Move
04. Highway Dream
05. Portrait Of Father
06. House Where Mother Lives
07. Love In The Time Of COVID

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曽我部恵一 Official Site | http://www.sokabekeiichi.com/