moskitooが新作オリジナル・フル・アルバム『Unspoken Poetry』をHEADZからリリース 先行楽曲「Machine Choir」を配信


 今年は高山康平監督の映画『冬の海の声の記憶』に書き下ろした劇伴や、『パンテーン』(P & G)サウンドロゴでの歌唱などが好評を博しているサウンドアーティスト / シンガー / デザイナー・moskitooが、新作オリジナル・フル・アルバム『Unspoken Poetry』を佐々木 敦主宰「HEADZ」からリリース。10月4日(金)の発売に向けて、先行シングル『Machine Choir』の配信が9月5日(木)より開始されています。

 安永哲郎とのデュオ・Cat Sandでの『Beauty & Luxury』(2015, WFTT / aotoao)や、minamo(杉本佳一 + 安永哲郎)とのコラボレート作品『Superstition』(2020, 12k)などを挟み、Taylor Deupree主宰「12k」からの『Mitosis』(2013)以来約11年ぶりのフル・アルバムとなる『Unspoken Poetry』には、コロナ禍を経て制作に着手したという楽曲群全11曲をを収録。2021年発表のシングル『Nunc』を杉本佳一 aka FourColorがリミックスしたトラックも含まれています。ミキシングは杉本、マスタリングはDeupreeが担当。カヴァー・アートはmoskitoo自身が手掛けたもの。

制作中、以前取り寄せた、アンティークのポストカードに添えられた手書きのメッセージが目に留まりました。
個人的なメッセージが、なぜかマーケットで販売され、海を渡り、時間も超えて、今私の手元で過去のある日の出来事を伝えている。百年前のある人から、ある人へ。相手の人には届いたのだろうか。
そこにあるものがその不在を際立たせ、あるいは、不在でありながら姿を象るような感覚。
『Unspoken Poetry』という言葉がふと浮かび、誰にも読まれず語られなかった詩片や、片隅の在/不在、時間軸の交錯についてが次第にインスピレーション・ソースとなってゆきました。
音質面では、忘れ去られた作品が、作り手のいない未来にサルベージされたかのような、朧げな藁半紙のような質感を意識しています。
音響構成では、電子楽器やギター、これまでライブ演奏で取り入れてきた鉄琴やオルゴール、石や木、非楽器などのサンプリングに加え、動画に意図せずに残された音やテスト録音した声、偶然のエラーの反復など、無作為的な音や過去の音源などを織り交ぜています。
全体を通して過去と現在の時間/記録を重ね合わせ、解体と構築を繰り返し、音の実体や輪郭を変容させながら制作しました。

――moskitoo

声は音であり、ことばは響きである。
意味へと収束するのではなく、世界に拡がり散らばっていく、声、音、ことば、響き。
メロディと肌理。
微かで幽かな、儚くも優美な、音楽。
モスキート。

――佐々木 敦 (HEADZ)

Moskitoo 'Unspoken Poetry'■ 2024年10月4日(金)発売
moskitoo
『Unspoken Poetry』

WEATHER 86 | HEADZ 264
CD 2,300円 + 税
https://musics.to/unspokenpoetry

[収録曲]
01. That Awaking Weave
02. Machine Choir
03. Embroidery Story
04. Evvve
05. Words Wardrobe
06. Gii
07. Molder And Morrow (Album Mix)
08. Dewdrop
09. Nunc (FourColor Remix)
10. Unspoken Poetry
11. Salvaged Dream

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