ネオンネウロンがフル・アルバム『Dead Wood Soundsystem』をSiren for Charlotteからリリース


 様々な文学賞での受賞歴を持つ歌人 / 現代詩人として活躍する木田昨年が、音楽プロジェクト・ネオンネウロンでのフル・アルバム『Dead Wood Soundsystem』を門脇綱生 + 鴉鷺aro / 黑田依直(Sleep like a pillow)主宰レーベル「Siren for Charlotte」からリリース。1月11日よりBandcampおよびApple Music / Spotifyでの配信が開始されています。

 近年は放電加工少女のプロデューサーとしても活動するネオンネウロン。「Siren for Charlotte」からは昨年1月発表の『Somewhere, but not here』に続いて2作目のリリースとなった『Dead Wood Soundsystem』には、全9曲を収録。カヴァー・アートは木田自身が手掛けています。

 なおネオンネウロンは、同日にもう1タイトルのフル・アルバム『Kidasakunen ALL LOST』も発表しています。

本作は、『Dead Wood Soundsystem』の名前の通り、死んだ木から作られたピアノやギターが、ネオンネウロンの手で構築されて、あたらしい音響空間へ生まれ変わる描写の繰り返しです。
何度も死に、何度も蘇ることは、当前の起こりではなく、痛いほどの消失を経て音が消え、また鳴り出すのです。
そのような瞬間に作り手として立ち会いながら、気がつけば特別に愛していました。

――ネオンネウロン

Siren for Charlotteからneoneuronのアルバムをリリースします。弊レーベルから二枚目の作品となります。
遠さ、音楽における遠さ、遠く離れた美しいもの、見えないもの、触れることが出来ないもの、その遠さはシューゲイズ、ポスト・シューゲイズとして重要な要素である。
前作は距離としての、場所、それらとしての遠さの実験であった。今作は時間的な、触れることが出来ない過去の遠さについての実験である。
同時に今作は、レーベル、特に門脇綱生が提示する近未来都市遠景、という音楽の構造にあてはまる。
硬質な都市性、人間の生におけるある種の存在の一側面としての音楽だ。
音響のリリシズム、言葉のリリシズム。「文学性を音楽に昇華したい」と語る木田昨年の実験はコンセプチュアルでアトモスフェリックな領域から、レトリックにおける具体性まで包括している(例えば畳み掛けるような言葉の感性は短歌のテクニックである)。
その速度、光明のようでありつつ薄暗い生の速度。鮮やかな闇、暗黒を超える輝き。それらすべては木田昨年の、内面に輝くものである。
この実践を、音楽をぜひご体験下さい。

――Siren for Charlotte

■ 2025年1月11日(土)発売
ネオンネウロン
『Dead Wood Soundsystem』

SIREN : 0014
Apple Music | Bandcamp | Spotify

[収録曲]
01. 死神の平穏
02. 蕩ける B
03. あなたと、水族館を飲み干すまで。
04. メメント森
05. Heaven’s even seven eleven
06. いかれたショパン
07. 愛されなかった逆夢
08. 動
09. good sanatorium

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ネオンネウロン Instagram | https://www.instagram.com/kidasakunen/