今年はBASIC CHANNEL以降のベルリン・ダブを決定づけた金字塔3部作『Pole 1』『Pole 2』『Pole 3』のリイシューが話題となっているStefan Betke aka Poleが、新作フル・アルバム『Fading』を11月に「Mute Records」からリリース。11月6日(金)に国内流通仕様CD(TRCI-68 2,300円 + 税)の発売も決定しています。
故・Conrad Schnitzlerのアーカイヴ音源とコラボレートする「Bureau B」の『Con-Struct』シリーズへの参加を挟み、『Wald』以来約5年ぶりのフル・アルバムとなる同作は、“記憶の喪失”というアイディアをベースに制作された作品。自身の記憶に対する“ヒント”として、『Pole』3部作から直接的に引用したマテリアルも含まれているとのこと。発売に先駆け、収録曲「Röschen」が公開されています。なお、グリッチィなアートワークについてBetkeは、「この間、超強烈な雷を伴う嵐で自宅のTVが壊れて、ほぼ10分間全く映らなくなったことがあった。TVの画面が再びなんとか映像を出そうとするんだけど、それがすごく変なんだ。僕はその画面の写真をいっぱいとって、後からそれを全部調べた。その中で3枚、人間がその絵の中に入ってきて、最後には消えていなくなっている、っていうものがあったんだ。それらは油絵のようで、消えていく様子が、まるで3枚の連作のように思えたんだ」と語っています。
■ 2020年11月6日(金)発売
Pole
『Fading』
国内流通仕様CD TRCI-68 2,300円 + 税
[収録曲]
01. Drifting
02. Tangente
03. Erinnerung
04. Traum
05. Tölpel
06. Röschen
07. Nebelkrähe
08. Fading