寺尾紗穂がアルバム『わたしの好きな労働歌』をリリース あだち麗三郎、伊賀 航、小林うてな、折坂悠太らが参加


 これまでに、国内の各地で歌い継がれてきた童歌を集めた2作品『わたしの好きなわらべうた』(2016)、 『わたしの好きなわらべうた2』(2020)を発表している寺尾紗穂が、“労働歌”をテーマにしたアルバム『わたしの好きな労働歌』を6月25日(水)にリリース。麦打ちの際に歌われた東京・板橋に伝わる労働歌「板橋の棒打ち歌」の先行配信が6月11日(水)より開始されます。

 寺尾が公演で各地を訪れた折々に出会った楽曲や、アート・プロジェクトでのリサーチを経て知り得た楽曲で構成される『わたしの好きな労働歌』には、労働歌に加えて行事歌や子守唄を含む全13曲を収録。岩手の行事歌「あらぐれ」では折坂悠太とのデュエットを披露しているほか、あだち麗三郎、伊賀 航、歌島昌智、小林うてな、近藤達郎、チェ・ジェチョル、やぶくみこ、大熊ワタル、音無史哉、Altangerel Undarmaaらゲスト・プレイヤーが参加。同作からは「板橋の棒打ち歌」に先駆け、山形・最上の船歌を起源とする「エンヤマッカゴエン」の配信も開始されています。

 なお寺尾は、東京・青山一丁目 草月ホールでの公演を6月21日(土)に開催(予定販売枚数終了 / 当日券販売)。当日はアルバムの先行販売も実施されます。

「月ぬかいしゃ」など一部の知られた曲を除き、収録した歌の多くはすでにその土地でも忘れられています。なんとか歌を残そうとした40~50年前の人たちののこした記録によって、出会うことができた曲たちです。ふるさとにかつてこんな歌があったのか、と思いを寄せてもらえたらうれしいです。
――寺尾紗穂

寺尾紗穂『わたしの好きな労働歌』■ 2025年6月25日(水)発売
寺尾紗穂
『わたしの好きな労働歌』

KHGCD-005 3,300円

[収録曲]
01. 島根 「佐津目銅山鉱夫歌」(出雲市佐田町)
02. 山形 「エンヤマッカゴエン」(最上郡真室川町安楽城)
03. 福岡 「ずくぼじょ」(八女市豊福, 大牟田市)
04. 東京 「ひとつとせ」
05. 岩手 「あらぐれ」(和賀郡和賀町山口)
06. 愛媛 「浜子歌」(今治市大三島町口総)
07. 東京 「田うない」(板橋区徳丸)
08. 愛知 「せっせ」(豊田市稲武)
09. 東京 「籠の鳥より」
10. 兵庫 「宍粟の守子歌」(宍粟郡千種町奥西山)
11. 高知 「宿毛田植え歌」(宿毛市仲市)
12. 沖縄 「月ぬかいしゃ」(八重山地方)
13. 東京 「板橋の棒うち歌」(板橋区)

Gallery

寺尾紗穂 Official Site | http://www.sahoterao.com/