静電場朔がソロ・エキシビション「バイバイ輪廻 (Bye-bye Samsara)」を東京・代官山 蔦屋書店にて開催


 昨年は1stアルバム『問題児(Question Children)』を発表し、今年もDÉ DÉ MOUSEとのコラボレーション・シングル『STYLISH ラヴ』が好評を博している静電場朔が、ソロ・エキシビション「バイバイ輪廻(Bye-bye Samsara)」を4月30日(水)から5月13日(火)まで東京・代官山 蔦屋書店 2号館 1Fギャラリースペースにて開催。

 アーティスト / アートディレクター / ミュージシャン / 映像ディレクターとして多彩に活動する静電場朔。代官山 蔦屋書店には昨年3月の個展「心眼」以来約1年ぶりの出展となる「バイバイ輪廻」では、“人生のボードゲーム”をモチーフに、新作約20点を展示。限定アート・トイ、関連アイテム、『問題児』のCDも販売されます。5月9日(金)には作家登壇のトーク・イベントを3号館2階シェアラウンジにて実施予定(TBA)。

気づけば、この人生、何度も生きてきた気がする。
夢に浮かぶ昨日の影、見覚えのある足元の道。
知らぬ間に、この世で輪廻し、今生で転生している。
時間は長い錯覚のようだ。
子どもの頃、ブラックホールの存在を知った。
引き込まれたら最後、時空は引き裂かれ、もう戻れない。
もし、その瞬間に囚われたら–
人生で起こった出来事が、絵巻物のように並べられるのだろうか。
出会い、すれ違い、別れ、再会。
走馬灯のように、マンダラのように。
私はこの物語をゲームにしたいーー『バイバイ輪廻』
でも、これはただのゲームじゃない。
順序も道筋もなく、ページをめくるように、サイコロを振るように歩く。
どこへ進むか、どこで立ち止まるか。 それは誰にもわからない。
一つの物語が終わるたび、 
私の人生の一部が、完成したように感じる。
私たちはきっと、何度も「バイバイ」しながら、
何度でもまた、ここで出会うのだろう。

――静電場朔

展示タイトルにある「バイバイ輪廻(Bye-bye Samsara)」は、静電場朔が「人生をテーマにしたあのボードゲーム」のようなレイアウトを用いて輪廻をシミュレーションし、コンセプトを構築しました。
彼女のステートメントにある、『ページをめくるように、サイコロを振るように歩く』という表現は、人生という物語が決められているキャラクターの無力さと、プレイごとに選択を迫られるプレイヤーの視点を持って世界を描く、静電場朔の二重の視点を象徴しています。
昔から「死」は唯一絶対の終わりだと恐れられ、それをモチーフにした芸術作品も多数存在します。しかし彼女は『知らぬ間に、この世で輪廻し、今生で転生している』という感覚を持つことによって、逆説的に今の自分の命が唯一のものだと知覚しています。例えるなら、ゲーム内でキャラクターが複数の選択肢を与えられ、その分岐点でセーブしたくなるのは人生というゲームの反復性を把握しているプレイヤーの視点でないと持ち得ない思考です。
表現手法は、中国伝統絵画「墨絵」や、幼少期に触れたペルシャ細密画が見られます。これらは、絵画と文字が融合して同一画面に登場するという共通点があり、その表現をボードゲームという分かりやすい形でアウトプットしています。
無限の生と死という深刻なテーマを扱いつつも、静電場朔が描き出す画面やキャラクターは独特の柔らかさを持ち、見るものを優しさで包み込み、安心感を与えてくれます。

――宮崎壮玄(SOMSOC GALLERY)

静電場朔個展 D!an Solo Exhibition
バイバイ輪廻 Bye-bye Samsara

2025年4月30日(水)5月13日(火)
東京 代官山 蔦屋書店 2号館 1Fギャラリースペース

9:00-22:00(店舗の営業時間に準ずる)
最終日は21:00まで

主催: SOMSOC GALLERY / 代官山 蔦屋書店

[トーク・イベント]
2025年5月9日(金)
詳細後日

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