『TRAIL』(2012)、『影の由来』(2017)、「ジョグジャカルタ国際ドキュメンタリー映画祭2022」にて“最優秀国際長編ドキュメンタリー賞”を受賞した『私はおぼえている』(2021)などの作品で知られ、目下最新作の日記映画『それはとにかくまぶしい』が中国、ドイツ、スペイン、オランダなど国外でも上映されている映画作家・波田野州平が、映像上映 + トーク・イベント「海やまのあいだ 中間報告会」を8月3日(土)に東京・下北沢 BONUS TRACK ギャラリーにて開催。
2022年からスタートした兵庫・豊岡 城崎国際アートセンターとの共同プロジェクト「海やまのあいだ」の一環として昨年8月に豊岡市竹野町に滞在し、多くのお盆の祈りの風習
を撮影したという波田野。イベントでは、その際のフッテージを基に制作された映像作品「竹野町の祈りの風習」を上映するほか、今年5月に著書『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』(産業編集センター)を刊行した文筆家・大石 始を迎えてのトークが予定されています。
はじめまして、映画作家の波田野州平と申します。私は2022年度から3年間かけて、兵庫県豊岡市にある城崎国際アートセンターと一緒に地域連携のアートプロジェクト「海やまのあいだ」を行っています。 昨年は8月に豊岡市竹野町に滞在し、お盆の祈りの風習を多く撮影しました。この祈りの風習の記録映像を、東京に住む方たちと一緒に観ながら対話をし、それを踏まえて今年のプロジェクト最終年に取り組みたいと思っています。
当然ですが、お盆の祈りが生まれるためには個人の死があり、死者が存在します。また厄災や疫病といった個人より大きな集団の死や危機がありました。普段東京で生活する私は、撮影しながら東京との生活の違い、共同体意識の違いを考えていました。死を遠ざけることで、安心安全と呼ばれる生活を営む私たち都市生活者が、この祈りの風習に何を見るのか。そのことを知りたくて、この中間報告会を行いたいと思います。
大変心強いことに、トークのお相手を、祭や民俗芸能に関する著書を多く出版されている、文筆家の大石 始さんに務めていただくことになりました。楽しく語らう夏の夜になることを祈りながら、皆様のご来場をお待ちしています。
――波田野州平
■ 波田野州平
海やまのあいだ 中間報告会
2024年8月3日(土)
東京 下北沢 BONUS TRACK ギャラリー
開場 18:00 / 上映 18:30-20:30
税込1,000円 | 定員30名
予約 takatori@samposha.com
※ 「お名前」「人数」「連絡先」を明記の上メールをお送り下さい。
※ 空きがあれば当日参加可。
[上映]
『竹野町の祈りの風習』
[トーク]
波田野州平 × 大石 始
協力: 城崎国際アートセンター(豊岡市)
Gallery