Interview | 大橋高歩 (the Apartment)


ずっと続けていられるのが大事

 お店があるということは、あたりまえだけど、足を運べばお店に行けるということだ。今回、インタビューをさせていただいた東京・吉祥寺「the Apartment」の大橋高歩がお店をオープンしてから、約束をして会ったことは3回くらいしかない。お店に行き、最近考えたことや最近あったことなんかを時にコーヒー片手に話す。そこで交わした会話は、日常の会話の延長にありながら、哲学的な会話なのではないかと思ってしまうくらい頭に残り、咀嚼を続けている会話もある。ふらっと行ったタイミングで「これ着てるとこ写真撮らせて」なんていうこともあったり。瞬間瞬間が記憶にも記録にも残るのは自分だけじゃないだろう。お店に来ているお客さんと店員の会話からも、“その場所”の記録と記憶が漂ってくる。街でお互いがその服を着ていると目が合って、頷き合っているように感じているのも自分だけじゃないといいな。生活のこと、生存のこと、感覚だったものをしっかりと言葉にできたインタビューになりました。

取材・文 | COTTON DOPE / Lil Mercy(WDsounds) | 2023年7月

the Apartment

――同じ場所でずっとお店をやっていて(一度店舗の場所は変わっているけど、同じ建物内での移動)、映画の『スモーク』(1995, ウェイン・ワン監督)って定点観測の話だったりするけど、そういう感覚ってあったりしますか?
 「あの感じはけっこうある。あとやっぱり、もともとヒップホップがすごく好きなんで。例えばNasがプロジェクト(低所得者用公営住宅)から出て、“今あの人LAに住んでるよ”って聞くと、それはそれで夢のひとつとしていいんだけど、例えば“Sean Pが生まれ育ったプロジェクトにまだ住んでる”とか聞くと、そういう感じのほうが自分は好きだな、って思ったりして。自分は仕事している場所が生まれ育ったところじゃないんですけど、最初にやるって始めたところにずっといるっていうのが自分の好きな感じかな」

――お店としての1日1日を重ねてゆく中で、実際の景色ではなく変わっていった部分ってありますか?
 「自分たちが店を始めた頃は、違う世代の人のことを全く考えていなくて。例えばそこに住んでいる自分らの親の世代の人たちとか、もっと歳がいったじいさんばあさんとか、子供たちとかが、どういう風に街で生きてるのかな?っていうのは全く考えていなかった。自分たちの周りの20代とか、30代頭くらいの奴らの世界しか見えてなかったんすけど、長く続けていくと“違う世代の人たちが自分たちのことをどう見ているのか”みたいなのも、だんだん気にするようになってきて。違う世代の人の見かたを通して街を見るようなところがちょっと増えたかもしれないっすね」

――「そういう見かたになったな」って意識した瞬間、タイミングってありますか?
 「自分はその街にいろんな主義主張だったり、いろんな年代だったり、いろんな生活のパターンで生きている人がいっぱいいるのがいいな、と思っていて。誰かがその街でその街の良さを享受してる裏側に、誰かがその街で傷ついているというか、あまり良い思いをしていない人たちもいて。その街の良さって、そこにいる人たちの満足度とか、“その街が好き”っていう気持ちの総体だと思うんで。俺らがお客さんを集めてワイワイはしゃいでいるのを、マンションの上に住んでいる人たちはおもしろくないと思うかもしれないけど。例えば俺らが町中華みたいな中華屋とかをやっていて、子供食堂とかもやっているような店だったとしたら、上の人たちも“今日晩飯作るの面倒臭いから、下の中華飯食いに行こう”とかなると思うし、近所の子供たちも来るし、なんかそのほうが街としては幸せの存在がデカいっていうか。そういう意味で、自分たちがどうこうっていうよりも、街全体が、みんながその風景を好きで、ってなってるほうがいい。“自分たちもそういう街のほうが仕事がしやすいんだ”っていうのは思うようになったっすね」

――お店に行っても、お店に行っている人からも、the Apartmentって“街の中にある洋服屋”のイメージをすごく感じていて。街に受け入れられているように思います。
 「そうっすね。本当はそんな良くないのかもしれないけど、自分たちは個人店なんで、まず周りの人たち、お客さんの中にも自分たちがより喜んでほしいお客さんってやっぱりいて。昔から来てくれている友達、昔から来てくれる常連さん、それからチャリンコとかがで来てくれる近所の人たち。その人たちがまず、“この店好き”っていう風になってくれて、その後に、遠方のお客さんとか、海外のお客さんが喜んでくれたらいいな、と思って。それが逆になっちゃうと嫌なんで、すごく気にしているところっていうか。近所の人が喜んでくれるような、街の人の風景にthe Apartmentがあって、“あれはあれでいいよね”って思ってもらえるように気をつけるようにしてるっすね」

the Apartment

――洋服屋としてこういう存在だったらいいな、っていうのは、言葉にできる感じでありますか?
 「こういうことを考えるときによく思うんだけど、家の前に好きな店がひとつ、いや3つかな(笑)、できたら嬉しいかなって。わりと本が回転する古本屋でしょ、珈琲屋あって、銭湯があったら、そんな最高な家ってないでしょ。そういう感じで洋服屋があっても、全く行かない洋服屋だったら、自分にとっては必要ない店になっちゃうから。いろんな人が使う可能性もある洋服屋みたいな感じになるといいかな、と思っていて。だから、今ってインポート物とか高くなっちゃっていて、例えば“海外から引っ張ってきたTシャツにいろいろ載っかって8,800円です”みたいな感じになる中に、“2,000円の無地Tとかも、ずっとキープしておきたい”っていうのがあって。そうすれば、近所の人がちょっとTシャツ買おうってなったとき、“暑くて汗だくだから、Tシャツを新調しよう”とか思ったときとかにユニクロに行かなくても、“そこの黄色い店で2,000円くらいの無地Tでも買って着替えていくか”みたいな感じになったなりたいな、っていう。そこをキープしておきたい」

――そういう衣類しっかりありますね。パンツも売ってるし、ソックスもあるし。
 「そう。ソックスとかはそれが大きくてセレクトしているかもしれない。格好が全然違っても、ソックスだったらみんな同じようなものを履くから買ってくれる、とか。あとはお香とかもそう。お香だけ買って帰ってくれる人とかがいるから、そこをすごく気にしてる。そういうのがなくなっちゃうと、ちょっとおもしろくないかな、とは思いますね。やっぱり街の中では、日常的に使えるお店に近づけば近づくほど、その店の価値が大きいな、って今思うから」

――なるほど。例えば自分が好きな洋服屋とかでも、もっとデザインや主張にこだわっている感じで好きなお店もあるんですけど、そういうのとはかなり違いますね。
 「日本の洋服屋に行くと、かっこいいお兄ちゃんたちがお店に立っていて、かっこいい音楽がかかっていて、っていう、あれもすごく好きなんすけど。ニューヨークのキャップ屋とかに入ったときに、ターバン巻いたおじちゃんが立っていて、コーランの朗誦がかかっているみたいな。途中でお祈りが始まるとか。あの日常の中にあって、売っている物もかっこいい、みたいな感じがすごく好きで。そのほうが自分には合ってるというか。昔はよく、忙しいときとかに向かいの鶏肉屋で弁当を買ってきてたんすけど、店の前でみんなで食ってるとお客さんが来て。なんか自分たちすいません、っていう感じなんだけど、お客さんは“あー、いいっす。食ってください、中見てるんで”みたいな。自分はビッとするのが苦手なんで、隙がいっぱいあってボロが出ちゃうけど、ボロが出たときに笑ってもらえるくらいの店のほうが自分がやりやすいっていう。こっちも気楽でお客さんも気楽なほうがやりやすい」

the Apartment

――だから街の中にある洋服屋っていう風に捉えられるのかもしれない。
 「そうっすね。自分たちもそう思ってほしくてやっているっていうところがあるし。洋服屋を昔やっていた先輩が、“後悔していることがあるとすれば、切り分けたくて店と自分の生活圏をすごく遠くに離しちゃったから、生活と商売があまりにもリンクしていなくて、店がある場所のコミュニティにうまく入れなかった” みたいなことを言っていて。自分が引っ越す前にその話を聞いたから、引っ越すんだったら生活圏、要はそこで晩飯を食ったり、夜飲みに行ったり、っていうのもそこに全部あるような地域がいいな、っていうのもあったりして。それを意識しているっていうか。ビシッとかっこよくやろうってなると、“サンダルで風呂行ってるの見たよ”みたいなのがやりづらいな、とかなっちゃうかもしれないですけど。自分たちみたいにちょっと気が抜けた感じでやっていれば、サンダルで風呂に行くのも“仕事中に風呂行ったな”みたいな感じで見てもらえるから。そっちのほうが楽ですかね」

――たしかに。そういう意味でも生活の中で、好きなこととかを全て何か一体化させてくじゃないけど、風呂とかもそうだと思うんすけど、パッて時間が空いたら行くわけですよね?
 「行きますね。ひとつ自分の中でプライオリティを付けていって、それに合うことを後からカスタムしていくっていう感じがやりやすくて。自分はいろんなことの整合性が取れなくなっちゃうのがダメで。例えば、こういう音楽が好きだけど、そのライフスタイルが今の自分には合わないとか。そういうのが自分の中に出てきちゃうといろいろブレちゃうんで、整合性を取るために、自分の中にひとつ信念を作りたいな、みたいなのがあって。店のコンセプトも、とにかくずっと自分が無理なく心地よく、その場にずっといられて、ずっと続けていられることをやりたい。本当にそれだけなんだけど。だから風呂に行くっていうのもそうだし、お金的にも続けられて、ストレスが自分の中でケアできたりとか。大先輩を見ていると、自分が30年後とかに、このままいられるだろうな、っていうのも見えるから。それをやりたいというか。ずっと続けていられるっていうのがすごく大事かな」

――なるほど。the Apartmentの洋服って、アウトドアで使えるものであったりとか、風呂に行くときに自分が活用している服もあるし、使いやすいというか、日常の場面場面にかなりフィットするものを作っていると思うんです。そういう洋服のチョイスや物作りも最初の頃から変わってきている?
 「そうっすね。最初はどこかから買い付けてきて、物を集めて、っていう感じでやっていたんだけど、状況がだんだん変わってきて。さっきも話したように、店は続けていくことが重要なんで、ずっと来てくれるお客さんが喜んでくれてることは何かな?って考えたら、オリジナルを作っていくのは大事で。すごくかっこいい尖った服だけど、シーズンが終わったら着られないっていうものじゃなくて、そのまま寝間着にもできて、外でバーベキューするときにも着て行けて、みたいな感じの。要はデイリーウェアというか。オリジナルをお客さんが買ってくれたときに、日常の中にちゃんと混ざるものを作りたいな、っていうのはずっと思ってるっすね」

――生活していて快適な洋服を作ってるって、素晴らしいと思うんです。買う人が洋服にそういう部分を求めていなかったとしても、知らなかったとしても、着たら結果的に着心地の良さに気付くじゃないですか。「このパンツすごく動く、疲れないじゃん」みたいな。機能やディティールに関してthe Apartmentから発信している部分も含めて、良い洋服のかたちだと思ってます。
 「お客さんに物を買ってもらって飯を食っている仕事だから。お客さんが買ったものを着て、これ良かったな、って思ってもらえないと意味がないかな、っていうのは思っていて。セールをやらないのとかも、そういうところから。昔、誕生日の頃にカミさんと2人で下北沢を歩いていたら、Carharttのブレイズオレンジのビーニーあって。そのとき初めて見たから、20歳くらいだったかな。そのとき俺もカミさんも全然金がなかったんだけど、“誕生日プレゼント買ってあげるよ”とか言って、そのビーニーを買ってくれたんすよ。でも、その何日か後にそのお店の前を通ったら、同じビーニーがセールで売っていて、すごく申し訳ない気持ちになって。こういうの嫌だな、って俺はそのとき思ったから、the Apartmentのお客さんにも思わせたくないっていうか。働いて得た中から自分が使えるお金でせっかく買ってくれたものが、次の週に見たら3割引とかで売られていたらあまり気分が良くないし。そういうところでの満足度っていうか。着心地が良いっていうのも、これどうなんだろうな?と思いつつ買ってみたら、“気付けばけっこう着てるし、元が取れたな”みたいにお客さんに思ってもらえる服をやっぱり作りたいっていうのもあるっすね。やっぱりすごく高いものなんで、洋服って。本当、洋服ってすげえ高いと思うんすよ。昔は、本屋に洋書を見に行って、写真集が7,000円とか嘘でしょ、って思って。そういうものだってわかったから、今はその感覚ないけど、ユニオンでLPが5,000円、6,000円とかで売っていたりすると嘘でしょ、って思う。でも、それTシャツ1枚の値段だから、って考えると、洋服って本当に高いなあって」

――レコードも本も、高いと思っても、聴き込んだり読み込んだりするうちに、なんかわかってくるっていうのはありますよね。
 「値段相応の価値をちゃんと付けるっていうのは、意外と努力すればできることだから。サンプルを何度か作り直して、ここ直そう、とか。フィールドテストをやっているのもそういうことで、実際それを着て使ってみて、これはダメだ、作り直さないと、っていうのをやることによって、同じ1万何千円のショーツでも全然違う。物を人に買ってもらう仕事を長く続けるために大事なことって、いかにその後ろめたさをなくすか、みたいな。自分で後ろめたくなっちゃったら長く続けられないし、心地良くないから。後ろめたさをなくすためには、良いものを作って、良いものを届けて、自信を持って、っていうところだな、っていうのは思ってますね」

――それすごく感じます。作る過程でテストとかをやってみて、完全にダメだった、商品化されなかったものとかってけっこうあるんすか?
 「もう、超あるし、しかもこういうこと言っちゃうとアレなんだけど、それがフィールドテストで“こんなに褪色する”とかっていうことじゃなくて……何回かフィールドテストをして、大丈夫だと思ってリリースした物を、その後お客さんが俺以上に履き込んでくれているのとかを見て“こんなになっちゃうんだ、こりゃダメだな”っていうこともある。そこはすごく勉強になるっていうか」

――そういう風に着ている人がお店に通っているからこそ、すぐにコミュニケーションが取れてフィードバックできるのっていいですね。
 「お店に立っているヤスとかシュンとかが“こないだ出したあのパンツ、お客さんが履いてるんすけど、あの色だけ色褪せしてるんすけど”みたいな。色によっては紫外線の強さで褪色の具合が違ったりするから、あの色はダメなんだね、っていうのがわかったり。そこはもう、それよりもっと良いものを作って、アップデートしてお客さんに届けることしかできないんだけど」

――本当に、みんなで作っているじゃないけど、お店だけじゃなくて、さっき大切にしてるって言っていたような、お店に来てくれる人たちも含めて作っている感じですね。
 「結果としてはそうなってくれて。そもそも洋服屋は、“こういう洋服”っていうのをやりたくて始めたっていうよりも、社会のシステムとかと関係なく、自分がやりたくないことをやらずに、信条を持ってできる仕事をやりたくて始めたことだから。“自分がこういうのを作りたい”とかっていうのが、ぶっちゃけあまりなくて。むしろ友達とか、お客さんとかが着てくれて、これだったら喜んでくれるかな?っていうことだけを考えているような感じ。そういう意味では、普通のちゃんとしたデザイナーとは作りかたが違うんですよね」

――さっきも話したけど、社会の中でthe Apartmentが洋服屋としてこういうことをやりたいとか、こういうことはできているな、っていうことを教えてください。銭湯を手伝ったりしていましたよね?
 「できていないことで言うと、違う世代の人たちに喜んでもらえるようなことは全くできていないと思う。銭湯は親父さんが糖尿病で足を切っちゃって、“もう掃除ができなくなるから、誰かやってくれないかな”みたいに頼まれたんで、経営はできないけど、掃除だったらできるっすね、って。そうすれば、みんなが通っていた銭湯がなくなりそうなときに、“あの服屋の兄ちゃんたちが掃除をやって続くらしいよ。俺はあそこで服は買わないけど、あの服屋が儲かったぶん、バイト代なしで掃除してくれるんだったらいいや”っていう還元になると思って。そういうやりかたで、今は何ができるかを考えてます。そこの銭湯はもうなくなっちゃったんで、ゆくゆくまた、そういう何かができたらいいな。基本的には洋服をがんばって、飯食わせてもらったぶんで違う世代の人に還元できることがあったら、それが一番いいかなって。いっぱい還元したいからもっとガンガン稼ぎたいっていう話になって、例えば、昔は原宿とかに1年くらいポップアップっていうか、期間限定で出していたときにも思ったんすけど、単純に稼ぐなら、商品をバンバン作って、店舗をいっぱい増やしていろんなところを店を出したらもっと稼げるかもしれないんですけど、そこまでいかないペースというか、今のペースで吉祥寺の狭いコミュニティの中だけで完結させていくことがわりと大事というか。自分は根っこが真面目っていうか、柔軟性がないんで、例えば震災のときとかもそうだし、どこかで災害があったようなときとかに、パッと思い付きで、あまり考えずに勝手にすぐ動いちゃうから。千葉で台風で屋根吹っ飛んだって聞いたらいろいろ持って行って、静岡に何かあったら水を届けようとか。行って、結果必要ねえじゃんっていうこともあるから、情報の感度も悪いんすけど、そういう感じで動いたりしていて。次はこっちで土砂崩れがあったとか、海外でもこういうことがありましたとか、ずっと見ていると自分が動けなくなってくる感じがあって。たくさん起こりすぎると、何もできない、どうしよう、って難しくなってくるから、俺にはそれ以上できないかもしれないけど、こういう感じで他の誰かがやってください、みたいに思ってる。自分ができる小さいところが吉祥寺っていうコミュニティですかね。だから吉祥寺の人が困っていたらなんとかしたいっていうのは本当にすごく思うし、今は全然不十分ですけど、何かできるかなっていう気がしていて。子供食堂をやっている人とかもいて、そういう人たちをすごくリスペクトしているし、コミュニティの中で隣の人を助けるのを、自分たちがもうちょっと力を持って動かしていけるようになったら、吉祥寺で店をやっているっていうこと自体がかっこよくなっていくし、街として良い街になっていくかな。“ニューヨークの洋服屋”って聞くとかっこいいじゃない。“ローワー・イースト・サイドの洋服屋ってかっこいいな”と思うみたいな感じで、吉祥寺は洋服屋の奴とかも意外といろいろがんばっていて、飯屋の人たちは子供食堂をやっていて、なんか吉祥寺かっこいいなって」

STABRIDGE "Support Your Local Stores" T-Shirt

――コミュニティに対してわかりやすく還元しているのって大事だし、すごくかっこいいと思います。
 「アメリカの人たちはそれこそ、柔術の道場の人たちが洋服を作って、売れたお金でミール・セットを買ってトンプキンズ・スクエア・パークに行って、ホームレスの人たちに炊き出しっていうか、ご飯を配ったりする。そうすると、もう柔術家の奴らはめちゃくちゃかっこいいし、その洋服もかっこいい。結局、洋服なんて着飾るもんだから、それをどういうやつらが作っているかとか、どういう街のどういうコミュニティから出てきているかっていうことだけっていうか」

――バックグラウンドというか、街のかっこよさですね。
 「そうっすね。だからヒップホップとかも、出てきた奴がかっこいいから街がかっこよくなるっていうよりも、その街から出てきたことがかっこいいな、っていう。だから洋服はもっと“その街”っていうのがくっついてるべきだと思う。自分はそういう見かたをするから、それぞれの街、日本中にいっぱいあると思うんすけど、この街ではこういう人たちが洋服屋をやって、若い子たちがそこのTシャツを着ていて、みたいなのがかっこいいと思いますね」

――たしかに。自分は洋服についてずっとすごく悩んでいることがあって、買った物も貰った物も大切なんだけど、今着ないものをなんとかしてコミュニティに還元できないかな?って思っていて。店の前でヤードセールをやって、安く売ったり。“別にお金ないならあげるよ”くらいのことができたらいいな、と思うけど、なかなかどう実現すればいいかわからないでいます。洋服とかでできるような何かってあますかね?
 「それはすごくわかる。俺らもTシャツを作ったときにヤスが“STABRIDGE”のスペルを間違えて(笑)、“全部使えないじゃん”ってなったことがって。そういうときは、新宿の炊き出しのところとかに持って行って、“Tシャツの替え1枚”みたいな感じで配るのもいいかな、っていう話をずっとしてたんすよ。そのTシャツ自体のコンセプト的にもそういうものだから。本当は吉祥寺できればいいんだけど、吉祥寺にはあまりホームレスの人がいる場所がなくて。石神井に親と繋がっていない子供たちの寮とかがあったりするんで、そこに渡したりとか。そういうのは、洋服でできることだな、って思うんすけど。ニューヨークと状況がちょっと違うなっていうのは、日本だと、例えばホームレスの人がいたら、そのサポートを喜んでくれる人も中にはいると思うんですけど、それを店の前とかでやって、本当に洋服が必要なホームレスの人たちが来てくれるかな?っていう。それはちょっと難しい」

――ニューヨークだったら、変な言いかただけど、そういう人たちも街中に溶け込んでいるというか、普通にいるし。なんか自ら動ける流れがある感じはするんすけど、「あそこでやってるらしいよ」っていう情報も共有できるような流れが作れればいいと思うんですけど。
 「そもそもサルヴェイション・アーミーとかがもう成り立っていて、あれはもう、みんなが洋服を寄付して、お金が大変な人とかがそれを安く買うっていうのが起源だし。俺も初めてニューヨーク行ったときに見てすごくびっくりした。昔、びっくりガード(東京・池袋)に、“私は広島の原爆孤児です”みたいな箱を持ってお金を集めている人がいっぱいいたんですけど、小学生で『はだしのゲン』を読んだばかりで刺さりまくっていたから、やばいと思って、小遣いを全部その箱の中に入れたことがあったんですよ。家に帰ったら、親父に“たぶんその人は原爆孤児じゃない。そうやって金を集める人はたくさんいるぞ”って言われて。マジで!? みたいな。けっこうショックを受けたりして。日本だと、例えば自分が何か食べているときに隣にホームレスの人がいたら“どうぞ、食べます?”みたいな感じだったらやりやすいかもしれないですけど、街の人にお金を渡すとかってなると、けっこうハードルが高いっていうか、すごく失礼なことにあたるんじゃないか?っていう空気感をずっと感じてる。この自分の中の“飯がまずい感覚”っていうか、その感覚だけはどうにかしたいって思って。ニューヨークに行くようになったら、それこそ飯屋の前にホームレスの人とかいると、みんな出てきて自分の食べ物を渡したり、お金を出したり、スケーターの連中がプッシュでガーッて来て¢25のあのちっちゃいLay'sポテトチップスとか水とかを置いて走り去ったり、そういうのがすごく目に入って。あれは絶対にこれからの日本に必要になってくる感覚だと思う。だから俺は、ニューヨーク行ったときにホームレスの人がいたら絶対に渡してシェアする感じ。飯屋に入ったときとかに、例えば俺がよく行くGRAY'S PAPAYAとか行くと、$10あったらホットドッグ2個とジュースが買えるでしょう。目の前にいるホームレスのおばさんにも同じ物を買えば2人で$20。2人とも腹が膨れるし、そうするとホットドッグもうまいし、逆にそれをやらないでおばさんを見ながら食うホットドッグほどまずいものはないっていうか。向こうでそれに慣れてくると、自分が今はお金を持っているからに寄付してるっていう感覚では全くなくなってくる。ヤスともよく話すんだけど、ホームレスの人とか、電車の中でお菓子を売っている親子とかを“ニューヨークの神様”って呼んでいて。ニューヨークには何度も行って、危ない思いとかもいろいろしたけど、結局無傷で毎回帰って来られるのは、たぶん“ニューヨークの神様”が助けてくれているからだと思っていて。だからニューヨークに行ったら、ホームレスの人とかにお金を渡すときは“ニューヨークの神様、僕なんか困ったときに助けてください”だし、メキシコから来た女の人とかが背中にちっちゃい赤ちゃんを背負って$2でガムを売っていたら$20を渡すんだけど、そのときは”いつかうちの子供たちが同じことをやることになったら、うちの子供たちに$20ください”っていう感じで。お祈りじゃないけど、神社に行ってお賽銭入れるような感覚に近いというか。そういうのはなんかあるっすね。それがとりわけかっこいいこととかでも全くなくて、普通にみんなやる。日本でも、道端で困っている人がいたら、普通に助けるでしょう。例えば、おばあちゃんが道路に座り込んでいたら、みんな“大丈夫ですか?”って声をかけると思うんだけど、特別かっこよかったり、スペシャルなことじゃなく、普通じゃないですか。そういう感じで、例えば洋服を必要な人にシェアするとか、そういうシステムができたらいいよね」

――システムとして作るのがスムーズなものもありますね。あとはなにより気持ちを共有できるようにしたい。さっき話したように、「その人に失礼かもしれない」って思っていたりするから。必要なのに渡せなかったりすることってあると思うんで、もう少しスムーズにできるように、何かできたらいいなっていうのは、けっこう思うんですよね。そう考えると『BIG ISSUGE』はすごくいい。シンプルに内容自体がおもしろいっていうのも大切だけど。『BIG ISSUGE』を買おうとしたときに財布を落としたことに気づいたことがあって、その日の行動を確認して池袋のブックオフだってすぐにわかって見つかったんだけど、『BIG ISSUGE』に助けられたというか。
 「まさに東京の神様」

――the Apartmentがやっている洋服の販売についてのインスタライブとかYouTubeを観ているんですけど、売りかたをアップデートして、みんなに回るように、欲しい人に回るように自分たちで考えたシステムを自分たちで発信しているのがすごい。
 「ああいう、売りかたとかに関しても、お客さんとシェアしてどんどん改善していけるものだと思っていて。そういう意味でも、さっき話したように、洋服に対しての自分のこだわりというか、洋服っていうものに対してのこだわりが特になくて、大事なのはこのthe Apartmentっていうお店と来てくれるお客さんとかで作るコミュニティだから。このコミュニティの満足度をいかに上げていくかっていうのがすごく大事で。結局、どんどん物を作ればいいのかっていうとそうじゃなくて、それだと商売が成り立たなくなっちゃう。要は売れなくなって在庫を抱えるっていうこと。俺らの仕事は在庫を抱えることが一番のリスクだから。そうなると長く続けられなくなっちゃうから。長く続ける、みんなの満足度を上げるっていうことを考えていくと、ちょこちょこアップデートできることってあって、正直、本当はドレスコードとか俺は嫌で、“なんだこれ、上からだな”って思っていたりするんだけど、それで結果的に昔から買ってくれている人が買える状況になるんだったら、自分が嫌でも、やる意味があるというか。そこはもうずっと悩んでいて、これからも“ああでもない、こうでもない”って考え続けていると思うっすね。そこを考えなくなっちゃうと、良くないかな、っていう」

――the Apartmentの洋服って、少し手を伸ばせば、少しがんばれば手に入れられる洋服だと感じるんです。それって日常にスペシャルなものを作っているって思います。the Apartmenの洋服を着ている人って、少しの誇りを持っている人っていうイメージなんです。それを着ていることによって、着ている人同士で話が生まれることがあって、それがすごくおもしろいと思っていて。
 「たしかに、洋服って外に見えるもの、ヴィジュアルとして見えるものだから、なにかしらのスワッグというか、フレックスだったりする。the Apartmentのお客さんって、“どういう風に店をやりたいか、何でここでこういう商売をやってるか”っていうのを精神的に理解してくれて、“自分もそこに共感してるんだよ”っていうフレックスをしてくれている感じがして。だから、いつもみんなで話すんだけど、うちのお客さんってみんなめちゃくちゃいい人だよね。すげえ優しいし、何か困っている人がいたらみんなで助けたりしてくれる人たちだし。その人たちがそういうフレックスで着てくれてるな、っていうのは本当に感じてる」

the Apartment GREEN

――けっこうすごいと思うんすよね。そういう人がどこかで自分に話しかけてくれることもあるし、すごくいいなって思います。自分も嬉しくなる。
 「洋服って昔から、たとえば俺らがガキの頃、ALBA ROSAを着ている女の子もいれば、ARMANIのスーツを着ている男もいれば、Bボーイもいて。“このジャンルの人たち = こういう人たち”みたいな偏見というか、実は全然そんなことはないんだけど、傍から見てなんとなくそういうのをこっちが感じる中で、“the Apartmentの洋服を着ている人たち = こういう人たち”っていうイメージが、すごくいい人たちで、ハートの熱い人たちが多いな、っていう感じが自分はして。その人たちがthe Apartmentをかっこよくしてくれているというか。自分はヴィジュアルというか、単純にかたちだけを作ってお客さんに届けて、それを着ている人が街ですれ違ったときに、その人たちの所作とか雰囲気とかを見て、やっぱりこういうかっこいい人たちが着ているんだな、っていう風になってくれたら嬉しいな、と思うっすね。そう、それこそマーシーとか、一番最初からSTABRIDGEの洋服を着てくれていて、毎回新しいのができたらプレゼントして、みたいな感じで毎回着てくれて。それをマーシーがクラブで着ていて、例えばうちのお客さんがそれを見たときに、マーシーの音楽のファンの人とかじゃなかったら、ちょっと怖くて話しかけづらいと思う人も正直いるとは思うんだけど(笑)、そういう人たちが“STABRIDGEの洋服を着ているから、もしかしたら話しかけたらいい人かも”みたいな感じで思ってくれていたりしたらすごい。なんか嬉しいな(笑)。自分から見るマーシーと同じ感じでその人たちが感じてくれたりっていうのは、洋服を通してあるのかな。あったらいいですね」

――セットアップを着ているときにいきなり話しかけられて、「何サイズ着てますか?」みたいな。「Mサイズだけど、これは1回洗ってる」「ありがとうございます」みたいな話ができたときに、うん、すげえな、STABRIDGEにも彼にも貢献できてよかったなって。コミュニケーションが生まれるような洋服ではあるのかな、っていうのは、やっぱり今日も話していて改めて思いました。俺とタカ(大橋)もBOOT CAMP CLIKが強かったりするし、クラブとかでDuck DownとかBOOT CAMP着てる人だったら話しかけても大丈夫、みたいなのなかった?
 「モロあった。俺もうBOOT CAMPのコーチジャケットとか当時ずっと着ていて。あと中学の1個上の先輩から譲ってもらったブーキャン全員集合のTシャツもずっと着てた。それで話しかけられて仲良くなった人ってめちゃくちゃいっぱいいるし、しかも、なんかブーキャンが好きな人って、みんな一緒っていうか。そうなんだよね。当時も思ったし。根本的に、やっぱりその本質みたいなものをみんななんとなく捉えて、ブーキャン好きな人たちはこういう人たちだから話しかけても大丈夫、っていうのは、なんかあるっすね」

――やっぱり、そういうのはちょっと刷り込まれている感じなんですかね。
 「結局、今一番新しいブーキャン全員集合の曲とか聴いてみても、やっぱりあの人たちって、なんか裏切らないというか。そうそう、昔自分たちが好きだったあのままで、今でもずっと本当に街のあんちゃんって感じ。あのままみんな大人になって。フッといなくなっても、また戻ってこられる場所がある、みたいな」

――お店をやっているって、そういうことだったりするじゃないすか。仕事で転勤があったりとか、学校がどこどこになったりとか、海外に行くとかあって戻ってきて、やっぱりそこがあったら安心する、っていう場所だったと思うし。逆に言うと、アメリカ行ったときもNYに行って、そこの店まだあるんだ、みたいな。その景色の中みたいなところがあるっすよね。

BLACK MARKET

――石神井の街とかでもいろいろそういった動きというか、「BLACK MARKET」とかはどういう風に生まれたんですか?
 「最初にコミットしたGRAND MINDっていうクルーがあって、MC 漢の自伝とかにも出てくるんだけど、メンバーのカメイくん(KAMEN-B)は同じ板橋区内の中学校の1個上の先輩で。俺の中学校の1個上にはマツくんっていうカメイくんの相方のラッパーがいて、隣の駅の中学校にはJOMOくんと一緒のCHAMOISのKAZZくんがいて。あのへんがひとつのクルーになって、イベントを六本木のNUTSでやっていたんすよ。10代の頃、一番最初に遊びに行ったクラブ。そこにARAKENくんとかもいて、いろんな奴がいろんな地域から来ていたんだけど、その中の1人が石神井で植木屋さんをやっていて。ずっと石神井にいて、一度フィラデルフィアに行って戻ってきてから映画をやろうとしていたんだけど、そこから植木屋さんになった人で。ヒップホップがすごく好きで、うちのことも知っていてくれて。子供の運動会で俺がいたのを見たらしくて、“ここらへんにいるんだ”みたいに何か認知してくれて、ポップアップに遊びに来てくれたときに話したんすよ。そしたら実は“大地”っていう、昔やっていたイベントとか、カメイくんの話とか、いろいろ繋がって、同じところに、それこそ10代の高校生の頃とかに“一緒の場所にいたんだ”っていう話で一気に仲良くなって。石神井が地元の人なんで、石神井の中学校の先輩とか、いろんな人がいろんな仕事をしているから、そういう人たちをみんな繋げていって始めたのが石神井BLACK MARKET。開催地になっているたつの湯も、3代目の(本橋)正季さんっていう人が俺らの2個上で、それこそTREEWORKSの黒田(誠)さんの中学校の先輩。そういうところで繋がっている感じですね。あれは本当、すごくおもしろい」

――20年の時を経て何かが生まれてくるって、すごくおもしろいですね。『劇画・オバQ』じゃないけど、久方ぶりに会って盛り上がっても、次の日からは何も起こらないことがほとんどじゃないですか。話が逸れましたが、石神井の街にもたくさんの良さを見ているんですよね?
 「そうっすね。引っ越す前は世田谷に住んでたんすけど、子供が生まれて、自分の収入だとちょっと世田谷は生活が厳しいかもな、と思って。もともと自分は板橋で育っているから、もうちょっとなんかこう、ゆったり、世田谷ももちろんゆったりしているんだけど、もうちょっと違った感じのゆったり感があるところのほうが子供を育てやすいかな、と思って。烏山っていうところにもともと住んでいて、烏山から吉祥寺への距離を北に伸ばしてみたらたまたま石神井だったっていう感じで、それだけで石神井に来てみたら、またいろいろ繋がりがあって。意外と石神井の人たちはみんな“子供の頃から遊ぶっていうと吉祥寺で遊んでた”っていうのも聞いたりすると、なんか自分の中では石神井も吉祥寺も、まとめてひとつでっかい、あのへんのエリアっていうか、同じような空気が流れていて」

――わかります。あのへん一帯はひとつのエリアっていう感じますよね。大泉も練馬だけど、吉祥寺って言う人たちいますもんね。青梅街道を中心にしたエリアというか。
 「あのへんの大きなかたまりみたいなのがあって、その雰囲気が自分の今の年齢とか生きかた、考えかたかにすごく合ってるんで、ここだったらずっと暮らしていけるな、仕事していけるなっていうのは感じてるっすね。若いときは、10年先なんて全く考えていないし、どうガツガツいくか、みたいなことで考えたら循環の速い街に行くのもアリなんだけど、ここ1、2年くらい、自分の場合は子供もできて、長いスパンで考えていったときに、やっぱり住む場所とかもすごく大事だと思っていて」

――ずっと暮らしていく場所、仕事していく場所っていう考えかた、わかります。石神井公園魅力的な街ですよね、自分の中では酒場ライターのパリッコさんの石神井の話がすごく好きで。
 「あの人がやっている、なんか椅子を出して飲む、みたいな……そう、チェアリング。ああいう感覚とかも自分はすごく好きで。やっぱり、あれができる街が良い街。前に立ち話でこの話はしたかもしれないんだけど。いろんな街に行って、軒先とかに椅子を出して、おじいちゃんがタバコ吸いながら新聞を読んでいる街を見ると、“ここは椅子出してOKの街 = 良い街”みたいな雰囲気があって。やっぱその感じはあるっすね。ブロンクスとかに行って、店の前とかでチェスをやっいてる爺さんとかがいると、その街は良い街」

――外に人がいやすい街って良い街ですよね。だから、店の前に人が溜まってダベっているだけだったりするのも、迷惑かな?と思いつつも、良いことなんじゃないかな、って思たりする。
 「Jadakissとかが使う言葉で、すっげえ好きなのがあって。たぶんニューヨーク・スラングの流行だと思うんだけど、みんな言うやつで、“We outside”みたいな。あれすっげえ好き。俺はもともと、クラブとかに行っても、そんなに社交性が高くないっていうか、人とバンバン話していろんな人と繋がって、っていうタイプじゃなくて、いつも同じような人と同じ場所にいるタイプだなんだけど、社交的ではなくても家にひとりでいるのは本当に好きじゃなくて、とにかく“We outside”。俺ら外にいるぜ、みたいな。なんかその感じはすごく好きで。人が外にいる街が良い街だし、外にいられる街というか。あの場所で店をやっていて、なんかここいいなって思ったものも、前の駐車場とかでよくマーシーとかが座ってダベっていて、あそこってそれをやってやっていてもOKな場所だからなんだよね。例えばサンロードの中とかだと、そうはいかなそう。店の前とかに人が溜まっていたり、外に人が普通に滞在して、立ち話ができているっていうその空気感の中で、やっぱり生きていたいな、っていうのはあるっすね。とにかくやっぱり“outside”。外にいたい、みたいな感じはあるっすね」

the Apartment Official Site | Instagram | Twitter

〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-28-3 ジャルダン吉祥寺106

12:00-20:00