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Photo ©OHGURO FILM
昨年から今年にかけて国内外17もの映画祭で上映され、いずれも諸賞にノミネート / 受賞を果たしている大黒友也監督の映画『ゴミ屑と花』。その劇場上映が、8月23日（金）から9月12日(木）まで東京・テアトル新宿、9月20日（金）から26日(木）にかけては大阪・テアトル梅田にて開催される「田辺・弁慶映画祭」コンペティション部門受賞作品の特集上映「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」内で実施されます。同作の上映は東京・9月1日（日）～5日（木）と大阪・9月21日（木）の計6日間。連日、大黒監督最新作『ユウジッ!!』を併映。
黒沢 清、三池崇史、三島有紀子、中田秀夫らの現場で経験を積んだ大黒の初監督作『ゴミ屑と花』は、ごみ回収業務に従事する人々にフォーカスし、その一夜と主人公の“再生”を描くことで人と人、社会を浮き彫りにする短編。ごみ収集 / 運搬 / 処理 / リサイクルに携わる「武松商事株式会社」の取材協力を得て神奈川・横浜にて撮影され、舞台、TVドラマ、CMから劇場作品までメインストリーム / インディペンデント問わず活躍する植木祥平と、俳優としてのみならずモデルとしても活動する花柳のぞみが主演を務めています。
併映の『ユウジッ!!』は、大黒監督が本特集上映のためにボクシングを題材として撮り下ろした最新短編。人生の再起を図る元ボクサーの役者・ユウジ役には、C級プロボクサー・ライセンスの取得および実際の試合経験を持ち、トレーナーでもある武田祐一をフィーチャー。ユウジの対戦相手・大谷を演じるのは、演技初経験となる現役プロボクサー・小林柾貴（角海老宝石ジム所属 | 日本スーパーウェルター級4位, OPBFスーパーウェルター級13位）。ユウジの妻・かおりには、昨年自身がプロデューサーを務めた安村栄美監督の短編『ビー・プリペアード』に出演し、同作が第36回「東京国際映画祭」にてAmazon Prime Video テイクワン賞審査委員特別賞を受賞して話題となった菊池明明が扮しています。
なおテアトル新宿での上映期間中は、舞台挨拶 / トークショーを連日開催。大黒監督および『ゴミ屑と花』『ユウジッ!!』両作出演陣に加え、トーク・ゲストとして中田秀夫（映画監督 | 9/1）、マシンガンズ滝沢秀一（お笑い芸人・ごみ清掃員 | 9/2）、幡野広志（写真家 | 9/3）、三島有紀子（映画監督 | 9/4）、染谷将太（俳優 | 9/5）菊地健雄（映画監督 | 9/5）の登壇が予定されています。
僕はごみ回収中に作品に出てくる“花”を見たことがある。“花”は見ようと思わなかったら見ることが出来ない。
この作品はどのように世の中を見たら清冽に映るかを示してくれる。
社会を反映させるごみを通して世界の様々なことを理解する登場人物の成長を、30分で僕らは吸収できる。
――マシンガンズ滝沢秀一 (お笑い芸人・ごみ清掃員)
まなざしが優しい。
まだ人間に絶望してない若さがうらやましい。
――赤堀雅秋 (演出家・劇作家・俳優・映画監督)
夜の街を走るゴミ収集車、黙々と働く作業員たち。
大黒友也は、新人とは思えない的確な演出でその様子を描いていく。
そして、愚直なくらい真っすぐに人間を見つめる。
――井土紀州 (映画監督・脚本家)
鋼鉄の塊が魅力的に現れて、そこにいる人間の人間故の弱さと温もりが露になる。そんな、トラック、戦車、ロボット映画数々の名作に臨む『ゴミ屑と花』。 鋼鉄好きにはたまらない。
――犬童一心 (映画監督)
大黒さんは、僕のところに持ち込みをしてくれているクリエイターだ。
短編映画を完成させた。
いいクリエイターは、世間の人が見落としてる感情について描く。
現代のインビジブルマンとして、ゴミの収集をする人々を描いた。
すごく素敵な短編に仕上がっていて、彼は次、僕にどんな作品を持ち込んでくるのだろうかと、打ち合わせするのが楽しみになった。
――佐渡島庸平 (編集者)
相手がどんな人かわからないから攻撃してしまう。
すれ違う全ての人に歩んできた人生がある。
捨てられるゴミですらきっかけにして、人と人は繋がることができる。
――幡野広志 (写真家)
『ゴミ屑と花』を見て、大黒監督が様々な監督の助監督として映画に参加し続けた真摯な眼差しと映画愛を垣間見た気がした。名だたる監督の手腕はこのように継承され、いつか、花になるのかと思うと羨ましさを隠さずにはいられなかった。
大黒監督の、長編作品をいちファンとして心から楽しみにしています。
――藤井道人 (映画監督)
指導員の橋本は、ゴミ袋を車両の投入口に放り投げ、無駄口を叩くことなくゴミを回収してゆく。その毅然とした所作は、まるでハードボイルド作品に登場するキャラクターのようなのである。そして、研修中の新人と相互理解を形成するプロセスは、ロードムービーのようでもある。夜の街を征くゴミ収集車と市井の人々の姿。明けない夜はないとする。その、たった一夜を描くだけで、これほどまで鮮やかに社会や人間を描くことができるとは。
――松崎健夫 (映画評論家)
自分という人間はゴミなのか。そう思う瞬間が自分にもある。
これは、暗闇の真夜中に人知れず誰かのために生きている人たちの映画だ。
大黒さんは、一緒に映画を何度も作ってくれた人だが、誰も見ていないところでもそっと動き、演出家として的確な力強さと品がある。
ゴミが花になり、ゴミから花は生まれる。
是非長編も観てみたいです。
――三島有紀子 (映画監督)
■ 田辺・弁慶映画祭セレクション2024
https://tbff.jp/important/bensere2024/
| 2024年8月23日（金）-9月12日(木） 東京 テアトル新宿
連日 20:30- | ※ 27日のみ 21:05-
一般・大専 1,500円 / シニア 1,300円（税込）
各種割引あり
| 2024年9月20日（金）-26日(木） 大阪 テアトル梅田
TBA
［あらすじ］
精神的な理由により自衛隊のパイロットを辞め、家族を養うためにゴミ収集の仕事に転職した浩一。指導員・花とともに深夜の収集を担当し、重く汚れたゴミの量に圧倒される。批判、感謝、無関心、様々な人の眼差しを受けながら、周囲を汚さず通行者に配慮しながらひたむきに働く花。浩一はそんな彼女の生き方に、ある種の“美しさ” を感じ始める――。
［脚本］
小谷香織 / 大黒友也
［監督］
大黒友也
［出演］
植木祥平 / 花柳のぞみ / 岩本 淳 / 木村知貴 / ステファニー・アリアン / 中野 剛 / 岩立紫竜
音楽: 今村左悶
撮影: 佃 友和
照明: 竹森哲平
録音: 荒武芙紗子
助監督: 山本屋歩
ヘアメイク: 石部順子 / 伊藤まどか
編集: 川 智也
整音: 茂木祐介
スチール: 西永智成
キャスティング協力: 杉山麻衣
ドローン撮影: 高橋智紀
車両運行支援: 尾崎裕司
制作応援: 佛木雅彦
演出応援: 羽生敏博
撮影応援: 岡本 錬 / 佐藤大真
VFX: 渡邊広樹
スタジオオペレーション: 大村知也
音楽ミックス: 江渡佳彦 / 今村左悶
字幕: 近藤希実
音楽協力: エム・スタイル
協力: 武松商事株式会社
配給：OHGURO FILM
2023年 | 日本 | 30分 | カラー | 16:9 | ステレオ
©OHGURO FILM
［あらすじ］
元ボクサーの役者・ユウジは過去に敗れたボクサー・大谷とYouTube企画で対戦することになる。ユウジは大谷と戦い、ボクシングも役者も中途半端な自分を変え勝つため全力で試合に臨む。
［脚本・監督］
大黒友也
［出演］
武田祐一 / 武田宝太 / 菊池明明 / 岸田研二 / 飯田まさと / 藤代太一 / 小林征貴
撮影: 西岡空良
照明: 竹森哲平
録音: 荒武芙紗子
音楽: 今村左悶
撮影助手: 大西恵太
制作応援: 谷川詩織
助監督応援: 羽生敏博
照明応援: 大久保黎皇
制作・配給: OHGURO FILM
2024年 | 日本 | 25分 | カラー | 16:9
©OHGURO FILM
東京 テアトル新宿
| 2024年9月1日（日）
舞台挨拶: 大黒友也監督 / 花柳のぞみ / 菊池明明 / 木村知貴 / 岸田研二 / ステファニー・アリアン / 武田祐一 / 植木祥平
トーク・ゲスト: 中田秀夫 (映画監督) / 大黒友也監督
MC: 田中文人 (from 東京国際映画祭)
| 2024年9月2日（月）
舞台挨拶: 大黒友也監督 / 菊池明明 / 岸田研二 / 武田祐一 / 植木祥平
トーク・ゲスト: マシンガンズ滝沢秀一 (お笑い芸人・ごみ清掃員) / 植木祥平 / 大黒友也監督
MC: 松崎まこと (from 田辺・弁慶映画祭)
| 2024年9月3日（火）
舞台挨拶: 大黒友也監督 / 菊池明明 / 岸田研二 / 武田祐一 / 植木祥平
トーク・ゲスト: 幡野広志 (写真家) / 大黒友也監督
MC: 田中文人 (from 東京国際映画祭)
| 2024年9月4日（水）
舞台挨拶: 大黒友也監督 / 菊池明明 / 岸田研二 / 武田祐一
トーク・ゲスト: 三島有紀子 (映画監督) / 大黒友也監督 / 菊池明明 / 武田祐一
MC: 田中文人 (from 東京国際映画祭)
| 2024年9月5日（木）
舞台挨拶: 大黒友也監督 / 花柳のぞみ / 菊池明明 / 岸田研二 / 武田祐一 / 植木祥平
トーク・ゲスト: 染谷将太 (俳優) / 菊地健雄 (映画監督) / 大黒友也監督
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