Interview | 真舟とわ


別の存在と繋がるために歌う

 兵庫県明石市出身のシンガー / コンポーザー、真舟とわの新作『海を抱いて眠る』には新鮮な驚きが満ち溢れている。数曲ではストリングスやホーンを交えたオーケストラ・アレンジが施され、民族音楽的な香りもほのかに漂う多重コーラスが随所に彩りを加えている。また、真舟自身が奏でるガット・ギターやピアノも繊細な味わいを醸し出している。paya(flugabone, cho | 幽体コミュニケーションズ)や山内弘太(g)、カナミネケイタロウ(b, cho)の客演も印象的だ。バンド編成と弾き語りを中心とした2022年の前作『ルルルのその先』から4年。本作からはその年月以上の大きな成長を感じることができるだろう。

 本作は「海」をテーマとするコンセプト・アルバムというかたちをとっており、そこには故郷、兵庫県明石市の漁師町で育んできた真舟の世界観も刻み込まれている。壮大なスケール感を持つ新作について話を聞くべく、明石に住む真舟にオンライン・インタヴューを試みた。


取材・文 | 大石 始 | 2026年3月
写真 | 星野佑奈

真舟とわ | Photo ©星野佑奈

――お生まれは兵庫の明石だそうですね。どんな環境で育ったのでしょうか。
 「漁師町だったので目の前が海で、近くに魚市場がありました。小中の同級生には、家族に漁師がいる人も多かったので、とれたての魚を学校に持ってきてくれて、その魚を授業で捌いたこともありましたね。明石はイカナゴのくぎ煮(醤油や砂糖で甘辛く煮た瀬戸内海沿岸の郷土料理)が名産なので、地域のおばあちゃんたちに教わりながらくぎ煮を作ったこともあります」

――それは素晴らしいですね。
 「うちの親は公務員だったんですけど、私も子どもの頃は釣りをしていました。自宅はマンションなんですけど、高いところなのでカーテンを開けたら目の前は海。向かいに淡路島が見えて、きれいなところなんですよ」

――新作の特設サイトで「あなたの海覗かせてください」という企画をやっていて、とわさんも海のイメージを図に描いていますよね。それを見ると「優しい」「広い」「母」という言葉が「海」と繋がっていて、とわさんの中の海のイメージが穏やかなものということが伝わってきます。
 「本当にそうなんです。私が子供の頃から見てきた瀬戸内海って波が立つことが珍しくて。魚を捕って食べるということに対しても感謝があって、心穏やかなイメージがあるんです」

――6年ほど前の「はじかみ音楽祭 2025(旧Kobe Music LOUNGE)」のインタヴュー小学生のときにブランコを漕ぎながら私、“風を呼べる”と思っていたんですよ。(中略)風とか山とか海とか空とかはすごい好きで、それらと“一体化してる”“一体化したい”っていう願望がありますと話していましたよね。その願望は今でもあるのでしょうか。
 「ありますね。ただ、子供の頃のほうが風とか山とか空がもっと近かった気がしていて。子供の頃は今よりもっと自我がなかったので、自分が人間であるという認識もそこまでなかったんでしょうね。だから(自然と)一体化できると思っていたし、その感覚で今回のアルバムを作りました。ただ、実際作ってみて思ったのは、私が試みているのは一体化ではなく、別の存在と繋がる“コネクト”なんじゃないかって」

――大人になってから「自然と一体になることはできない」ことに気づいたということ?
 「そうです。今回のアルバムに“KUJIRA”っていう曲があるんですけど、この曲では声だけでクジラを表現しようと思っていました。初めは海の中でエコーがかかっている感じを追求しようとしていたんですけど、やればやるほど、自分が人間でしかないということを突きつけられた感じがしました。それでクジラになるのではなく、私という人間がクジラの歌を歌う方向に変えたんです」

――海に対して穏やかさと同時に恐れのような感情もとわさんの中で芽生えてきているのかもしれませんね。だからこそクジラにはなれないし、自然とも一体化できない、と。
 「それはすごくあります。おそらくいろんな海を見た影響もあると思いますね。東日本大震災のときにリアルタイムで津波の映像を観たり、被災者のかたの話を聞いた影響もあると思います。海に限らず、自然が持つ漠然とした恐ろしさみたいなものはやっぱりありますよね」

――新作『海を抱いて眠る』についてうかがいたいのですが、今回はコンセプト・アルバムと捉えていいのでしょうか。
 「そうですね。これまでは曲ができたらリリースして、また違う曲ができたらリリースしてっていう感じでしたけど、1枚の作品としてしっかりとしたテーマを持ったものを作ってみたくて。前作(2022年の『ルルルのその先』)はP-VINEから出せるという話になったので、そのときあった曲ととりあえず作った曲を集めてアルバムにしたんですよ」

――アルバム1枚を通して「大きな物語を描きたい」という欲求もあったのでしょうか。
 「いや、それは全くなくて。私の音楽の作りかたは歌いたくなったときにギターやピアノを触って、そこで出てきた言葉を取っておいて、のちに曲になっていくことが多くて。意識をして作る感覚ではないんです。ここ最近やらせていただいている広告のお仕事はストーリーを意識しながら作っていますけど、自分の曲はナチュラルに生まれてくるものなんですよね。そこは自分にとって守りたいところでもあって」

真舟とわ | Photo ©星野佑奈

――アルバム全体の大きな流れを作っているのが、冒頭とエンディングにピアノのインストが入っていることです。資料によると、ご実家にあったピアノを弾いているそうで。
 「そうですね。おじいちゃんの家にあったピアノを私が幼稚園のときに引き取りまして。海の見える部屋にピアノが置いてあるんですよ。自分の中では海とピアノがリンクしているんですけど、それはそのピアノのイメージがあるからだと思います」

――このピアノの音も自宅のピアノで、なおかつ自分で録ったんですか?
 「そうです。今回、ツバメスタジオ(東京・小伝馬町)の君島 結さんにミックスをお願いしたんですけど、歌とピアノは自分の家で録らせていただきました。それは自分が緊張しいなところがあって、わりとストレスを受けやすいので、できるだけナチュラルな環境で録りたくて。君島さんにそうご相談したら、マイクを何個か東京から送ってくださって。いろいろ試しながら、そのマイクを使って家でレコーディングしました」

――そういう録りかたが影響しているのか、ピアノの音色にはご実家の気配みたいなものも入っていますよね。
 「本当にそうですね。近くに海があるという空気みたいなものも含めて録れたらいいなと思っていました」

――アルバムはピアノから始まり、ピアノで終わるという構成になっていますが、そこにはどんな狙いがあったのでしょうか。
 「自分にとっての海のイメージの中にはキラキラしたものだったり、ちょっと怖さを含んだものだったり、いろんな海があるんですけど、最終的には自分にとって一番落ち着く海、身近な海に戻ってきたかったんです。あと、曲を作るよりも先に“海を抱いて眠る”というフレーズだけが頭にあって。自分にとって“眠る”という言葉の中には願いみたいなものも含まれているんですよ」

――願い?
 「そうです。眠るという行為は次の日に向かうものだと思うし、穏やかで温かいものであってほしい。そういう気持ちがずっとあるんです。私は小学校の先生をやっていたことがあるんですけど、子供たちを見ていて、そういう思いが大きくなったんだと思います。今回のアルバムも穏やかで温かいもので終わりたくて、こういう構成になりました」

――とわさんにとって「海」とは何なのか、のちほどじっくり掘り下げてお聞きしたいんですが、その前に今回のアルバムの音作りについてうかがいたいです。前作 『ルルルのその先』はバンド + 弾き語りを軸にした作品だったわけですが、今回は演奏スタイルのヴァリエーションが豊かで、様々なスタイルで歌っていますよね。音作りについてはどのようなことを考えていたのでしょうか。
 「前作の頃はフラフラと出てきた言葉を元にして曲を作っていて、私にとってはもうそれで完成だったんですよ。そこにどんな音が付いてもよかった。その頃周りにいたのがバンドのメンバーで、この人たちなら良いものになるんじゃないかって思えたんです。ただ、新しい曲をバンドに持っていったときに違和感を持つようになりました。それはメンバーの技術の話じゃなくて、そもそも楽器が違うと感じるようになって」

――だからなのか、今回のアルバムにはドラムどころか、打楽器が一切入ってないですよね。
 「そうですね。私の中の海ってビートがなくて、静かなイメージなんですね。だから、ドラムレスで全部作ろうと」

――ここ数年はCMのお仕事や、昨年には映像作家であるceciさんとのコラボレート作品「さしすせそグルーヴ」(アニメ作品『おいしい呪文』に使用)がありましたよね。今までとは違う音楽の作りかたをやってきた影響もあるのでしょうか。
 「それは確実にあります。前作でも一応DAWは使っていたんですけど、それ以上にお仕事で使うようになって。頭の中で考えていることと作るという行為が以前より繋がりやすくなったと思います」

――音楽面で最も印象に残るのが、「Eyes」「海のにおい」「birth」という3曲でストリングスやホーンを含むオーケストラ編成でアレンジされていることです。編曲の河野音弥さんとはどのようなやりとりで進めていったのでしょうか。
 「本当のことを言うと、1から100まで自分でやりたかったんですよ。私もDAWで作曲することはできるんですけど、それを譜面を通して奏者に伝えることができないんですね。たとえば私が作ったあるフレーズを違う楽器で鳴らしたほうが綺麗になるとか、メロディをこう変えたほうが音がぶつからないとか、そういう部分で河野さんにお手伝いしていただきました」

――じゃあ、ストリングスのアレンジもとわさんがDAWで作っているものを土台にしているわけですか。
 「そうです。それを河野さんが広げたり整理してくださったりしながら作っていきました。ただ、完成してからも悔しさみたいなものがありましたね。自分でやりたかったっていう……」

――でも、ものすごく豪華ですよね。こんだけの生楽器の編成で録音するというのはなかなかできないことです。
 「そうですね。ヴァイオリンの1stと2nd、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、チューバ、ホルン、ピアノ。全部で10人くらいいますもんね」

真舟とわ | Photo ©星野佑奈

――オーケストラに対する愛着や関心は昔からあったんですか?
 「小学校の頃、クラシック・バレエやクラシック・ピアノをやっていたんですけど、その頃からありましたね。ミュージカルも大好きだったし、ポップスともまた違う、感情を音の流れで表現したものが好きでした。あと、コトリンゴさんが大好きなんですよ。クラシックとポップスが絶妙に融合していて、あの感じが大好きで」

――今回のアルバムではガット・ギターを弾いていらっしゃいますよね。ガット・ギターでクラシックを学んでいたんですか?
 「いや、ただガット・ギターの音が好きなんです。普段のライヴはアコースティック・ギターでやっているんですけど、今回は海のイメージがあったので、アコギよりガットの音色のほうが海っぽいなと思って。それで今回のアルバムではガットを弾きました」

――音楽面でもうひとつ感じたのは、今回多重コーラスを多用していますよね。
 「コーラスは前から好きで、盛り盛りでやりたがるタイプではあるんですよ。今回の場合、声を重ねることで海の空気感が作りやすかったということはあると思います。結果、前のアルバムよりコーラスが増えたのかも」

――とわさんのコーラスって、少し民族音楽っぽい雰囲気がありますよね。
 「えっ、初めて言われました。でも、嬉しいです」

――さきほど触れた「KUJIRA」にはちょっとヨーロッパの民族歌唱を連想しましたし、メロディには少しだけ沖縄の雰囲気がある気がしました。
 「“KUJIRA”は人間という視点からクジラのことを歌うと思っていたわけですけど、命など大きなものに対する祈りみたいなイメージがあったんですよ。そこから民謡っぽいフレーズが出てきたのかもしれないですね。ただ、特別な意識があったわけじゃなくて。そもそも民謡とか民族音楽を普段から聴いていないですし、日本の民謡にはまったく馴染みがないんですよ。自然にどう向き合うかを考えていたので、民族的なものと繋がる部分があったのかもしれない」

――宇野瑠海さんのサックスと静かに奏でられる三拍子のワルツ「月光」も美しい曲ですね。とわさんのガット・ギターが本当に素晴らしくて。
 「嬉しいです。これまでギターにそれほど興味がなくて、歌えたら何でもいいみたいな感じだったんですよ。でも、今回の作品を作るにあたって、ひとつの楽器としてギターを捉えたところがあって」

――ギターといえば、「水と風のダンス」に参加している山内(弘太)さんのギターも素晴らしいですね。カナミネ(ケイタロウ)さんのベースと3人だけで演奏されているのに、音の広がりが広大で驚きました。
 「山内さんとはふたりでライヴをやったことがあるんですよ。そのとき“僕は水っぽいって言われるんだけど、とわさんは風っぽいですね”と言われて。じゃあ、山内さんに水っぽいギターをいっぱい入れてもらおうと思ってできたのがこの曲なんです。でも、水と風が絡まっているだけじゃなく、土台になるものを入れたくなったんですね。それでカナミネさんに参加してもらいました」

――たしかにカナミネさんのベースは土っぽいですよね。大地っぽいというか。
 「そうなんですよ」

――とわさんにとって海とは何なのか、もうちょっと突っ込んで聞かせてください。「なみだのうみ」には海の底でこれまでの言葉 壊してしまおう 壊してしまおう わたしの身体は浮かび お日様を笑わせるという歌詞がありますが、聴いていて「魂の再生」みたいなイメージも浮かんできました。
 「“なみだのうみ”に関しては宇宙的なイメージがありました。海の中では様々な命が渦巻いていて、それこそ宇宙のような世界が広がっているわけですよね。挙げてくださった歌詞は決して頭を使って書いた言葉ではないんですけど、言葉って今あるこの感情や現象に対して言葉を当てはめることでかたちを作るじゃないですか。でも、それがすべてではないとも思っていて」

――そうですね。
 「その言葉や身体を壊してしまえば、自分をかたち作っているものがなくなって、もっと本質的なものが浮かび上がってくるじゃないか。そういうイメージが自分の中にあるんです。言葉を壊せば、もともと容器だった身体が浮かんできて、それを見て太陽が笑っている。そういう想像が浮かんできたんだと思います。以前、“UMU”っていう歌を書いたんですけど、その曲では魂の存在について歌いました。おそらく自分の中にもともとそういう考えかたがあるんだと思います」

――その“UMU“では前世の記憶 波の音、揺れる風、太陽の暑さ まわる、まわる、まわる 生きるいのちと歌っていましたが、とわさんは活動開始当初から命の循環、あるいは転生輪廻みたいな意識をずっと持ち続けているんでしょうね。
 「そうですね。たぶん音楽を始める前からなんとなく感じていることだと思います」

真舟とわ | Photo ©星野佑奈

――今回のアルバムはとわさんが子供の頃から見てきた明石の海が原点になっていますが、そうした具体的な海のイメージだけではなく、「魂が帰っていく場所としての海」という抽象的なイメージも含まれています。
 「本当にその通りだと思います。五十嵐大介さんという漫画家さんが書いた『海獣の子供』っていう作品があるんですよ。海の話ではあるんですけど、もっと概念的で、それこそ命が生まれたり帰っていく宇宙的な場所として海が描かれているんですね。読んだとき、まさに私が感じていたことだと思いました」

――とわさんには「穏やかな海がずっと続いてほしい」という強い願いがあると思うんですが、実際の世界は血生臭くて決して穏やかではないですよね。とわさんはそんな時代だからこそ、世界の平穏を歌っているのでしょうか。
 「うーん、そういう意識はあまりないかもしれない。穏やかな海が続いてほしいっていうのは本当にその通りなんですけど……。小学校の先生をやっていた頃に持っていた“穏やかな気持ちで明日に向かって眠ってほしい”という願いのほうが大きいかもしれない。小学校の子供たちって生活のほとんどを学校で過ごしているわけで、学校が世界のすべてみたいに思いがちなんですよね。そこで問題が起きると、生きること自体が嫌になってしまう子もいる。そういう子たちも逃げたければ逃げればいいし、自分が心穏やかでいれる場所を選んでほしいし、そう考えられるようになってほしいっていう気持ちはずっとあります。たしかにその視点をもっと広げたら、世界平和っていう言葉も当てはまるのかもしれないけど」

――ちなみに小学校の先生は何年やっていたんですか。
 「2年間やっていました」

――学校の先生はとわさんにとっても子供の頃からの夢だったわけですよね。でも、夢だった学校の先生を辞めてまで音楽の道に進んだのはなぜだったのでしょうか。
 「小学校の先生という仕事はすごく楽しかったし、これ以上やったらのめり込むなって思ったんですよ。でも、その段階でもほとんど音楽ができていないのに、これ以上先生を続けると、さらに音楽をやれなくなってしまうんじゃないかと思って。今でも当時のことを夢に見るし、今でも教育に対する興味はあるんですけど、でも、音楽をやりたかったんです」

――そんなとわさんにとって、歌を歌うという行為はどのような意味をもつものなんでしょうか。
 「たぶん意味なんてないんですけど……。何のために歌っているのかを考えると、ひとつは歌を通して自然などと繋がることができるのでは?という希望みたいなものがあるんです。音楽というより、声であり歌が、何かと繋がるための言語となり得るのではないかと。もうひとつは、いい表現に触れたとき、ズン!というエネルギーみたいなものを感じるんですけど、そういうものを作れたらいいなっていう自分の願望もあります」

――なるほど。しつこいかもしれませんが、声を通じて自然と繋がるという考え自体が民族音楽的だと思いますね。通常、リスナーと繋がるために声を使うシンガーは多いわけですけど、とわさんの場合はもう少し根源的な“コネクト”を求めている。
 「そうなのかもしれないですね。そう言ってしまうとリスナーにどう届くかわからないですけど、対人に対して伝えたいことはあまりないんです。自分が歌っていることにもそこまで意味はなくて、自分から生まれたものをただ出しているだけという感覚がすごく強いし、少なくとも対リスナーに向けたものではないのかもしれない」

――だからこそ、僕はとわさんの歌に強くて根源的なものを感じているのかもしれないですね。
 「ありがとうございます。誰かに何かが届いているのならとても嬉しいことです」

真舟とわ litlink | https://lit.link/mafunetowa

真舟とわ『海を抱いて眠る』■ 2026年4月2日(木)発売
真舟とわ
『海を抱いて眠る』

P-VINE
CD PCD-18930 税込2,500円
Vinyl LP PLP-8329 税込4,500円 | 2026年7月2日(木)発売
http://p-vine.lnk.to/cgQH8Y

[収録曲]
01. piano
02. Eyes
03. 海のにおい Umi no Nioi
04. Little rascal
05. 天使はどこに Missing angels
06. こんにちは今日 The sun's song
07. 月光 moonlight
08. kujira
09. 水と風のダンス Dancing with Water and Wind
10. なみだのうみ The sea of tears
11. Birth
12. Fine