短歌・撮影・音響 | UNCIVILIZED GIRLS MEMORY (玉野勇希, dotphob)
「初春の贄」
黒色のシートに並ぶ黒髪は卒業式の午後にも似たり
櫻樹の下に埋もるる少女、夢、せめて面に砂かける、夢
だいだいの散ること、制服、おまじない、おやすみ、ありがとう、さよなら__
駄歌ありて産みたる吾をうつしみて鏡についた手垢が気になり
妹のほそき指その先端の皮膚こわれ赤滲みSYMBOLIC
父となる友肩並べて舗装路を踏みてそれぞれ帰路に別るる
細切れのしにふぃゑ集め初春の午後揺る枝木に白き花なく
死にたいとゐひきひとありくらがりに射した光に意図通らざり
葉櫻はバグったみたいでかわいそう。やがて死にゆき初春の贄
虚構さえぼくを裏切る日もありて最終回のCパート 雪
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