米ニューヨークを拠点に、粘土、針金、紙パルプ、布、陶器など様々なマテリアルを用い、彫刻、モビール、照明などの作品を発表している美術家・西川裕子が、ソロ・エキシビション「Moshi-Moshi Karuta(モシモシカルタ)」を5月2日(金)から25日(日)まで東京・西麻布 CALM & PUNK GALLERYにて開催。
ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology)を卒業後、インテリア・デザイナーとして照明や家具を制作し、2018年からはデザイナー / アーティストとして独立した西川。昨年4月から5月にかけて山梨・北杜 GASBON METABOLISMにて開催した「Mossy Mossy」の続編となる「Moshi-Moshi Karuta」には、紙 / パルプ、スティール・ワイヤーによるモビール作品を出展。会期初日の2日(金)には、作家在廊のオープニング・パーティが実施されます。
言葉遊びによって生成された一連の作品を通じて、環境、ストーリー、エコシステムを作成できないか——その模索から「モシモシカルタ(Moshi-Moshi Karuta)」の制作を始めました。日本語の音節を頭文字としてことわざを当てはめたいろはかるたにヒントを得て、「モシモシカルタ」では、音で結び付けられたタイトルの付いた作品を展示します。この展覧会は、昨年の春に山梨県北杜市にあるガスボンメタボリズムで展示したインスタレーション「モシモシ (Mossy Mossy)」から発展したものです。「モシモシ」では、苔の回復力、感受性、不思議さを表現した緑の環境を制作しました。この春は、その中からいくつかの作品を都市空間に移植し、雲の柱の様に重ねて、そこから新しい作品が生まれ出るという思いで造形します。 新シリーズの最初の作品は、日本の方への私の呼びかけ、「モシモシ」の最後の音に続く「シ」で始まり、同じシステムに従って、タイトルで結合しながら連続する作品を作成しました。目に見えないつながりで結びついたこれらの物体と、見る者とがどのようなナレーションを生みだすのか、観察しています。
――西川裕子
■ 西川裕子個展
モシモシカルタ(Moshi-Moshi Karuta)
2025年5月2日(金)-25日(日)
東京 西麻布 CALM & PUNK GALLERY
13:00-19:00
日-火休廊 | 最終日曜開廊
入場無料 | 上記時間外アポイントメント制にてオープン可
[オープニング・レセプション]
2025年5月2日(金)
17:00-20:00
作家在廊
Gallery