P.O.V. + S_B_B主宰「CRESTON CLUB」が18組参加のコンピレーション・アルバム『若い契り』をリリース


 大分を拠点に活動するP.O.V.とS_B_Bが、新レーベル「CRESTON CLUB」を設立。6月4日(土)20:00よりBandcampにて第1弾作品となるコンピレーション・アルバム『若い契り』の配信が開始されます。

 “地方”や“若年層”といったキーワードにフォーカスした同作には、各地から30歳以下の作家18組が参加。どばしくん、DSM-XXX、dying declaration、G.R.D.V.、irna、伊藤誠亮、Izumi Gould、角矢胡桃(HYPER GAL, 豊田道倫 & His Band)、P.O.V.、Powder Medicine Eater、S_B_B、SHIRAMPURI、sho、tbt S、卜部政義、Wolf Creek、ヤノ・ゴディバシャネル・ココ、yumeoによるトラックが収められいます。

 なお、コロナ禍を経て同作の制作に至った経緯を踏まえ、収益の全額が「日本赤十字社」への寄付に充てられます。

 本コンピレーションアルバム「若い契り」は、大分県で活動するノイズミュージシャン「P.O.V.」、「S_B_B」の両名が発起人となり、2021年の5月頃から制作開始されました。2人ともノイズ / エクスペリメンタル / アンビエントといった、ある種のエクストリームな音楽表現の愛好家かつ演奏者として活動しております。
 しかしながら、コロナ禍の影響でライブ活動や他県への移動に制約が伴う状況に、我々は社会的な閉塞感を感じておりました。コロナ禍以前は、県内や他県で開かれるライブで様々な音楽家と交流する機会もありましたが、2人とも会社勤めであるが故にそれも中々難しくなっていたのです。コロナ禍で色んな悲しい出来事も我々の身に遠かれ近かれありました。
 そこで今だからこそするべきこと、できることはないかと話し合って出てきたのが、国内で活動する30歳以下の演奏家を集めたコンピレーションアルバムを自主レーベルからリリースし、収益を全て日本赤十字社へ寄付するというアイデアです。
 当時、国内の様々な地域でノイズ / エクスペリメンタルに纏わる活動をしている知人もお互いに増えてきていましたが、それらを繋ぐ横の繋がりはあまり実感できていませんでした。
 また、日本のノイズシーンは40代以上の方々が中心となっていて構築されている印象があり、これからの時代により深く携わっていくであろう20代の繋がりはどうなのか?という疑問があったのです。各地域に素晴らしい若手ミュージシャンがいるにも関わらず、横の繋がりや認知度はひょっとしたら希薄なのではないかと。
 更に言うなれば、東京や大阪といった都市部では演奏者、愛好家の母数もあってシーンが発展していく傾向がありますが、地方では母数が少ないが故に中々そうとはいきません。
 こうした思いがあり、それまでコンピレーションアルバムも自主レーベルすらも立ち上げたことのない我々でしたが、何か行動を起こしたく制作しました。
 「若い契り」には、東京から鹿児島まで多様な地域でノイズ / エクスペリメンタル系の音を鳴らして活躍している30歳以下のアーティスト18組が収録されています。
 好事家の方々も他ジャンルの音楽ファンも何となく気になる方でも、何にせよ一度手にとって聴いて頂けると嬉しいです。
 本作を通じて聴いて下さった皆様の中に何かしらの発見や刺激、響くものが生じ、それがシーンの発展や個々人の未来、新たな繋がりへ紡がれることを願います。
 尚、本作で得た収益は全て日本赤十字社に寄付されます。

――P.O.V., S_B_B (CRESTON CLUB)

■ 2022年6月4日(土)発売
『若い契り』
https://crestonclub.bandcamp.com/album/-

[参加作家]
どばしくん / DSM-XXX / dying declaration / G.R.D.V. / irna / 伊藤誠亮 / Izumi Gould / 角矢胡桃 / P.O.V. / Powder Medicine Eater / S_B_B / SHIRAMPURI / sho / tbt S / 卜部政義 / Wolf Creek / ヤノ・ゴディバシャネル・ココ / yumeo

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