Interview | Diablo curry | 菊池 優 + MAKOTO


音楽も食も、作り手がやっていることは同じ

 かつて大阪・東心斎橋の雑居ビルに、午前3時から営業を開始する「深夜カレーディアブロ」という店があったのはご存知だろうか?“diablo”はスペイン語で悪魔を指し、屋号のネーミング・センスが何を意味するかは一度でも食べたことのある者は理解できるはずだ。スナックの間借りで開店していた知る人ぞ知る存在で、その営業スタイルからして他の追随を許さない。

 そんな悪魔的味わいのカレーを深夜に提供するカルトな店が街で噂を呼び、レトルト・カレーの販売などを経て、店主の菊池 優氏と、アメリカ村にあるアパレル・ショップ「Black Dots」のオーナーであるMAKOTO氏が昨年9月、大阪は堀江に新店舗「Diablo curry」をオープンさせた。カレーといっても、ここ大阪には星の数ほどカレー屋がある。新たにどのようなもので勝負するのか興味津々だ。Diabloは深夜時代からスリランカ・カレーをベースとしたオリジナルのスタイルをすでに確立しており、今回のお店ではまた違ったチューニングの味わいが楽しめる。


 菊池氏は偏執的なマニアであり、かなり尖った思考の持ち主なので、もちろんカレーも尖り切っている。マニアといっても様々な店や味に詳しいというより、自身の作り上げる味に対してマニアックなのだ。MAKOTO氏に関しては多くを語らずとも、20年以上に及ぶ多角的な活動で街に常にフレッシュな話題を提供し続けていることは周知の事実だろう。前進し続ける姿勢に私自身大きな影響を受けているし、常に純粋で本気の姿に心を動かされている。


 そして肝心の味は?当然の如く辛い。しかしそれ以上に旨味に圧倒された。日本の欧風カレーしか食べたことがない人からすると、とんでもなくスパイスの効いた激辛料理と感じるかもしれないが、このスパイスと旨味の深さと辛さが織りなす世界は一度味わえば虜になる。トッピングのライムピクルスも他では味わえない爽やかさと酸味がブレンドされたもので、カレーと混ぜると全く違う世界が広がるのでおすすめだ。辛さがしっかりありながら、食後のダメージが全くないので(個人差があるので参考までに)、辛いものが得意でない私でも心配無用の不思議なカレーだ。それでもまだ辛さが先行するというかたには、チーズや目玉焼きのトッピングも可能(両方のフルトッピングもあり)。


 大阪はスパイスカレーとカテゴライズされるものがメインストリームで、私はあまりそこに興味がない。だから今や行くカレー屋といえば「ロッダグループ」(九条)と「シンズキッチン」(日本橋)、「らくしゅみ」(西大橋)くらいのものだ。個人的に上記3つの仲間に入る店がなかなか見つからなかったが、「Diablo curry」はそこに新たに加わる店になるだろう。


 “diablo”と聞くと脳裏にLamborghiniが浮かぶかたも多いだろう。5,700ccのV12エンジンが生み出す490馬力という数字は、現代のとてつもないターボ・エンジンのテクノロジーに慣れた現代では大したことはないように感じられるかもしれない。しかし、インターネットで調べればすぐにわかるスペックと、実際の体感は全く違うものだ。一言に“悪魔”といっても数多種類があるし、悪魔という概念そのものが宗教から生まれたものなので、悪魔 = 悪とは単純に言い切れないものでもある。「Diablo curry」のカレーに対しても多くの人が辛さや刺激をイメージするだろうが、決してそれだけではないので、ぜひ店舗に足を運んで実際に味わってほしい。すでに新メニュー『ココナッツチキンカレー』の提供も始まっており、新たな展開を見せている。


 店内では厳選されたブレンドのスペシャルティコーヒーやレコード(様々なジャンルを取り揃えているが、00年代にヒップホップのパーティに足を運んでた人はニヤリとするセレクト多め)や、90sを中心に名作小説等の古本も販売しており、単なるカレー屋ではない多角的なアプローチは、オーナーや店主の人となりを知る身として、カルチャーを感じさせる店舗作りがされていると感じた。インパクトの強い緑と白の外装の店構えも、内装は落ち着いた雰囲気でゆったりとジャズが流れており、食事後もゆっくりできるスペースになっていて居心地がとても良い。


 開店を記念して、MAKOTO氏(以下 M)と菊池氏(以下 K)にインタビューを敢行した。


取材・文 | Dagdrøm
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Diablo curry | Photo ©Dagdrøm
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――まずは開店おめでとうございます。マニアックなカレーが食べられるお店がまた増えて個人的に嬉しいです。すでに2回食べましたが、決してマニアだけに向けた仕上がりではないと感じました。お店を始められた動機と、様々なこだわりについて話せる範囲で聞かせてください。
K 「ありがとうございます。深夜にやっていた頃は、正に変態に向けて尖りに尖ったものを人知れず提供しようと考えていましたが、今回のお店は堀江で昼間なので、深夜時代からのお客さんにはもちろん、昼間の方々にも喜んでいただけるように、いろいろMAKOTOくんと相談しながら調整はしました」
M 「数年前に音楽(?)の後輩の菊池くんが、Black Dotsの近所でカレー屋をスナックの間借りでやっていると噂で聞いて、ふらっと食べに行って、びっくりするくらいおいしかったところからですね。そもそも普段何をやっているヤツなのかすら知らなかったので(笑)。なんでこんなにおいしいカレーを作れるのか聞いてみたら、スリランカ・カレーの名店ロッダグループというところでずっと働いていて、カレー好きが高じてスリランカにまで修行に行っていたり、いろいろ経緯や経験を聞きまして、なるほどなと。めちゃ辛いですけど、奥行きや旨味もしっかりある、やたらと中毒性のあるカレーだったのでお気に入りでした。それからしばらくして、間借りの店を手伝ってくれていた人が辞めたらしく、後半は店が開いているのかいないのか?というような状態が続いていたので、いつでもあのカレー食べたいなーと思って、“昼に食える店をちゃんと出そうよ”と提案しました。たしかそんな感じ。自分が食べたいときに食べられる状態にしたかったというのが動機です(笑)。こだわりは、基本の味はもちろん菊池くん、自分は工務店や業者の選定から厨房レイアウトや内装、店構え全般のデザイン設計的な部分、また一般の方々も食べやすいようにメニューに幅を持たせたり、普通のカレー屋にはなさそうな中古レコードやヴィンテージ雑貨、中古の小説本等の仕入れやこだわったコーヒーの展開などでしょうか。ちょっと端的にざっと説明しましたが。ブレないところはブレず、味の種類も含めて幅を持たせるところはしっかり作りつつ、といった感じですかね。あとは+α遊び心という感じで」

Diablo curry | Photo ©Dagdrøm
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――菊池くんは今でも九条にあるスリランカ・カレーの名店「ロッダグループ」で働いているとのことですが、そもそもなぜロッダで働くことになったんですか?
K 「まだロッダが今みたいに知られる前に、たまたま近所に引っ越して来たのがきっかけでロッダに出会い、そこから鬼のように通い詰めまして、自分でもカレーを作りたいと思うようになってスリランカにも渡った経緯をロッダの人間は全部知っていましたので、2店舗目(阿波座にあるロッダグループの支店・ヌワラカデ)ができるタイミングでゴリ押しで“雇ってくれ!”って言ったのが始まりですね(笑)」

――ゴリ押しで(笑)。インド、ネパール、スリランカなど様々なカレーがあります。Diabloのカレーはスリランカのものがベースとのことですが、スリランカ以外で好きなカレーはありますか?
K 「基本的に僕、あまりカレー詳しくないんですが(笑)、でもネパールのダルバートとかおいしいですよね。インドのカレーもおいしいですし、ルーツがしっかりしているカレーはだいたいおいしいんじゃないでしょうか?」

――ご自身ではカレーに詳しくないとおっしゃっていますが、Diabloのカレーは「ロッダグループ」に似ているわけでもないし、独自の道を行ってると思います。カレーも音楽も、ルーツに対する敬意を払いながらオリジナリティを高めるのはとても大事だと思います。オリジナルであることについてどう考えていますか?
K 「カレーって国によって全然スタイルが違うじゃないですか。でも、だいたいカレーが有名な国の人たちってほぼ毎日食べてるんですよね。僕ら日本人が考えている料理の一種としてカレーが存在するんじゃなくて、極端に言うと“飯食おうぜ = カレー食おうぜ”に近いんですよね。スリランカで言うと、完全に国民食なんで。だからちょっと“インド行きました”とか“スリランカ行きました”くらいでその国名を堂々と使って商売するのは僕は失礼だなーって思ったし、それくらいではその国のカレーを再現できないと思ったんで、スリランカで学んだことをベースに、自分が思うスパイスの配合だとか調理法にシフトしていった感じですね。どこまでいっても日本人の僕が作り出した物って思ってるんで。要するに、再現できないと思ったからオリジナルになっていったっていう感じです(笑)。よくあるじゃないですか、“〇〇風”とか書いてあるの。どこらへんがどう“〇〇風”なのか教えて欲しいですもんね(笑)」

Diablo curry | Photo ©Diablo curry
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――“京都風ラーメン”とかよく見ますが、“風”を免罪符として使ってるようにしか思えないですね(笑)。個人的に“スパイスカレー”というカテゴライズがあまり理解できていないというか、スパイスが入っていないカレーってあるのか?っていう感じなんですが、そのあたりはいかがでしょう?
K 「“スパイスカレー”っていう言葉は自分のカレーを人に説明するときにわかりやすいんで、僕も度々使いますが、あんな言葉誰が作ったんでしょうね?スパイスの入っていないカレーがあるなら食べてみたいです(笑)。家カレー文化が根強い国なんで、それとの差別化っていうことなんでしょうが、まぁ“流行り”っていう感じではありますね」

――“流行り”というキーワードが出ましたが、カレーでもラーメンでもハードコアでもラップでも当然流行りのスタイルがありますよね。素人視点ですが、飲食は音楽よりも偏りをコントロールするのが難しいという印象を持っています。味の基準となるものはありますか?
K 「味の基準ですか、難しいですね。もともと流行りに左右されない音楽に触れてきたので、良い物はいつまで経っても良いし、世間的に全く評価されていなくても僕は大好きとか、そういった感情に慣れ過ぎている可能性はありますね(笑)。でも、音楽も食も、作り手がやっていることは同じだと思いますよ。音楽でも、100年愛される曲があれば、今売れればいいやっていう感じで作られたものもあるように、僕のカレーに流行りは関係ないっていうだけですかね」
M 「なんか、どっかのミュージシャンみたいなこと言うやん(笑)。一応、突っ込んどくわ」
K 「ありがとうございます(笑)」

――「流行りは関係ない」と断言できる姿勢が味に出ていて、とても良いと思います。それを踏まえて菊池くんの大阪で好きなカレー屋を3つ教えてください。
K 「そうですねー。まずロッダグループは完全に最強だと思っているんで、あの店は外せませんし、実はもっと昔にらくしゅみを食べて“辛いうまいしんどいまた行きたい”みたいな意味のわからん感情になったのも衝撃のひとつなので、らくしゅみも好きですね。ヤタラスパイスもおいしかったんですが、兵庫に行っちゃいましたし。後はそんなに知らないんですが、ダルバート食堂はおいしかった記憶があります。本当詳しくなくて(笑)。すいません」

――「ロッダグループ」が最強に完全同意ですね。「らくしゅみ」もそれこそ今よりもっと安くて行列がすごかった頃と比べると高いと思ってしまいますが、それを無視できるくらいのすごさがありますよね。某インドカレー店のオーナーが、大阪で一番うまいカレーは「らくしゅみ」だと話してたのを聞いたことがあります(笑)。
K 「らくしゅみ……あれはだいぶ人を選びますよね。僕は初めて行ったとき、バッキバキの二日酔いで、友達に連れて行かれたんですが、一口目食べた瞬間に失明したかと思いましたもん(笑)。辛いとかじゃなくて、交通事故に遭ったような(笑)。そういえば初めてロッダを食べたときも二日酔いで、なんでもいいから食べてもっかい寝よ、くらいだったんですが、その二日酔いを忘れるくらいおいしくてね、後日体調万全で本当においしかったのかすぐ確認しに行きました(笑)」

Diablo curry | Photo ©Dagdrøm
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――失明(笑)。大袈裟ではなくそれくらいの打撃感ありますよね。では、MAKOTOさんの最近お気に入りのバンドとご飯屋さんを教えてください。
M 「バンドというか、音楽だと最近よく聴いてるのは、ジャンルもバラバラだし、新旧混在しますが、NO RIGHT、INU、BLACK SHEEP、MISSING LINK、秘部痺れ、FIGHT IT OUT、NEGATIVE SUN、奇妙礼太郎、WARTHOG、LAW OF POWER、SANTO & JOHNNY、ZULU、LED ZEPPELIN、Prince Buster、BYLON LEE & THE DRAGONAIRES、Madlib、she luv it、MF Doom、SALES、TIVE、BED BUGS、COCK SPARRER、COLD AS LIFE、荒井由実、Thom Yorke、BACK OF THA NECK。あ、あとCOMBUSTが勧めてくれたCOLLATERAL。キリないですね。ご飯屋は、BLACK GANIONが連れて行ってくれたカレー屋さんの青い鳥をはじめ、蕎麦すが原、串源、西成・居酒屋 丸一屋、魚見茶寮、MEN YARD FIGHT、渋谷・なるきよ、atmosphäre、難波・豚足のかどや、焼肉まるしま、焼肉 仁、SIMBA CURRY、焼肉 かまちゃん、渡邊咖喱、丸福珈琲千日前本店、板前焼肉 一斗、長浜屋台 やまちゃん 天神店、ミセス ユン、そばんち、etc……」

――相当なヴァリエーションですね!個人的には秘部痺れとNEGATIVE SUNの名前が挙がるところが非常に興味深いのですが、すさまじく長くなりそうなのでまた次の機会に続きをお話ししましょう(笑)。ちなみに「蕎麦すが原」は私も大好きです!Diabloはコーヒーにもこだわられているとのことで、カレーとの相性を考えてブレンドされているそうですね。スペシャルティコーヒーの提供はマコトさんのアイディアですか?
M 「そうですね。昔から昭和純喫茶的なのが好きで、うまそうなコーヒーを探してはフラフラしています。Diablo curryはアメリカ村の隣の少しのんびりした雰囲気の南堀江公園前にあるので、日当たりも良いし、お茶をするにはグッドロケーションです。だから、カレーを食べた後でもいいし、コーヒーだけでもいい感じのものを提供したいなと。Black Dotsでもお世話になっている、これまた音楽の友達でもあるんですが、コーヒー豆の選定からブレンドをお願いしているやまのべ焙煎所さんにDiabloのカレーに合うブレンドを1から一緒に模索してもらいました。ブレンド内容は、グアテマラ / アディスケ / ウォッシュド50%、ブラジル / カンジュク30%、エチオピア / ドゥメルソ / ウォシュド20%で、品評会で80点以上のスコアが付いているスペシャルティコーヒーを使った高品質なオリジナル・ブレンド・コーヒーが仕上がりました。流行のきつすぎる酸味はあまりありませんが、カレーを食べた後にも飲みやすい爽やかさがありながら、ボトムもきちんとあるような全体的に飲みやすいバランスの良いコーヒーができたと思います」

Diablo curry | Photo ©Diablo curry
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――お店でコーヒーいただきましたが、たしかに酸味は控えめながら爽やかでとても好みでした。MAKOTOさんが携われていることは全てにおいて“とてつもなく強烈な何か”というのが一貫していると思います。ご自身の色の打ち出しかたについてどんな風に意識されていますか?
M 「おもしろそうだと思ったことを友達や知人とかとやれる範囲でやっているだけなので、正直特によくわかっていないです……。物作りも、ご飯も店作りも、自分たちが楽しめて、自分たちがとても気に入っていて、かつ、そこにしかないものができたらいいな、というのはあります」

――そこにしかないもの、正にそれを体現していらっしゃると思います。では、日々の生活の中でアイディアが浮かぶのはどんなときでしょう?
M 「物作りだと自分が欲しいと思ったり、お店だと、こんな店あったらいいな、と思ったり。そういうのですかね……。寝落ちしかけのときに思い付いて起き上がってメモしたりとかはあります。でも朝見たら何これ?みたいなアイディアもありますけど(笑)。ここ数年はクリエイティヴな人たちと話をする機会が多いので、そういうのでも脳が活性化しますね。おもしろいアイディアが出たり。でもコツコツが一番ですね」

――新メニュー『ココナッツチキンカレー』の提供もスタートしました。早速いただきましたが、マイルドさと辛さの両立が想像以上のレベルで実現していて驚きました。菊池くんの視点でどんな違いがあるのか説明していただけますか?
K 「最初にお話させていただいたように、堀江で昼間ということもあり、深夜では考えられなかった家族連れなどのお客さんも来てくださっていたので、辛さの中に旨みあり!だけじゃ食べられないかたも出てくる。だからMAKOTOくんと相談して、ココナッツ・ベースで辛さ控えめで、全く違うかたちでもDiabloの原型は保つような、違うアプローチのカレーに仕上がりました。まぁノーマルが飛鳥なら、新作はチャゲです」

Diablo curry | Photo ©Dagdrøm
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――マイルドなようでしっかり刺激もあるので、わかりやすい例えですね(笑)。カレー以外の話になってしまうのですが、菊池くんといえばベルギーのハードコア・クルー「H8000」のマニアというイメージを持っています。自分もCONGRESSとかLIARとか好きなクチなのでそのあたりの話も少々聞きたいです。
K 「高校生のときに出会ったH8000のコンピにヤられまして、それ以来ずっと各バンドの単独アルバムとかを探してますね。昔のH8000は、録音も演奏技術も最悪の感じがたまらないんですよ(笑)。なんでこれがOKテイクになってん!みたいなところが(笑)。どのバンドが一番って言われると難しいですが、SPINELESS、SEKTOR、初期FIRESTONEなんかは今でも大好きですね」

――最初にSPINELESSが挙がるところがさすがです(笑)。Diabloはスタートしたばかりですが、早くもメニューも増えて、これからが楽しみです。今後の展望をお聞かせください。
M 「展望というか、報告みたいになりますが、メインの辛いスリランカ・ベースのカレーは、看板なのでそのまま置いておきつつ、看板商品レベルの辛さが苦手なかたにも、“辛さ控えめ“の『ココナッツチキンカレー』は食べやすくていいと思います。両方同時に楽しめる『あいがけカレー』も始まりました。テイクアウトやUber Eatsもできるようになったので、ぜひご利用ください。カルダモンがアクセントになっているラッシーも仕上がりました。多数の友人バイヤーさんがセレクトしてくれた中古レコードをゆっくり見られたり買えたり、ヴィンテージ雑貨も。どちらも定期的に入れ替わっていくので僕も楽しいですね。また、2024年の春頃までには?ヴィンテージ・ポスターのコレクターさんが協力してくれて、展示販売を開始予定です。友達の本屋さんが厳選してくれた古本の小説等の展示販売も始まって、ゆるりと入れ替わっていくのですが、名作揃いで最高です。カレーを待つ時間もいろいろ楽しめて、ちょっと変わったカレー屋でおもしろいと思います。Diablo curry堀江のオリジナル・レトルトも現在新しく制作中ですね。こちらができれば全国のご家庭でも食べられます。やることたくさんですね。まぁマイペースにがんばります(笑)」
K 「まずは堀江の店がいろんなかたに愛されるようにがんばります」

Diablo curry | Photo ©Diablo curry
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――あいがけカレーも先日いただきました。極寒の中、閉店前に飛び込んだので生命力が回復しました。今後の展開も楽しみにしております。ありがとうございました。

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