文・撮影 | アグネスパーラー
| 第22回: フルーツティー
夏がやってきました。最近の我が家は水出しの麦茶を冷蔵庫の中に常備しています。水出しを麦茶を飲むようになって、今までなぜ暑い夏に暑い台所でお湯を沸かしてさらに暑くなっていたんだろうと思うほど革命だと感じています。この革命、私が今以上に麦茶をがぶ飲みしていた10代の頃にもあれば良かったのに、本当にすごい、ありがとう、と作るたびに思っています。しつこいくらい、もっと昔からあれば良かったのにという思いと、感謝の意と、毎回あふれてきちゃう。
私が麦茶をがぶ飲みしていた頃、いつも冷えた麦茶がなくなってからやっと大きなやかんで煮出し始めて、熱い沸かしたての麦茶は氷を入れて飲んでもなんだかいまいちって思っていた記憶。ちょうどペットボトルが普及し始めた頃で、ペットボトルのお茶を近所の商店に買いに行ったりもしていたけれど、あの頃に水出しがあったらどんなに夏が快適だっただろう。水出しっていつ頃からあるのか気になって調べてみたけど、詳細はよくわかりませんでした。私の検索方法が甘いのかしら。自分で茶葉を買うということがなかった頃、何も知らずにお茶を飲んでいました。ペットボトルもあの頃は革命だったけど、今となってはいろいろ問題があって、それでも進んでしまった文明はなかなか止まらない。深い問題です。恩恵を受けながら、いろんなことを犠牲にしている。実際に私もペットボトルの商品にすごくお世話になっている、という葛藤が常にあります。この話はまたゆっくりできたらいいな。
昔と今、冷蔵庫で冷えた麦茶をグラスに注ぐところまでは同じ。でも今は冷えすぎたお茶は一気に身体が冷えるので、注いだあと少し置いてぬるくしてから飲んでいます。だったら煮出しても変わらなそう、と言われそうだけど、水出しはガス代もかからないし簡単だし味もさっぱりしている気がするし、お気に入りです。もちろん温かいお茶も大好き。
棚にはルイボスティー、コーン茶、ジャスミン茶、紅茶なども常備。緑茶や黒豆茶も仲間に入れたい。寝る前に作っておくと翌日大助かり。水出しっていうだけで生活が一気に楽しくなりました。いろんな人がいろんな知恵や考えをかたちにしてくれてるんだな、と感謝して、それが自然にも優しいとなおいいな、と小さな個人ながら思う夏です。今回は、そんな我が家で人気の水出しのお茶を少しアレンジ。マリネにしたフルーツをお茶に入れて甘さと爽やかさをプラス、あっという間にフルーツティーのできあがりです。
[材料]
| 好みのフルーツ(リンゴ、オレンジ、グレープフルーツ、キウイ、パイナップルなど) 250g
| 蜂蜜 大さじ1
| レモン汁 小さじ1
| 濃いめに水出ししたお茶(種類はお好みで。おすすめは紅茶、ルイボスティー、ジャスミン茶など) 適量
[手順]
01 | フルーツを適当な大きさに切って保存容器に入れる。上から蜂蜜、レモン汁をかけて3時間程冷蔵庫で冷やす。蜂蜜がまんべんなく混ざるように、時々容器を揺らす。
02 | マリネになったフルーツをグラスの半分くらいまで入れて、その上によく冷えた水出しのお茶を注ぐ。
※ いろいろな種類の果物が入っているカットフルーツが手軽でおすすめ。フルーツのマリネは1週間ほど持つので、たくさん作ってサラダやヨーグルトに入れてもおいしい。
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