Column「アグネスの5次元パーラー」


文・撮影 | アグネスパーラー

| 第14回: ブドウのジュース

 私の夢のひとつに家庭菜園があります。今住んでいるマンションはベランダがなく、屋上を使えるのですが、私が越して来てすぐくらいに屋上での菜園が禁止になってしまいました。悲しい。部屋の中で小さな観葉植物を育てていて、それはそれですごくかわいいけれど、庭や畑を持っている友人たちの暮らしを見ると、私も自分で育てた野菜を食べたり咲いた花をプレゼントしたりしたいなぁという願望がどんどん出てきて、妄想が大きく膨らんで爆発しちゃいそう。いったいどんな庭が理想なのか、ここらでちょいと整理してみたいと思います。
 
 私の庭(畑)、妄想編。野菜はなんでも採れる。ニンジン、ジャガイモ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、サツマイモ、コマツナ、キャベツ、オクラ、パプリカ、タマネギ、カボチャ、トマト、キュウリ、ナス、レタス、ズッキーニ。クリも忘れずに。パクチーやバジルなどのハーブもいろんな種類をたくさん育てる。エルダーフラワーやカモミールでシロップを作ろうかな。シソやミョウガ、ネギ、サンショウの薬味たちは勝手にどんどん育ってほしい。果樹はウメ、レモン、カキ、ミカン、ブルーベリー、ブドウ、カリン、アンズ、ビワ、キウイ、リンゴ、ナシ。果樹はあまり贅沢は言わず、その土地で育てやすいものを植える。モモやサクランボ、沖縄みたいに庭でマンゴーを育てられるとか、夢みたい。土地に合った果樹を育てられますように。野菜ももしかしたらその方がいいのかな。大量ではなく、自分たちが暮らしていけて時々お裾分けできるくらいの収穫でいい。

 植物もなんでも植えたい。わっさーといろいろな花が咲いていて、誰かと会うときに小さなブーケを作ったり部屋の中に飾ったり。大きなモクレンが春先に咲いて、梅雨になったらアジサイ、夏はヒマワリ、秋になったらコスモスや紅葉、冬はなんだろう。藤棚もあるといいな。とにかく植物はたくさん。そして一番の目的は養蜂。ちょっとだけ、蜜蜂にお世話になりたい。虫は大好きなのでみんなカモン。

 イヌ、ネコ、ニワトリ、アヒル、ヒツジ、ヤギがいたら最高。羊の毛を刈って紡いで毛糸にして編み物なんて最高すぎる。小さな池も作ってカメやコイも飼おうかな。ってこの庭いったいどれくらいの広さが必要なんだろう。妄想と共に平米もどんどん広がる。果物がたくさん採れて食べきれないときはシロップにしたりジュースにしたりしてそれもみんなにお裾分けしよう。今回は夢の練習、ブドウのジュースを手作りです。レッツトライ。

[材料]
| ブドウ(種なし) 2房
| 砂糖 ブドウの分量の5分の1(できればグラニュー糖)
| 水 砂糖の分量の3分の2
| レモン果汁 大さじ1

[手順]
01 | ブドウは房から外し、洗ってからざるなどにあげて水気を切る。このときにブドウの分量を測っておく。 
02 | 鍋に分量の砂糖、水、レモン果汁を弱火で煮て砂糖を溶かす。
03 | 鍋にブドウを入れて強火にかけ、煮立ってきたら弱火にして30分ほど煮る。時々へらでブドウを潰すように混ぜ、アクを取る。
04 | 煮詰まったら熱いうちにざるにペーパータオルを敷いて漉す。押さずに自然と落ちるのを待つ。
05 | 落ち切ったら清潔な瓶に入れる。グラスにそのまま、または濃い場合は水で薄めて飲む。

アグネスパーラー agnesparlour

アグネスの5次元パーラー | illustration: あお木かな
illustration あお木かな
2010年よりオリジナルのシロップなどを使ってドリンクをメインにしたケータリングの活動を開始。ライヴ、展示、パーティ、蚤の市、商店街のお祭りなどに出店。執筆活動として鳥取のベーグル店「森の生活者」発行のジン『森と生活者』に寄稿中。

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