大石 始が“奥東京”をゆく3年ぶりの単著『奥東京人に会いに行く』を刊行 挿画は北澤平祐


 「EL PARRANDERO」「TOKYO SABROSO」などのパーティでDJとして活躍し、「Black Smoker Records」からミックスCD『The Voice of Tribes』(2017)も発表している文筆家 / 編集者・大石 始(B.O.N)が、『ニッポンのマツリズム 盆踊り・祭りと出会う旅』(アルテスパブリッシング, 2016)以来約3年ぶりとなる単著『奥東京人に会いに行く』(晶文社 | 四六判並製 266頁 1,700円 + 税)を上梓。10月11日(金)より販売が開始されます。

 同書は、国内外ローカルの誠実かつ精緻な現地取材を続ける大石が、東京のフリンジにフォーカスして書き下ろした体験記。山岳部や離島のみならず都市部にも生き続ける東京のフォークロアを現地に暮らす人々の言葉を通じて浮き彫りにし、“コンクリート・ジャングル”とは異なる東京の姿を大石ならではの筆致で記録しています。写真は過去の著作でも撮影を担当している大石慶子(B.O.N)。挿画は「フランセ」「キャラメルゴーストハウス」の包装やHer Space Holidayのカヴァー・アートなどで知られ、近年はyojikとwanda『ナイトレイン』(hedgehog record, 2019)や米「Light In The Attic Records」のコンピレーション『木ですら涙を流すのです Even A Tree Can Shed Tears: Japanese Folk & Rock 1969-1973』のカヴァーも手がけているイラストレイター・北澤平祐によるもの。

■ 2019年10月11日(金)発売
大石 始 著
『奥東京人に会いに行く』

晶文社 | 四六判並製 266頁 1,700円 + 税

目次
| はじめに
| 1. 東京の山――杣保の地に息づくもの
高度経済成長期に消えた「七ツ石の博打」(奥多摩町留浦)
東京のマチュピチュ、峰集落の暮らし(奥多摩町峰谷地区)
奥多摩の民話と三匹獅子舞(奥多摩町氷川・境)
| 2.東京の川――水と信仰の地
東京イーストサイドに棲む蛇神の伝説(葛飾区高砂)
水神を祀る「渡し場の水神講」(江戸川区東小松川)
浅草神社の神紋に描かれた三つの網が意味するもの(江戸川区東葛西)
| 3.東京の海――現代に生きる海の民
いのちを賛美する漁師町の歌(大田区羽田)
生と死の境界線上で踊る「佃島の盆踊」(中央区佃)
| 4.東京の島――最果ての地に生きるということ
新島に生きる神唄集団「ヤカミ衆」(伊豆諸島・新島村)
絶海の孤島・青ヶ島の「還住」(伊豆諸島・青ヶ島村)
| おわりに

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