堀江 実監督『イバラ・夜の祈り』東京・下北沢 トリウッドにて公開 主演は小林エレキと白波多カミン


 『みずち』(2013)、『首くくり栲象の庭』(2016)などの作品で知られる映画作家・堀江 実の新作『イバラ・夜の祈り』が東京・下北沢 トリウッドにて11月4日(土)より公開。

 北海道・札幌を拠点に活動する俳優 / ナレーター・小林エレキと、音楽家・白波多カミンが主演を務める同作は、ドキュメンタリー映画を作り続けてきた堀江監督が本作は、映画を作る男と、その男を支える女のラブストーリーです。いわば私自身の物語ですと語る劇映画。昨年は劇団・快快『コーリングユー』の劇伴を手がけたテンテンコが白波多と共に初めて映画音楽を担当し、大谷能生、猪爪東風(ayU tokiO)が録音 / 編曲協力で参加しています。

 なお同作は、12月に京都・烏丸御池 アップリンク京都での上映も決定しています。

この10年、私はドキュメンタリー映画を作ってきました。私自身がカメラを構えて、現実を見つめつづけてきました。
それが新型コロナウイルスが蔓延し、行動が制限され、交流が自粛され、人と人との距離も離れていき、マスク越しの顔ばかりが並ぶ日常が到来した現在。
私はいまこそフィクションの力によって、この現実と向き合うべきなのだと覚悟しました。
本作は映画を作る男と、その男を支える女のラブストーリーです。いわば私自身の物語です。
いまこの私がフィクションを撮るのなら、私自身のドキュメンタリーとして撮るべき以外の道はありませんでした。
私と馴染み深い東京の街並みや、実際に私が住む部屋を舞台として、私自身の生活を惜しみなく投入することで、安易な自己愛に陥ることなく、この現代日本社会で、一個人の立場から映画を作るというその営みの尊さを、どこまで切実に描ききれるか……。
本作は、近年作り続けてきたドキュメンタリー映画と変わらない創作態度によって、生活に根ざし、人間たちに肉薄した、映画の新たな象(かたち)を追究した劇映画です。

――堀江 実

『イバラ・夜の祈り』■ 2023年11月4日(土)公開
『イバラ・夜の祈り』
東京 下北沢 トリウッドにて公開 / 京都・烏丸御池 アップリンク京都にて12月上映決定
http://minoruhorie.com/ibara/

[あらすじ]
映画監督として活躍する野沢 徹と、愛くるしい息子のユウスケ。3人で暮らす生活に何ひとつ不満のないミカだが、どこかその顔は不安げに曇っている。夢を諦めきれない徹と、そんな徹が好きだったミカ。しかし、ふたりの前に立ちはだかる現実はときに残酷だった……。

[監督]
堀江 実

[プロデューサー]
ヨシダシゲル / 吉野雄大

[撮影]
ヨシダシゲル / 堀江 実

[脚本]
ヤマザキアキラ

[出演]
小林エレキ / 白波多カミン / 米澤成美 / 瀧澤綾音 / 藤 一平

[音楽]
白波多カミン / テンテンコ

製作: プラネットナインピクチャーズ
2023年 | 4K + 8mm | カラー | スタンダード | ステレオ | 65分 | DCP

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