昨年はオルタネイティヴなジン・フェア「絶感馬 ZEKKANMA ZINE FAIR」の主催者としても話題となった美術家・皆藤 齋が、8月13日(木)から30日(日)にかけてソロ・エキシビション「翅の座標、毛の格子」を京都・京都市京セラ美術館 B1F 多目的室にて開催。
同展は、9月6日(日)まで京都・京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて催されている「テート美術館――YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」と連動して企画された展覧会「from YBA to YJA」の第2期。ペイント作品が出展され、8月15日(土)、16日(日)には作家の在廊も予定されています。
■ from YBA to YJA Vol.02
皆藤 齋
"翅の座標、毛の格子" Coordinates of Wings, Lattice of Fur
2026年8月13日(木)-30日(日)
京都 京都市京セラ美術館 B1F 多目的室
10:00-18:00 | 月休館
※ 入場は閉館の30分前まで。
入場無料
1993年北海道札幌生まれ。
在学中より第一期・第二期クマ財団奨学生、2017年にはCAF賞ノミネート、2019年には京都市立芸術大学大学院を修了後、現在は東京を拠点に活動。北京、上海、ソウル、香港、ロンドン、チューリッヒなど、国内外で個展・グループ展を開催。
皆藤齋の油彩画には、毛に覆われ、マスクを被り、全身スーツを纏った人物が現れる。人間のような動物のような存在は、怪しげな雰囲気を漂いながらどこか親密な雰囲気も醸しだしている。皆藤にとって「人間である」ことは、他者に対して社会の一員であることを示す、一種の選択にほかならず、全身を覆うスーツはそのメタファーであり、傷つきやすい内側を晒さずとも他者と円滑につながるための術でもある。しかしその内側にある、他者には隠された部分を見つめ続けることでしか、人間であることの意味は保てない。また他者を自らのうちに受け入れるということは、危うさをはらんだ営みでもあるが、そうした損得を超えた有機的な結びつきの可能性――たとえそれが痛みを伴うものであっても――にこそ、人間らしい想像力の源があると考える。
作家が一貫して関心を寄せているのは、生産性や合理性から外れた行為ほど、かえってその人らしさを浮かび上がらせるという逆説だ。神話や博物館の収蔵品といった、人類が積み重ねてきた「意味のシステム」を参照しながら、自身の経験や心理を一種の私的神話として再構築し、それを絵画へと置き換えていく。そこに描かれるのは、個人の内なる欲望と、他者と共に生きる社会的な生との間で揺れ動く、誰もが抱えうる葛藤である。
主催: YBA & BEYOND京都展実行委員会
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