“俺らはこうだ”って表明したい
2017年に東京にて結成された彼らは、現在までに2枚のフル・アルバムと、5枚のシングル、4枚のスプリットという、異常とも言えるハイペースで音源をリリースする傍ら、COVID-19が終焉に向かいつつあった2022年以降、現在までにアメリカツアーを2回、ヨーロッパツアーを2回、東南アジアツアーを2回、オーストラリア / ニュージーランド・ツアーを1回、さらには東アジア・ツアーを1回と、なんとこれまでに計19ヶ国でのライヴを敢行。もちろんその間に国内でもコンスタントにライヴ活動を並行して行い、「Bloodaxe Festival」や自らが主催する「ROTTING NOISE TOKYO」といった大型ハードコア・フェスにも出演し、常に休むことなく活動を続けている。
一体、どんな信念と行動力を持ってKRUELTYというバンドを動かしているのか、今回は作詞作曲から音源やマーチャンダイズの制作、ライヴのブッキングに至るまで、バンドの運営を全てDIYにて取り仕切る、フロントマンのZumaに話を聞くことにした。
取材・文 | 塀戸門家 | 2023年9月
取材協力 | GReeD TOKYO
Main Photo ©Seijiro Nishimi
――AVEには以前、XIBALBAをフィーチャーした記事にMCD名義で登場していましたが、バンドとしては初めてのインタビューなので、まずは現在のメンバー編成を教えて下さい。
「ほとんどがオリジナル・メンバーで、自分がZuma。けっこう前の音源ではMCDっていうステージネームの時代もあって、2017年8月から今年4月まではギターで、そこからヴォーカル、からの今はギター・ヴォーカルです。もう1人のギターがKen。ベースのSeinaは自分の妻で、クレジットはSE7になっているのもあります。2019年の3月まではKenがベースで、もう1人のギターはその都度ヘルプを見つけたり、自分ひとりの形態でやっていたんですけど、なかなかギター見つからないので、Kenはギターになってもらい、もともとは弦楽器を触ったことなかったSeinaにベースで加入してもらって。ドラムはずっと同じでMani。それが現在の構成ですね」
――非常にグローバルな活動を続けているにも関わらず、これまでに掲載されたインタビューを検索してみたら英語のものが何本かあるだけで、日本語の媒体に掲載されたものは見当たらなかったのですが、これは意図的なものですか?
「いや、特に意図していたわけではないです。結成から半年くらいしか経ってない頃に1回やったことがあったんですけど、まだバンドとしては何もないようなものなんで、“どういうことをやっていきたいですか?”くらいの話だったと記憶しています。海外のインタビューも2020年の頭に1stアルバムを出すタイミングまでは全然なかったですね。でも、こういうアーカイヴィングじゃないけど、インタビューをする文化みたいなのはおもしろいと思ってますね」
――では、今回は1stアルバム『A Dying Truth』(Daymare Recordings | Profound Lore Records)のリリース以降のバンド活動についての話を中心に聞いていきたいと思います。まず、発売日が2020年3月4日というCOVID-19が猛威を奮い始めたのと同じタイミングでしたが、当時はバンドを取り巻く状況がどのような状況だったか覚えていますか?
「アルバムを出す前から遡ると、2019年の半ばにDaymare Recordingsの濱田(忠)さんからアルバムを出さないか?という話をもらって、10月か11月くらいに国内でレコーディングして、そこからミックスをTaylor Young(GOD'S HATE, NAILS, TWITCHING TONGUES)にお願いして、っていう流れで。その前に一度自分でもTaylor Youngには納期とか費用とか、どういうやりかたなのかっていうのを聞いたことがあって、そのときは自分が立て替えるのはキツい予算感だったんですね。でもDaymareはそれなりに制作費は持ってくれるところは持ってくれるっていうんで、じゃあお願いしますという話になって。それでたしか2020年1月くらいからアルバムの発売告知をし始めて、その頃にDaymare主催ののデカいイベントに出させてもらって」
――2月にLIQUIDROOM(東京・恵比寿)でやった「leave them all behind 2020」ですね。
「そうです。CAVE IN、POWER TRIP、CRYSTAL LAKE、SECOND TO NONE、あとウチっていうおもしろいメンツで、それがけっこう盛況で。あのあたりがアルバムのリリース前で、それで自分が組んだ3月20日のレコ発はウチとSAND、PAYBACK BOYS、COFFINS、END IN BLOODっていうやつで。たしかみんなマスクをし始めたくらいの時期だった気がしますよね?」
――そうですね。自分が最後に観に行ったハードコアのライヴも3月20日に二万電圧(東京・東高円寺)で行われたそのレコ発ライヴだったのですが、3月頭くらいから続々とイベントがキャンセルになり始めていて、そろそろ危ないかも……なんて時期でしたね。
「ですよね。そのレコ発が終わって、4月から夏くらいまでレコ発ツアーが10数本くらい予定はあったと思うんですけど、ほぼ全てのやつが流れて、さてどうしたものかなっていう記憶はありますね。せっかく名刺を持っていても渡す人がいないんで」
――ライヴができない期間はどのような活動をしていましたか?
「レコ発ライヴは140人くらい来て盛大な感じだったのに、それ一発で終わってしまって、アルバムの曲を披露する場がなかったので、そこから曲を作るほうにシフトしていました」
――KRUELTYがライヴ活動を再開させたのはいつでしたか?
「たしか6月27日だったと思うんですけど、大阪の“FAR EAST DEATH CULT”に出たんですよ」
――当時は自分の住んでいる都市以外の地方の状況というか、空気感が全くわからなかったじゃないですか。
「ああ、そうですね。だから、やれるんだったら俺らは出るけど、座って観ろとかそういう制限があるなら嫌です、みたいな感じで主催のかたには伝えたんですけど、実際には制限とかはなくて、お客さんはフェイスシールドを付けてモッシュしているみたいな、なかなかカオスな状況で(笑)。でも、結成してから3ヶ月もライヴをやらなかったのは初めてだったので、やっとアルバムの曲が演奏できたみたいな感慨深いものはありました。ちょうどその頃に、急ごしらえで再録2曲とGRAVEのカヴァーを入れたEP(『Immortal Nightmare』)を出したんですね。バンドは止まってないんだよ、っていう意思表示をしたくて。アメリカのレーベルから12"レコードと、自分のやっているDEAD SKY RECORDINGSからCDを出しました」
――2021年も引き続き最悪な状況でしたが、その期間はどうしていましたか?
「う〜ん、2021年はもういよいよ地方とか誰からも呼ばれなくなったので、月1回くらいのペースで自分で組んだ企画(ONWARD TO GOLGOTHA)をやっていましたね。そうでもしないともうライヴができなかったし、2021年上半期はウチとSAIGAN TERRORとEND IN BLOODしかライヴやっているバンドがいなかったんじゃないか?っていう(笑)。あと一応、音源も出したんだよな。デモのカセットを出したのと、イギリスのThe Coming Strife Recordsっていう、WHISPERSとかも出していたレーベルからカヴァー・コンピレーション・アルバムも出しました」
――え、それは知らなかったです。どのバンドのカヴァー曲をやったんですか?
「SLAVEARCのカヴァーを」
――変態(笑)!?
「全く話題にならずに終わった無駄コンピなんですけど、けっこう、出来は良かったですよ、ドゥーミーで(笑)。あと、『One Scene Unity』っていうアメリカのレーベル(From Within Records)のコンピレーションにも参加しました。しかし、現物はいまだに1枚ももらっていないという(笑)」
――それまたひどい話ですね。それではいよいよ2022年の話なんですけど、この年はKRUELTYにとって飛躍の年というか、元旦からいきなりアメリカ東海岸ツアー、からのフロリダの「FYA Fest 8」に出演。その後、カリフォルニアでTalor Youngとレコーディングというハード・スケジュールでしたが、まずあの時期にアメリカに行くという勇気ある行動自体に驚きました。
「普通、日本のバンドって近隣の国から攻めていくと思うんすけど、なぜかそっちはあまり縁がなくて、しょっぱながアメリカでしたね。最初は“FYA Fest”をやっているBob(Wilson)っていう奴から誘われて」
――それじゃ、最初から「FYA Fest」ありきの話だったんですね。
「そうですね、前の年から“FYA Fest”に出演するのは決まっていて、自力でその前後に何本かライヴを組もうとしたんですけど、アメリカの仕組みなんてわからないから、その難しさにまず挫折して。“フロリダのフェスに出るから、その前の日にこのあたりでライヴを組んでくれる奴いないか?”みたいにオンライン・フレンズに聞いてみたけど、全然無理じゃんってなって。その頃にTaylor YoungがState Of Mind Touringっていうブッキング・エージェントを紹介してくれて、YEAR OF THE KNIFEのツアーにお供するような話を引っ張ってきてくれたんですね。日本もそうだけど、とりあえず初めての国でツアーしたいってなると、誰かのツアーに乗っかるっていうのが一番安牌じゃないですか。俺たちもギアとかアンプとかは持ってけないし、それも貸してくれるっていう関係値のあるバンドじゃないとツアーはできないから。YEAR OF THE KNIFEもネット上ではずっとやり取りしていて、向こうも遠慮するなよ、みたいな感じで機材を貸してくれたので、心おきなくやれたというか。そのとき、JALの子会社のZIPAIRっていうのがLAまでの新しい路線を就航したばかりで、めちゃめちゃ安かったんですよ。東京から片道¥28,000とかで(笑)」
――やっす(笑)!
「誰も乗らないからめちゃくちゃ安くて(笑)。なんならLAからNYまでのアメリカの国内線のほうが倍くらいしましたからね。入国審査も誰もいなくて、俺は嫁と夫婦で観光に来ました、みたいな感じで入れたんですけど、残りのメンバーは暇な入管職員に捕まって根掘り葉掘りいろいろ聞かれて」
――9.11以降、今やアメリカは世界で一番入国が厳しい国みたいになっちゃいましたからね。
「こないだの8月の2回目のアメリカ・ツアーは興行用のビザを取って行ったんですけど、それですら入国審査を通った後に楽器をピックアップして、さぁ!っていうときに税関職員に止められていろいろ聞かれたんで、もしビザを取らないで普通に観光用のESTA(電子渡航認証システム)しかないのに、アメリカでライヴするために楽器を持って行こうとするバンドがいたら全力で止めたいですね。たぶん、追い返されると思うんでそれは絶対にやめときなさいって言う(笑)。それは今後のために言っておきたいですね」
――アメリカに限らず、日本のバンドが海外でツアーをしたいと考えたときに必要不可欠なものって何だと思いますか?
「俺的にはストリーミングなしじゃ厳しいのかな、って思いますね。バンドによっていろいろとポリシーがあるのはもちろんわかるんですけど、海外でツアーをやりたいんだったらそこは柔軟にならないと。例えばアメリカまでEMSで送料2,500円払って、2,000円のCDを買う人がどれだけいるのかっていう話で。だから、まずはSportify、Apple Music、Bandcamp、YouTubeとかで音楽を届ける必要がありますね。次に英語力というか、英語を使おうとするとする姿勢。たとえ片言でもGoogle翻訳を使ってコミュニケーションを取ろうとする能力というか。ハードコアは特に友達であることが大事だと思うんで、やるからには仲良くなれないと厳しいのかな。自分がただ行きたいっていうだけじゃ誰も相手にしてくれないと思うし。あとは北米でツアーしたいなら、北米のレーベルから音源がリリースされているのは大事かな、とは思いますね」
――現地のレーベルからの音源リリースは必ずしも必要ではない、と思いますか?
「絶対ではないんじゃないかな、とは思いますけど、元が日本のレーベルから出ているものでも、現地盤が出ていたら有利ですよね。なぜかというと、現地のレーベルも音源を売りたいわけじゃないですか。ツアーをするっていうのは名刺を配る機会なんで、そうなったらレーベルがいろいろと助けてくれるんですよね。集客によってブッキング・エージェントを使うレベルじゃなかったとしても、レーベルの奴が直接プロモーターを探してくれると思うから。あとはそうだな、機会を逃さないことというか」
――何事もタイミングが重要と。
「うん、結局タイミングです。俺らも“FYA Fest”に出ていなかったら今みたいになっていないと思うんで。それくらい特にアメリカは爆発力というか、一発のライヴで何かが起こるというか、ここまでいっちゃいます?みたいなのはあると思います」
――それならやはりフェスに出るのが一番近道のような気もしますね。KRUELTYは1回目のアメリカツアーで「FYA Fest」、今年の2回目のアメリカツアーで「Sound and Fury Festival」に出ているとかものすごいことですよね。
「まぁそうですね。今年の“Sound and Fury”は6,000人ですよ。しかも、すごいのは一部TRAPPED UNDER ICEとかいますけど、下のほうにいるバンドはそんなにビッグネームじゃないっていうか、普段の小箱で100人呼べるか呼べないかくらいの一般的なハードコア・バンドの集合体で6,000人なんで、それはすごいと思いましたね。“This Is Hardcore Fest”とかはもっと大御所バンドも多いのに1,000人ちょっとくらいだと思うんですけど、“Sound and Fury”の6,000人は日本じゃ何をやろうがハードコアだけじゃ不可能な数字なんで。ここ2年くらいBrain Deadが噛んでいるのもあると思うんですけど、それまで2,000人くらいだったのが去年から野外になって急に増えて。広告力とかが違うのかな、っていう感じもしますけど、演っている感じだとそんなに新しいお客さんが多そうな感じはしなかったんですよね。一般層っていうか、向こうでは“Normy”って言うんですけど」
――日本語で言うところの“パンピー”みたいなニュアンスですか?
「そうです、そうです(笑)。見た感じ、そういう人よりもハードコアが好きな人が来ている感じでしたね。カリフォルニアだけじゃなくて、全米、アメリカ以外からも。だから、もしそういうフェスの話が来たら日本のバンドにはやってほしいな、とは思います。お金とか、家庭の事情とかで断るバンドもいるとは思うんですけど、1回断ったら2度と話が来なくなることもあるから」
――アメリカのシーンでは、マネージメント、ブッキング・エージェント、レコード・レーベル、マーチ・カンパニーという分業スタイルが主流じゃないですか?日本の場合だと、だいたいの作業を全てバンドがDIYで賄っているけれども、向こうではどういう役割分担になっているのか説明してもらえますか?
「基本的に現地のバンドも含めて、アメリカでライヴ活動するにあたって最初に必要なのがブッキング・エージェントなんですよ。現地での1本1本のライヴを組む人がプロモーターで、ツアー全体を組む人をブッキング・エージェントって一般的に呼ぶんですけど。その仕組みは例えば、東海岸で10本ライヴやりたいっていう話をしたときに、ブッキング・エージェントは自分のツテを使って、ニューヨークとかボストンとかいろんな都市のプロモーターに声をかけて、ツアーを組んでいって。それである程度以上のレベルになればライヴ1本につきいくらっていうギャラの話ができて、例えば1本$500で10本ライヴをやるとなると全部で$5,000もらえて、そのうちの10〜15%くらいはエージェントが自分の給料として持っていくんですよ。まぁ、でもちょっと嫌われ者でもあるんじゃないかな、とは思いますね、立場的に」
――中抜きの仕事ですからね。自分でバンドをやりながらそういうブッキング・エージェントをやっている人もけっこう多いんですか?
「はい。自分の家からパソコンひとつで銭を稼げるんで。やっぱり何かしらその音楽の形態で飯を食いたい奴は、自分のバンドでツアーをしながら他人のツアーも組んで足しするっていうのが多いんじゃないかな。でも、ハードコア・バンドのギャラなんてたかが知れているというか、数百$から$1,000くらいなんで、逆に言えば組むのも簡単というか。日本でもそうだと思うんですけど、電話かメール数回だけでライヴを組むのも可能じゃないですか」
――ある程度のコネクションがあればそんなに難しくはないとは思いますね。
「バンドって自分がライヴすればコネができるから、それを生かせば多少なりともお金に替えられるんで、やっぱりやる奴は多いっすよね。普通にブッキング・エージェントだけをやっている奴もいるんですけど、そういうのはもう、けっこうレベルの違うバンドっていうか。ウチの今のエージェントをやっている奴はMORBID ANGELとか、主にメタル・バンドのエージェントをやっているんですけど、そういうバンドになると1本につきギャラが数万$とかになるんで、その10%でも数千$もらえるんですよね。そいつはアンダーグラウンドの音楽自体まで好きな人なんで、俺らなんてオマケみたいなもんでもやってくれていますけど、その気を出せばウチもそういうライヴに放り込めるわけですよ。だから、他のエージェントをどれだけ知っているかと、どれくらいデカいバンドを扱っているかっていうのが強みになるっていうか」
――なるほど。先ほど名前が出たTaylor YoungがアメリカでのKRUELTYのマネージャーと伺ったのですが、レコーディング・エンジニア以外にどういう役割を果たしているのですか?
「マネージャーはブッキング・エージェントをすでに抱えているバンドが次の段階で必要になってくる人で、逆に言えば良いブッキング・エージェントを捕まえてくる必要があるんですよ。今のエージェントはショボいライヴばっかりだ、っていう話になったときに、マネージャーがもっと良い他のエージェントをバンドに与えると、バンドは得するわけじゃないですか。だから、マネージャーとエージェントの両方を持つバンドは、スタートの時点でツアーのギャラから20%抜かれて、80%しかもらえないです。俺はその分の仕事だとは思うけど、バンドによっては納得できないこともあるだろうし。あとマネージャーは、ツアーの最中にマーチャンダイズがなくなりそう、っていうときに近くのプリント会社を紹介してくれて、そのお金を立て替えて、次の会場に届けてくれたりとか。これもまたコネがモノを言う仕事なんですけど」
――そうなるとレコード・レーベルっていうのは基本的に音源の販売のみという感じですか?
「そうですね。あと、マネージャーがレコード・レーベルとの契約を取ってくるっていう場合もあります。レコード・レーベルから音源制作に関してもらえる予算のうちの10%くらいはマネージャーが持っていくっていうのもよくある話ですね」
――その代わりに、マネージャーが良いプロデューサーやエンジニアを紹介してくれたりするわけですか?
「そうそう、そんな感じです。Taylor Youngの場合はよりプレイヤー視点というか、あいつが自身がレコーディングをできちゃう人なんで。でも、より商業的なマネージャーもいて、そのあたりはバンドのアティテュードとか規模によるけど、デカくなるとわけわかんないポジションの奴がたくさんくっついてきたりして(笑)。エージェントとかマネージャーって、金を稼ぐことはできるけど、身銭を切ることはないから、それでバンドと揉める話をよく聞くことがありますよね。だってバンドは赤字なら赤字なわけで、ギャラが自分たちが飯を食う金額よりも下回った場合でもエージェントには支払わなければならないので」
――2022年、2023年とヨーロッパ・ツアーも2回行ってますが、この仕組みはアメリカのみならずヨーロッパでも同じですか?
「そうですね、ヨーロッパも基本的には同じです。あ、でも宿は基本的にプロモーターの手配ですね。オーストラリア・ツアーは仕組みがちょっと違って、日本でやっている来日公演に近いというか、バンドを呼ぶ人が飯から、運転から、宿泊から全部面倒を見てくれるパッケージングされたツアーでしたね。必要経費を差っ引いてギャラはいくらです、みたいな。アメリカとヨーロッパは、バンドが提示されたギャラの中から、現地でホテル、車、ガソリン代がいくらかかるとか、自分でそういう計算をしなきゃいけないんだけど」
――それはけっこうハードル高そうな感じがしますね。
「でも、アメリカとヨーロッパにはそれを計算してくれる人もいるんですよ。ツアー・マネージャーっていうんですけど。アメリカとヨーロッパのツアー・マネージャーの仕事は、車の運転、ブースに立ってマーチを売ったり在庫を数えたりとか、そういうので1日いくらください、みたいな。でも、この間の8月のアメリカ・ツアーはそれをやっちゃうとお金がなくなっちゃうんで、全部自分たちでやりましたね」
――それまた地獄ですね。寝る時間もなさそうじゃないですか。
「いや〜、そんなことはなかったっすよ(笑)。この間のアメリカ・ツアーは計算してみたらだいたい次の会場まで車で5時間くらいの移動だったので、夜11:00くらいにライヴが終わってから、2〜3時間進んだところに自分で宿を取ってそこで寝て、チェックアウトの11:00に出て、また2〜3時間運転して、みたいな。そうすれば午後3:00の入り時間にも間に合うし、身体も楽な気がするんで。これは現地のやつにオススメされたやりかたなんですけど、都市と都市の間の何もないところのモーテルとかに泊まったほうが安いし。そうするともう、全然なんの苦もないというか(笑)」
――アメリカのハードコア・シーンが世界最大規模である所以は何だと感じましたか?
「少なくとも今までやってきた中ではアメリカのシーンに敵う規模はないと思っていて。例えば東京でライヴをやって人が観に来るのってあたりまえだと思うんですよ。人口が何千万人いるんだっていう話で。でも、アメリカは10万人しかいない都市でも、平日のハードコア・ショウに普通に100〜200人くらい来るんですよね。アメリカって別にそんなに労働先進国じゃないから、本来はみんな普通に働いてるわけですよ。今日は平日なのに大丈夫なのか?って聞いたら、“うん、今日はもうバックれてきた”みたいな奴ばっかりで(笑)。適度な社会不適合っていうか、簡単に言えば気合い入ってるっていうか、単純にライヴに対して貪欲なのかな、っていう。そこが明確にわかれば日本ももっとアメリカに近づけるのかな、という気はしますけど」
――まさに日本のシーンがアメリカみたいになるためにはどうしたらいいかっていうことを、次の質問で聞きたかったんですけれども。
「もうちょっと向こうで経験を積んで、いろんな奴に話を聞いてみないとですね。全部が全部アメリカに右倣えになる必要はないと思うけど、現実的にはライヴなんて人が多いほうがいいわけだし、かといって他のジャンルに媚び売って客を集めたりとか、あまりにも妥協して純度が下がるのは嫌なんですけど、アメリカの場合は平日だろうが本当にハードコアが好きな奴があり得ないくらい来るんで。日本の場合はハードコア・バンドがビッグになるためには、ハードコアじゃなくなるしかないと俺は思っていて。ハードコアだけ集めたフェスで6,000人とかはあり得ないじゃないですか」
――その数となると、現時点では別のジャンルの人たちの力を借りないと成立しないですね。
「別のジャンルとやること自体が悪いわけじゃないけど、自分のやっていることを変えないまま大きくしたいんで、それをどうしたらいいかというときに、まだその理由は明確には掴めてないですね。でも、これは数週間のアメリカ・ツアーをやってみて初めてわかったことで、金、土、日曜日のウィークエンド・ツアーだけじゃわからなかった。こないだのアメリカ・ツアーを5週間くらいやってみて、毎週月、火曜日のライヴでも200人とか普通に来るわけですよ。どうなってるんだお前らは?っていう(笑)。だから、悔しさはありますね。アメリカが何か考えがあってやっているとは思っていないし、普通にライヴをやれば普通に来る人がたくさんいるだけで。ただでさえバンドも多いのに、バンドをやっていないお客さんもたくさんいて」
――これまでの歴史の違いなのか、はたまたライヴを観に行くということに対するハードルの低さなのか、理由はいろいろあるとは思うんですけども。
「よく“日本のハードコアが一番だ”なんていう話もあるけど、日本のライヴはお客さんのエナジーは突出するものはあるとは思いますけど、単純に数ではアメリカに敵わないですよね。でも、日本のお客さんは曲への理解度が高いというか、ちゃんと曲を聴いていて、それぞれが曲の中で好きなパートがあるわけですよ。アメリカもそういう面もあって激るパートが人によって違うというか。悪い例で言うとヨーロッパなんかは国にもよるけど、モッシュ or 棒立ちしかないというか、ちょっとズンズンしたら暴れて終わりみたいな感じで。だからそういう面では日本のお客さんもアメリカに近いという感じはします」
――ピットのムーブにまで国の違いが出るのがおもしろいですよね。これまでアメリカ、ヨーロッパ、東南アジアを2回ずつ、あとはオーストラリアをツアーで回ってきて一番ハードなのはどこでしたか?
「ハードなのはそりゃ東南アジアですよ、おわかりかと思いますが(笑)。やはり全部が飛行機移動なのがきついですね。(気圧の)上がり下がりで耳もやられるし。空港のチェックインで並んでいるだけで、何もしていないのに時間がかかって寝られないのに比べたら、アメリカの荒野を8時間運転するほうが楽ですね。その間に交代で寝られますし。ただ東南アジアは熱量がすごい。中でもインドネシアが一番すごくて、本当は前人未到のインドネシア20ヶ所ツアーとかやってみたいんですけど、アーティスト・ビザみたいなのは簡単には下りないし、インドネシアの物価に比べるとビザが高すぎるので、どうしたものか」
――直近の話だと、10月頭に台湾、中国、韓国を回る東アジア・ツアーを行いましたが、その模様がどうだったか教えてもらえますか?どの国も日本の隣国でありながら全て言語が違ったりして、あまりシーンの様子が伝わってきていないので、バンドのツアーで行くとなると近くて遠い国という印象があるんですけど。
「事の始まりはilluminatiに沖縄でのライヴを組んでもらって、これ台湾もいけんな、ってふと考えて。もともとトレードとかでやり取りしていたBad Moon Risingっていうレーベルの奴に頼んで台北と、そいつに紹介してもらって高雄っていう一番南の町でもう1本組んでもらったんですけど、これが思ったよりけっこう遠くて、バスで4〜5時間くらい離れていて。台北のシーン自体はそんなに大きくないけど、メタル、パンク、ハードコアがごちゃってなってて細分化されずにショウが成り立つというか。DEFEAT THE GIANTのメンバーも来てくれて、火曜日で40人くらいは来ましたね。東京で火曜日にライヴやっても40人も来ないと思うから良いほうだったんじゃないかな。水曜日の高雄はちょうど台風が来ていて、高速道路沿いのヤシの木みたいなのがグワングワンに揺れてて、うわ!出た!マジかよ?みたいな(笑)」
――それ、Instagramで見ました(笑)。
「高雄に向かうバスに乗っている最中にプロモーターからメッセージが来て、高雄市に警報が出て、今夜はハコが休みになったとか言われて(笑)。それで、そいつの友達が使っている練習場所みたいなところにヴェニューが変更になったんだけど、意外と綺麗なダンス・スタジオみたいなところでライヴして、みたいな。集客はかなり渋くて30人弱くらいで、最終的にギャラは8,000円もらいました(笑)。俺らフィラデルフィアで月曜に200人とか呼んで$1,500とかもらえても、日本から近い台湾ではまだまだそんな感じです。流行りのスタイルやバンドとか、そういうのも西洋とは全く違うからおもしろいんですけど、やはり世界は広いな、もっとがんばらなきゃなっていう(笑)」
――その8,000円を握り締めて、次の日に高雄から中国へ飛んだ感じですか?
「いや、これまた高雄から香港までの飛行機がなくて、ライヴが終わってからまた一旦台中まで車で戻って、朝5:00にハイヤーが迎えに来て、そのハイヤーが8,000円どころか1万円くらいしたんで結局は自分で払うっていう(笑)。台中から香港まではHK Expressっていう飛行機で1時間ちょっとくらいなんですけど、これまた4cmもないくらいの薄すぎるシートで地獄でしたね(笑)」
――アジアのLCCあるあるですね(笑)。香港ではライヴは組めなかったんですか?
「Unite Asiaの奴を経由して頼んでみたんですけど、今はシーンが小さすぎるから厳しいっていう話でしたね。だって、この間COMEBACK KIDですら200人呼べなかったみたいで。NYとかなら3,000人くらい呼ぶのに」
――中国にはまだ行ったことがないんですけど、どんな感じなんですか?中国でライヴをやるには検閲があって、事前にリリックを提出するとかそういう話を聞いたことがあるんですけれども。
「中国もビザがないと楽器持っては入れないみたいで、さすがに中国で捕まったらアメリカなんかよりも面倒臭そうじゃないですか(笑)。だから、今回はプロモーター経由で就労用のビザを取って行ったんですけど、中国の公安に届け出る申請用のアー写も、Photoshopで俺の刺青とかは全部消してツルツルで(笑)」
――フライヤーには、“残酷、日本死亡金属なんとか”って書いてありましたが(笑)。
「たぶん、役所に提出するフライヤーではただのロック・バンドみたいな扱いになっていたくさいです(笑)。歌詞はいわゆる反体制のものがダメなんですけど、“Burn The System”とか“Suppression”っていう曲なんかタイトル的にモロじゃないですか(笑)。それは“Sea”とか“River”とか、そういう自然系の曲名になってましたね(笑)。歌詞も“海がきれいだ”みたいなのに勝手に変えられてました(笑)。そうじゃないとライヴをする許可が下りないんで、大変そうだな、と思って」
――ヤバいですね(笑)。中国はどの都市でライヴをやったんですか?
「深圳と広州ですね。香港から深圳まで白タクみたいなのに乗って行ったんですけど、深圳はすごすぎましたね。新興都市というか。香港がイギリスから返還されたことによって中国本土との行き来が楽になって、深圳も急激に発展したらしいんですけど、ビルがデカすぎ問題っていう。そこら中で偽物ブランドみたいなのを大手を振って売っていて(笑)。深圳はスクワットみたいなところでライヴをやったんですけど、120人くらい来て」
――ハードコア・シーンはあるんですか?
「一応、あるっぽいです。ただ、なんか当局のアレをかわすために、盛り上がる地域が中国国内でも数年単位で変わるらしいんですよ。数年前までは北京が盛り上がっていたっぽいんですけど、公安のガサ入れが入って別の場所に移動して、みんなそこに住んでいなくてもわざわざライヴを観に行くみたいな。今は2日目にやった広州が一番すごいっぽくて、250人くらい入ったかな。すごいですよね、ハードコアのショウで250人っていうのは」
――けっこうハードコア人口もいるんですね。良かったバンドはいましたか?
「一番印象に残ったバンドはSHOOT THE GUNっていう、HAVE HEARTみたいなオールドスクール・ハードコア・バンドですね。普通にInstagramとかもありました。深圳ではこの間WHISPERSが出た“CNHC Fest (China Hardcore Festival)”っていう年1回のお祭りみたいなのがあって、今年は550人くらい入ったって言ってたんで、それはすごいですよね。プロモーターもこれから日本のバンドを呼びたいって言ってましたし、今回行ってみて、意外とそんなにハードルが高くないっていうことがわかったんで、日本のバンドもみんな中国はやってほしいですね。香港までなら飛行機代も安いんで」
――中国以外に、今までライヴ中に公安のガサ入れが来る可能性がある国ってと他にどこかありましたか?
「いや、ないですね。話に聞いたことあるレベルではマレーシアとインドネシアですかね。やっぱりイスラム教なんで、真反対だからだと思うんですけど」
――最後に韓国はどうでしたか?
「韓国はビザも取ってないし、入国は特になんともなかったですね。ただ、韓国はお客さんがここ最近が全然来ないって言ってました。今年4月にCANDY、EKULUが来て90人入ったのがマックスだって言ってたんで、ソウルの人口を考えると小ぶりな感じですかね。俺らはメタルコアのEND THESE DAYSとか、13 STEPSのメンバーがやっているCUTT DEEPとかも一緒だったんで、バンド自体もあまり居ないのかなぁ」
――話はちょっと前後するのですが、2023年の3月7日には2ndアルバム『Untopia』(DEAD SKY RECORDINGS | Profound Lore Records)をリリースして、その後の4月初旬のレコ発国内ツアーを以て初代のヴォーカリストが脱退し、あなた自身がマイクを握るかたちで2代目ヴォーカルにスイッチしましたが、他の人物をバンドに迎え入れる選択肢はなかったのですか?
「それも一瞬考えたんですけど、前のヴォーカルが辞めた日の10日後からもうヨーロッパ・ツアーが決まっていて。もともとヘルプでKenのパートを弾いてもらう予定だったGen (HORSEHEAD NEBULA, View From The Soyuz)と、イギリスのSPLITKNUCKLEのLiam(McCarthy)に急遽元の俺のパートを頼んで、その2人のツイン・ギター体制で俺がヴォーカルをやるわっていう話になって。それでいきなりヨーロッパ・ツアーに行って26日間で24本ライヴをやって」
――すごっ!その間、喉は大丈夫だったんですか?
「意外とこれが大丈夫だったんですよ。ヨーロッパってステージから何m以内で何dBまでしか音出しちゃいけないみたいな法律があって、中音が小さいんで、ヴォーカルにとってはやりやすくてどうにかなりました。でも、ヨーロッパ・ツアーに行く前々日くらいにclubasia(東京・渋谷)でライヴをやったんですけど、その日はもう喉が即死で(笑)」
――以前にヴォーカルの経験はあったんですか?
「高校生の頃にSANDのコピー・バンドでやったことがあるくらいです(笑)」
――『Untopia』からはリリックがそれまでの英語から日本語メインになりましたが、これはどういった心境の変化がもたらした結果ですか?
「何か新しいことをしようと思っただけなんで、それくらいのレベルの話ですね」
――それじゃリリック以外の面でも“日本のバンドらしさ”みたいな部分は意識していますか?もし、そうだとしたらそれをどう表現していますか?
「シャカリキにライヴをやることですね。アメリカのバンドってあまりシャカリキにライヴをやらないんですよ。クールな感じというか。おれは日本のバンドはシャカリキにやっているバンドが多いと思っていて、日本のバンドらしさっていうのはそういうところかな。特に海外でそういうライヴをやるとお客さんに褒められるんですよ。“今まで俺が見た中で最もエネルギッシュなライヴだ!”みたいな」
――今後の話をお聞きしたのですが、11月4日にあなたが主催する「ROTTING NOISE TOKYO」というフェスはどういう趣旨で行われるイベントで、どんな感じで運営しているのかを教えてもらえますか?
「基本的に自分がひとりでやっていて、当日は身内に手伝ってもらっているんですけど、テーマ的にはすでにある大きなハードコア・イベントとはちょっと違うというか、俺らの世代をメインにしてやっていて、どっちかというとヘヴィさに寄せている感じはありますね。自分のバックグランドがそっちなんで。あと若いバンドを多く出したいっていうのはあります。2019年に大阪の“SUMMER BASH FEST”に出たときに、セッティングやらでテンパっちゃって自分的には良いライヴができなかったんですね。その後に周りの先輩とかにいろいろ話を聞いて、良いライヴをするためにはどうしたらいいのかっていうのを勉強して、そこからいろいろ考えるようになってから今の俺らがあるんで、あの日がターニングポイントになっていて。俺より若いバンドには早いうちにそういう経験をすれば強みになると思っているので、その機会を与えると言うと上からになっちゃうけど、大きいところでやってもらいたいっていうのはありますね」
――その後また11月にアメリカ西海岸ツアーが発表されましたけれども。
「あれは5本だけなんですけど、基本的にアメリカをこなしまくることが他の地域への波及に繋がると思っているので、来年の1月にもまたアメリカに行きます。せっかくビザを取ったんで。あとメキシコにも行きます」
――お、ついに来ましたねメキシコ!他にライヴをやってみたいところはありますか?
「デカいと言われているけど知られていないシーンは気になりますね。せっかくここまでやったんで、この目で見てみたい。ブラジル、インド、あと今は厳しいけどロシアとかも死ぬほどシーンがあるはずなんで。南アフリカも。最近FULCIっていうイタリアのデスメタルが南アフリカ・ツアーやるのを見つけて、先越されたなぁ、と思って。あと東欧みたいなアメリカのバンドとかが行かないようなところも行ってみたいですね」
――もはや五大陸の全てを制覇して欲しいですね。
「そうですね、南米とアフリカがやはり強敵かな〜。でも、そこまでとは言わずとも、俺らと同じくらいやるバンドが出てきてほしいですけどね。俺らが得ているツテを使えば、もっと楽にできるはずなんで。そういうのの一環で今FesterDecayのアメリカ・ツアーを組む手伝いをしてます」
――最後に、KRUELTYはデスメタルに強くインスパイアされた音楽性ながら、あくまでハードコア・バンドであることを掲げていますが、あなたにとってハードコアではなくてはならない理由はなんでしょうか?
「中学生のときくらいからデスメタル、ブラックメタル、グラインドコアとかを順当に聴いていって、ライヴを観に行ったんですけど、ライヴが楽しいと思ったことはあまりなかったんですよ。それで18歳くらいのときに、おお!こんなライヴもあるのか!? ってなったのがDISCONFORMITY、INFERNAL REVULSION、AT ONE STROKE、CREEPOUT、MURDER WITHIN SINが出ていたライヴで、そのときに初めて見た俺ですら、これはただの鑑賞会じゃない、お客さんを含めて成り立っているライヴなんだ、っていうことがすぐにわかって。自分の居場所を大きく変えたのがそのライヴで、そこから道を踏み外してもう10年が経ったので、精神的だったり姿勢的な部分で他のところに足をつけるつもりはないというか、自分の立ち位置を変えてまでやらなくていいかな、と思っています。世界を見ればハードコアのままプロップスがあって集客があるバンドはいくらでもいるし、例えば俺がすごく好きなEDGE OF SPIRITって、音楽だけを聴いたらハードコアだと思う人はむしろ少数派かもしれないけど、ライヴを観ればこれは間違いなくハードコアだ、ってなるじゃないですか。だから音源だけのバンドになったらおしまいだと思っていて、ライヴをやって初めて俺らはこうだって表明したいというか。そこがブレないようにっていうのが自分の方向性ですね」
CKS Productions Official Site | https://www.cks-productions.com/
DEAD SKY RECORDINGS Official Site | https://deadskyrecordings.com/
■ CKS Productions presents
ROTTING NOISE TOKYO 2023
2023年年11月4日(土)
東京 GARDEN 新木場 FACTORY
開場 12:00 / 開演 12:40
前売 5,800円 / 当日 6,800円(税込 / 別途ドリンク代)
TIGET
[出演]
BELMADIGULA / CAILN / COFFINS / DESERVE TO DIE / HORSEHEAD NEBULA / JESUS PIECE / KRUELTY / LIFESYLE / NOIZEGOAT / ReVERSE BOYZ / SPY / universe last a ward / View From The Soyuz
■ KRUELTY
Fall 2023 West Coast USA
| 11月10日(金)Los Angeles, CA @1720 (w/ TWITCHING TONGUES)
| 11月11日(土)Berkeley, CA @Gilman 924 (w/ TWITCHING TONGUES)
| 11月12日(日)Portland, OR @Twilight Cafe & Bar
| 11月14日(火)Vancouver, BC @The Cobalt
| 11月15日(水)Seattle, WA @El Corazon
■ 2023年3月17日(水)発売
KRUELTY
『Untopia』
DEAD SKY RECORDINGS | Profound Lore Records
https://kruelty666.bandcamp.com/album/untopia
[収録曲]
01. Unknown Nightmare
02. Harder Than Before
03. Burn the System
04. Reincarnation
05. Maze of Suffering
06. Manufactured Insanity
07. Untopia