Interview | EGO FIX


終わりが見えている刹那的な感じも燃える

 2021年の5月に大阪伝説のグラインドコア・バンド、EGO FIXのディスコグラフィCDがUS「Mortville Noise」からリリースされた。メンバーからこの話を聞いた時、心底興奮したのを覚えている。EGO FIXの活動は1995年から97年の間と非常に短かったので、リアルタイムで体感するには到底間に合わなかった。それから数年後に、遠方の知人にデモをダビングしてもらい、デッキに入れて再生したときの衝撃と興奮はとてつもなく、テープが擦り切れるまで聴いたものだ。

 まず、とてつもなく凄まじいドラミングが真っ先に耳に飛び込んでくる。NAPALM DEATH等でおなじみMick Harrisは、80年代後半にハードコア・パンクを極限までアップデートしたものとしてグラインドコアを生み出したわけだが、EGO FIXのドラマー・青野忠彦氏もハードコア・パンクが限界までスピードアップしたブラストビートやDビートを叩き出している。90年代以降といえば、メタルやエクストリーム・ミュージックが要素としてブラストビートを用い、グラインドコアという音楽はメタルのサブジャンルになった。その傾向は、MORBID ANGELがブラストビートを取り入れたデスメタルをやり出してから一気に加速したもので、ブラストビートというものは表現というより、手法に変化したのだと個人的に考えている。その流れで、現在は2バスもしくはツインペダルでのブラストビートが主流になっているが、青野氏(以下 A)はもちろんシングル・ペダルである。ここはグラインドコアにおいてとても重要なことで、今でこそツインでも良いドラマーはいる、と認められるようになったが、若かりし頃はシングル以外のブラストビートは絶対に認めない!と鼻息を荒くしていた(今でも基本的にはそう思っている)。


 余談はさておき、日本には90年代初頭からMULTIPLEX、GIBBED、SATANIC HELL SLAUGHTERなどに続くハードコア・パンクの流れを汲んだグラインドコア・バンドが存在した。例えば、まだEXIT-13をやっていたBill Yurkiewiczがオーナーだった頃の「Relapse Records」からアルバム(1998)をリリースしているGORE BEYOND NECROPSYは、CARCASS、FEAR OF GOD、NAPALM DEATH、CARCASS、SORE THROATなどを思わせるUKハードコア流れのグラインドコアに、SPKやWHITEHOUSEから影響を受けたというノイズを全面的に押し出した、レコーディングもアートワークも全てDIYでやってしまう、今では少なくなったスタイルのバンドだ。他にもUNHOLY GRAVEや、WORLD、SENSELESS APOCALYPSE、CARCASS GRINDERなど全国各地にグラインドコア・バンドが産声を上げた。EGO FIXはバンド名を曲のタイトルから引用しているようにSxOxBからの影響は絶大なものだと思うが、当時デモを聴いて感じたのは「もし『What’s The Truth』(1990)と『Gate Of Doom』(1993)の間にアルバムがあったら、このデモみたいな音楽かもしれない」ということ。80年代後半から90年代初頭のデスメタルを感じさせる、ザクザクとしたメタリックなギターリフを中心としたハードコア・パンクの延長線にあるグラインドコアは、相当にメタリックであるのにまるでメタルではないところが最高だ。この絶妙な塩梅は事実上の首謀者である前川氏のセンスによるものであり、そこに各メンバーの持ち寄った要素がクロスオーヴァーした結果、EGO FIX独自のグラインドコアが完成している。


 NAPALM DEATHは『Mentally Murdered』EP(1989)の頃にはギターをC#(1音半下げ)までチューンダウンしてメタリックさを増大させ、それに追随するようにダウンチューニングのグラインドコアやデスメタルが定番となったが、EGO FIXはD(1音下げ)に止めていることが非常に重要で、クロスオーヴァー的なニュアンスも感じる。HERESYのカヴァーもしているように、USのバンドから影響を受けたUKのバンドのようなニュアンスもあるし、90年代のハードコア・パンクとして異彩を放っていた。ちなみにNAPALM DEATH『Harmony Corruption』(1990)とTERRORIZER『World Downfall』(1989)もチューニングはDで、そこもかなりポイントになっていると思う。ギターの前川氏(現在Heyhey Mymy Voodooではベースを担当 | 以下 M)による80年代後半のデスラッシュ的メタリックなギターの刻みは、UKのハードコア・パンクとUSのデスメタルが互いに刺激を与えて合っていた頃を連想させ、EGO FIXサウンドにおけるキーとなっている。ヴォーカルのDIE-SUCK氏(以下 DS)は根っからのデスメタル愛好家で、例えるならMASSACREのKam LeeとSxOxBのTottsuanを混ぜたような狂気を孕んだものだ。METAZMAZINAなどの活動を経て、現在GOTH-TRADらとのユニットEARTAKERでも恐怖のどん底に引き摺り込まれるような重低音ヴォーカルに進化している。ベースの山本氏(以下 Y)は、大阪を代表するハードコア・バンドFEROCIOUS X(現在はギター)で止まることなく活躍しており、これぞグラインドコア!というグルーミーなベースを鳴り響かせる。歪んだブルドーザー・ベースはグラインドコアにおいてブラストビートと同等に重要な要素だ。


 EGO FIXの魅力は、ずば抜けてキャッチーで印象的な作曲能力とアレンジ、そしてグラインドコア最大の魅力であるスピード感と爆発的な演奏である。その全てが詰め込まれたディスコグラフィは歴史的価値があるものだ。CDは500枚限定ということで入手が困難な状態のようだが、Mortville NoiseのBandcampでデータは入手できるので、ぜひともダウンロードしてほしい。


 このインタビューは大阪の四ツ橋 LM Studioで行われたが、エンジニアの須田一平氏の心遣いによりスタジオ奥の一室をお借りして録音することができた。ここに感謝と敬意を表する。当日、スタジオでのリハーサルを見学させていただき、たまたま友人も数人居合わせたこともあってスタジオ・ライヴさながらの雰囲気で盛り上がり、そのままインタビューへと雪崩れこんだわけだが、ヴォーカルのDIE-SUCK氏がこの日のために散髪をし、『鬼ころし』のパックを片手に真摯にインタビューに臨む姿勢に驚嘆した。


 では、約4時間に及ぶ、EGO FIXの結成から現在に至るお話をどうぞ。


取材 | Dagdrøm & 072 | 2022年3月
文 | Dagdrøm(以下 D
取材協力 | LM Studio

――D | EGO FIX以前もバンド活動を各々されてましたが、どういう流れで前身のCHAPEL OF GHOUL、そしてEGO FIXが結成されたのでしょう?バンド名の由来および変更の理由もお願いします。
M 「もともと僕がギターでバンドしたくて、ちょうどその時期ファストコアとかグラインドとかSlap A Ham Recordsが盛り上がっていた流れもあって、その手の音楽をやりたいと思っていた頃に、SCHOOL BUS(*1)のライヴをたまたま観ていて、青野君のドラムとDIE-SUCKのデスヴォイスがやばいと思ってこのふたりを誘ってみようという流れになった」
Y 「大阪・十三 FandangoでSHELLSHOCKとGARLIC BOYSの2マン・ライヴがあって、そのときにシークレットで『What’s The Truth?』をリリースした頃のSxOxBが突然出てきて、それを観て衝撃を受けたな。あと京都でBloodbath Recordsっていうレーベルをやってた木村っていう奴がいて、京都ですごい盛り上がりを見せていた影響もあって、俺らもグラインドコアやらなあかんのちゃうんという感じになってた(笑)」
*1 | DIE-SUCK氏、青野氏が90年代にやっていたハードコア・バンド。元RAZORS EDGEのOchi氏も在籍

――D | 木村君はEGO FIXが始動する前からすでに京都でレーベル / イベントをやっていたんですか?
DS 「そうそうそう、クソマニアやなあの人は(最大の賛辞です)!」
Y 「京都・祇園のWHOOPEE’S(*2)っていうとこで企画はすでにずっとやっていて、九州のCARCASS GRINDERとかVOLTIFOBIAとか呼んでいたのを僕らも観に行って、それにすごく触発されたなぁ」
A 「それは結成当初から言うてたな~」
Y 「あの当時、京都はIMPREGNATE TRICHOMONASを筆頭に、抜群にセンスのいいバンドがいっぱいおったから、こいつらと一緒にやりたい!って思ったな」
*2 | 2011年閉店

――072 | Bloodbath Recordsから出てるテープのコンピレーションに参加してましたもんね。
  D | 黄色のやつですよね。

Y 「そうそう、黄色のやつ(*3)
*3 | 『Grind The Faces Of Rockstars Vol.2』 | ピンクも存在する。ちなみに『Vol.1』も黄色

――D | 黄色のやつを聴いて僕とかなっさんくらいの世代は育ってるんですよ。
一同 「あ~~そうなんや!」

――072 | 『Vol.2』が入手困難で、DIE-SUCKさんにお願いしてレンタルしたことがあります(笑)。
M 「そんな流れで、最初は遊びで集まってやっていた感じなんですけど、1曲作って合わしてみたら、あれ?イケるやん!ってなってしまって(笑)」
DS 「それが“Bestial Mind”?」
Y 「そう!デスラッシュ全開のリフで、ブラスト全開で。ほんでこの曲で方向性が決まった感じ」
A 「こんな全開ピュアなグラインドが出来るんや、ってめっちゃ興奮してたな(笑)」
DS 「代表曲がいきなりできたと思った」
Y 「ちなみに俺らはシングルのA面になる曲しか作らへん、っていうのがコンセプトやったね(笑)」
M 「なかなか全部はそうならんけど、気持ちはね(笑)」

――D | 印象的な曲が多いっていうのが、覚えやすいしキャッチーですよね。グラインドは良くも悪くもグチャッとしていてわかりにくいバンドも多いですけど、EGO FIXはカッチリしすぎずルーズ過ぎず、弦楽器のチューニングも低すぎないので絶妙なバランス感覚があったと思います。
Y 「DIE-SUCKは当時からデスメタルが大好きやったけど、俺らはそんなにデスメタル聴いてなかったし、“デスメタルって何?”くらいの感じやったから。歳とって今はデスメタル大好きになったけど(笑)」
DS 「みんなファストコアめっちゃ好きやってね、みんなはめっちゃ聴いてたんですけど、僕はファストコアはそこまで聴いてなかったんですよ」
A 「ファストコアとかパワーヴァイオレンスのレコードしか買ってない時期あったもんね」
Y 「Slap A Hamは青春やもんね」
A 「一緒にやりながらも趣味趣向は違ったかな」
Y 「それがうまくミックスされてる。グラインドコアやけど、根底にあるのはハードコアっていう、キャッチーなところは絶対なくしたら嫌やっていうのがあって、それを曲作りに活かしたいってのがあるかな」
A 「要はリフをちゃんと聴かせたいっていう」
一同 「やっぱりキャッチーなリフ」
M 「あと、CHAPEL OF GHOULっていうバンド名についてなんですけど」
DS 「これは僕がね、CHAPEL OF GHOULSって言うたんですよ。MORBID ANGELの曲名から取って。悪魔的やな~と思って。でも、僕らの音楽性から外れてるな、とは思っていて。チャペルかいな~、京橋かいな、っていうところはあったけど、無理矢理押し切っていたところはありましたかね(笑)」
A 「グランシャトー(笑)。今は何周かしてアリな感じもするけど」
Y 「ほな改名する?」
A + DS 「京橋はええとこだっせ♪」
Y 「グランシャトーってバンド名になんの?(笑)」
DS 「ほんでせめてGHOULSの複数形はやめてくれ、という話になって、CHAPEL OF GHOULくらいに留めてくれ、という意向があったんですけど、音楽性とのギャップもあるし、と思って引っ掛かってたんですよ」

――D | それからどう改名する流れになったんですか?
A 「毎週日曜の昼間にスタジオ入っていて、練習後にレコード屋を巡ってから、最終的に道頓堀の橋の上でみんなで延々ダベっているときに、バンド名をいっそのことEGO FIXにしよう、みたいな感じになって」
M 「SxOxBの“Ego Fix”っていう曲が異様にかっこいいっていう話をしてたんやな」
DS 「ちょうどTottsuanが亡くなった頃で、センチメンタルな感じになってたんです。で、この“Ego Fix”っていう言葉の速さ、スピード感がかっこいいと思って、もうこれしか考えられへんってなって、もうこの道頓堀川の上で改名しよか、ってなった(笑)」

EGO FIX

――072 | CHAPEL OF GHOULの頃にライヴはやってるんですか?
Y 「まだやってなかったはず」

――D | あれ?舞鶴でやってませんでしたっけ?
A 「舞鶴では既にEGO FIXになってたけど、ライヴに誘われた時点ではまだCHAPEL OF GHOULで。企画者に伝えていたけど、当時は電話やったからちゃんと伝わってなくて、CHILD OF GHOULみたいなんになってた(笑)。でも、舞鶴でジンとかレーベルとかやってる子らで熱かった」
Y 「あったあった!Slightly Fast Recordsやな」
A 「あの頃の舞鶴はほんまにおもろかった。ミニマムやけど完全にハードコアのシーンができていて。MCR Companyの地元っていうのもあるけど、世界の同時代のハードコアの息吹が蠢いている感じがすごく良かったな」
Y 「GLOOMとかFORÇA MACABRAとかも舞鶴でライヴしてたもんね」
M 「ヤツらアメ車みたなバコバコしたヤツに乗ってたよな(笑)」
Y 「ただのヤンキーや(笑)。ほんで1stライヴは舞鶴?」
A 「そうです」

――D | ディスコグラフィCDの最後に入ってるライヴテイクのときですよね。結成してからどれくらいの時期なんですか?
A 「半年くらいかな?」
Y 「そうね」

――072 | その間はリハをずっとされながら。
A 「曲ができる度にメンバー全員で“やっば~!!”言うて(笑)」
M 「俺ら2人(前川、山本)は滋賀から来てたから、帰り道延々ずっと録音したやつ聴いてたから。自画自賛しながら(笑)」
DS 「グラインドしか興味ない言うてたもんな(笑)」
一同 「(爆笑)」
Y 「よう言うてたわ(笑)」
A 「実際はいろいろ聴いてたんすけどね(笑)」
M 「FISHBONE大好きとかな(笑)」
DS 「でもグラインドしか興味ないって言うてたもんね。カレーしか食わへんとか(笑)」
A 「Vansしか興味ないとか(笑)」

――D | CDを手に取って驚いたのが16Pに及ぶブックレット / アートワークです。ライヴの写真や音源のジャケットデザイン、フライヤーなど貴重なものが多数掲載されていて資料価値がすごいもので、さぞ大変だったと思われます。これはどなたがまとめられたものですか?
Y 「これは俺がやりました。これはそもそも、Mortville NoiseのAndy(Koettel | CAPTAIN THREE LEG)からメールがあったのが2018年くらいで、当時は完全に無視していて。過去のバンドやし、もうええわと思ってた。せやけど、山形のAwsome Mosh Power Recordsの小北君とAndyが仲良くて、それに加えてFEROCIOUS Xのハノチが小北君と繋がっているという経緯もあって、それ経由で連絡がきて、これはもう無視したらあかんなと思った(笑)。ほんで、そんな言うてくれるんやったらちゃんと話を聞きましょう、ということになって、いざ聞いてみるとめちゃめちゃいい条件で。そんだけ本気なんやったら、やらなあかんな、ということになってん。それで、やるにあたっていろいろ遊べるな思って。みんなに音源やったり、フライヤーやったり持ってないか確認したら、みんないろいろ持っていて。それを見ていくうちにいろんな構想ができてきた。ほんで、インナーは二つ折のペラっとしたやつとかはつまらんし、フライヤーとかジャケットとかもいっぱいあるし、ディスコグラフィーやから資料的な感じで一枚一枚ページをめくってドキドキワクワクするようなもんを作りたいと思ってやってたら、16Pになりました」

――D | 今回のCDやデモテープのアートワークをYossie氏(SxOxB, GLOOM, BRICKBUTT, TOAST etc.)が手掛けていることもあり、密接な関係を感じるのですが、お付き合いの経緯を教えて下さい。
Y 「これはもともと、俺がYossieと友達やったんかな。京都で遊んでて、BRICKBUTTとかTOASTとかMAD BUTCHERとかと友達になって、その取り巻きにYossieもおって友達になった。そこから大阪に前川と遊びに行くようになって、DIE-SUCKとか青野君と友達になってEGO FIXを結成する流れなんやけど、その頃からYossieはアートワークで引っ張りだこやった」
A 「SCHOOL BUSの時代からDIE-SUCKはYossieと友達やったもんね」
DS 「そうなんすよ。僕、サイケアウツっていう打ち込みのバンドやってたんですけど、そのリーダーの大橋(アキラ)さんって言う人にYossieを紹介されたんですよ。京都のフィッシュ & チップスっていうバーで。大橋さんから“YossieはSxOxBとNAPALM DEATHのスプリットのジャケットも描いてんねんで”って言われて、ほんで、なにコイツすごいな、ってなって。それから仲良くなって、大橋さんとYossieと俺とかでDJイベントやってたんですよ(笑)。Yossieがファストコア / ハードコア、大橋さんがノイズ / インダストリアル / ジャングル、俺がデスメタル / グラインドでやってた“Extreme Attack”っていうDJイベント(笑)。そのときに大橋さんに“大作、お前DJネーム要るわ!”って言われて。ほんで“DIE-SUCKにしとけ!”って言われて決まったんですわ(笑)」

Extreme Attack Volume One

――D | DIE-SUCKってDJ名やったんですね(笑)。
Y 「EGO FIX以前から付き合いがあったので、デモテープのジャケットはYossieで決まりやろ、ってなった経緯があるかな」
A 「密接な関係です!癒着してます(笑)」
DS 「ズブズブです」
一同 「(笑)」

――D | 24曲目~42曲目に収録されているリハーサル音源とライヴ音源を一本のテープに見立てて、DISTURD / IMMORTAL DEATHのなっさん(072 / Nassan)が手掛けたアートワークまで新たに作ってあるのはおもしろいアイディアだと思いました。
Y 「ディスコグラフィを作るにあたって、メインはYossieでいきたい。でも、なっさんのアートワークが大好きなので、関わってもらったらおもろいと思っていて。リハ音源を架空のデモテープにしたらおもろいんちゃうん?と思いつき、これはなっさんにジャケのイラストを頼もう、ってなったんかな」

――072 | これ自体、でっち上げじゃないすか?違和感なく作るっていうのは大事にしたかな、っていう(笑)。
Y 「でもこれはちゃんとフェイクですよって記載されてあるという」

――D | このリハ音源ってけっこうバンドの末期の頃ですよね?
Y 「そう、96年の12月と97年の1月の音源やな」
M 「末期やな(*4)
*4 | 解散は1997年3月

――D | 演奏と曲の完成度がめっちゃ高くなってますもんね。
Y 「ディスコグラフィを作るにあたって、既発の音源だけでなくて未発表の音源があったほうが良いし、みんなから音源を集めて精査した結果、このふたつが最高やん、ってなって、みんなで選曲したかな」

――D | このリハーサルの音源めっちゃ好きなんですよ。
A 「俺もそうです」
Y 「俺も(笑)」
M 「リハ音源が良かったっていう話をみんなでしとったよな」
Y 「スタジオで録った音源はギターの音質だったり、音のバランスだったり、メンバー間で不満があったんで、それが全部解消されていたのがリハ音源という感じで」

――D | ブックレットに掲載されている自主企画のラインナップが最高すぎます。特に「Ultimate Nauseant Egoism Vol.2」のGORE BEYOND NECROPSY、GRUDGE、WORLD、EGO FIXで会場はBEARSという並びはどうやって決められたのでしょうか?
Y 「GORE BEYOND NECROPSYを呼びたいってDIE-SUCKに相談したら“ええやん!”って言うてくれて、みんなもええやんってことになったから連絡してみた。“GRUDGEも一緒にどう?”って打診がGBNからあったので快諾して、こっちはWORLDとうちらしかないな、ということで決定した」

Ultimate Nauseant Egoism Vol.2

――072 | このイベントのライヴのレビューを中古で見つけた『NEGA』誌(*5)で見たんですよ。こんな渋いメンツでやってたんやと思って。
Y 「GORE BEYOND NECROPSYは、GUTとスプリットとか単独のライヴカセットとかAvis(*6)で買うたなぁ」
*5 | 1995年から1999年にかけて刊行されていた音楽雑誌
*6 | 京都にあったレコード店。2017年閉店

――D | その頃にはもう界隈ではGUTとかは既に流行っていたんですか?
Y 「おれはどっちかいうとピュアなグラインドが好きで、ゴアグラインドとかはそこまで好きじゃなかったけど、IMPREGNATE TRICHOMONASの(西村)キヨちゃんがAvisで働いていてめちゃめちゃ詳しかったから、GBNとGUTのスプリットを勧められて買って聴いてみたらめっちゃかっこいいやん、呼びたいな、って思った。それで連絡取ってみたら“行くよ!”って言ってくれた感じ」

――D | それまでは全然面識なかったんですかね?
Y 「全然知り合いじゃなかった。手紙書いてコンタクトを取って。Bloodbath Recordsのキムも手伝ってくれたな」

――072 | 集客はどうやったんですか?
Y 「この頃はめっちゃ入ったな~!Bloodbath RecordsがWHOOPEE’Sやっていた企画が当時爆発していて、めっちゃ入ってたから、流れからかうちらのBEARSでの企画もめっちゃ入ってたな」
A 「これは2回目の企画やけど、1回目にUNHOLY GRAVEを呼んだときにナイチンさん(内藤久裕 | C.F.D.L., ENEMA SYRINGE, SOCIAL PORKS etc.)がUNHOLY GRAVEでドラムを叩いていたので、GLOOMをはじめとした大阪のクラスト勢も観に来てくれていて、接点なかったけどそこで繋がった感じがありましたね。その時にEGO FIXでHERESY“Follow Suit”のカヴァーを演ったんですけど、クラスト勢がグワっとなってた(笑)」

Ultimate Nauseant Egoism Vol.1

――D | 90年代の中頃というと、関西でもグラインドコアやクラスト周辺のバンドが盛り上がっていた印象があります。私はまだその頃若輩者で現場に辿り着くには至っていなかったのですが、当時の界隈はどんな印象でしたか?
DS 「90年代の中頃か~」

――072 | ライヴとかツアーで何かエピソードがあれば。
Y 「基本的に大阪と京都で、全然ツアーはやってなかったね」

――D | 東京ではライヴしてないんですか?
Y 「1回だけ、20000V(東京・高円寺 | 2009年閉店)で。I.R.F.に呼んでもらって。関根(成年)君(BUTCHER ABC, C.S.S.O., GRAVAVGRAV etc.)も観に来てくれたとか言うてたな~」
M 「クラストがけっこう盛り上がってたよな、90年代って」
A 「客として“Final Noise Attack”に遊びに行っていました」
Y 「ASSÜCKの初来日(1995)をギルドにDIE-SUCKと見に行ってて、再結成GLOOMが共演で出ててん」

――D | ASSÜCKがGUILD(大阪・梅田)でやったんですか?(笑)
DS 「やったやった!ヴォーカルの人(Paul Pavlovich)がNASTY SAVAGEのTシャツ着てた(*7)もん(笑)」
*7 | ASSÜCKのドラマー・Rob Proctor(ANTHEM EIGHTY EIGHT, CRUCIBLE)は一時期NASTY SAVAGEでもプレイしていた

――D | 同じフロリダですもんね(笑)。
DS 「ジョニオ君(GLOOM | Crust War)がEGO FIX観てくれて“解散するんや~、誘おうと思ってたのにな~”って言うてくれてたんが嬉しかったな~」
M 「GUILDあった頃のクラストめっちゃかっこ良かったもんな~!」
Y 「あそこで観たMCR(Company)のビデオにもなったDISCLOSEとかABRAHAM CROSSとか最高やったもんな~」
A 「当時はUSハードコアとかNYHCが全盛で、鋲ジャン・スパイキーな人たちを見ることがなかったから、CHAOS C.H.(CHAOSCHANNEL)とかGLOOMとかADDICTIONの人らを初めて見た時に異常に興奮したのを憶えてる」
M 「LOS CRUDOSもGUILDでやっててめちゃくちゃやばかったよな!」
Y 「それ月曜日で行けへんかってん!! 共演でGLOOMとWORLDとCARNAGEも出てたなぁ。行きたかったな~。フライヤーは持ってんねん(笑)」
M 「とにかく“Final Noise Attack”には注目してましたね~」
DS 「そこにおる奴らもめちゃくちゃかっこ良かった!」

――072 | オーディエンスもですか?
DS 「そうそう!これはハードコアやわと思って!俺らはそんな鋲とかそんなんじゃなかったけど(笑)」
Y 「でもみんなフレンドリーで受け入れてくれたよな!」
A 「シガちゃん(WAR CRY)が“自分SIC好きなん?ほなTシャツ作ったるわ!”言うて作ってくれたりしたもんな」
DS 「シガちゃんにユニクロのボデー持っていって作ってもろた(笑)」
一同 「ボデーて(笑)」

――D | 皆さんが担当されてるパートで、当時影響されたバンドやアーティストをいくつかお聞かせ下さい。これはおひとりずついただききましょうかね。
DS 「これはもうそら、僕なんかTottsuan、Tottsuanですよ。Tottsuanさん、Lee Dorrianさん、山塚アイさん」

――072 | リー・ドリアンさん(笑)。
A 「当時の服のチョイスはHERESYのヴォーカルの、なんやったっけ、なんて名前やったっけ?」

――072 | ジョンかなんか(*8)でしたよね。
DS 「めっちゃかっこよかったもんね」
M 「HERESYとRIPCORDは別格やったもんね」
A 「大阪ローカルのファッション誌なんやったっけ?」
DS 「『カジカジ』?? 『カジカジ』とかでもHERESYのTシャツ着てたで(*9)。Visionのスカル柄のハイカット履いて(笑)」
*8 | John March | CONCRETE SOX
*9 | 実際には祥伝社『Boon』。2008年休刊

――072 | 『カジカジ』残ってないんですか?
DS 「ありますよ!家に記念に置いてますので(笑)」
A 「参考にしてるのはHERESYのヴォーカルってインタビューに答えてたよな(笑)」

――072 | ちなみに聞くんですけど、スケーターやったんですか?
DS 「全然滑らへんねん、これが(笑)」
A 「ポーザーです(笑)」
DS 「全然滑らへん(笑)」
A 「ほんまポーザーで煮染めたような(笑)」
DS 「すぐやめたからな。痛い痛い痛い言うて(笑)」
A 「ファッションだけ(笑)」
DS 「ファッションだけは目敏かったからね(笑)。ものすごい目で見てたもん!京都のBlackでもVansのスカルのハイカットとか売っててバチバチ買ってたもんな!」
M 「全員Vans履いてたもんな(笑)」
DS 「すぐスケボーやめたけど(笑)」
Y 「“Vans Song”の歌詞ってどんなんでしたっけ?」
DS 「俺のVans踏まれたから呪い殺したろか~いうやつで、呪い殺してコンビーフの缶に付いてる開けるやつで爪巻き上げたろか、っていうような感じですわ」

――D | Vansを崇拝してる曲ではなかったんですね(笑)。
DS 「ヘイトしかありませんわ(笑)」
A 「僕ら基本的に、マッチョとかヤンキーとかではなくて、徹底的にナード側の人間やったんで。教室の片隅で3人くらいで深夜ラジオの話してるようなノリの(笑)」
Y 「めちゃめちゃ話脱線してるな、これ(笑)」

――D | 脱線も醍醐味ですので(笑)。
A 「脱線した瑣末な話におもしろさが宿るというか(笑)。ただ、まとめる人が大変というか(笑)」
M 「それで、当時影響されたやつっていうのは、TottsuanとLee Dorrianと?」
DS 「あとアイさん」
A 「CONCRETE OCTOPUSがめちゃめちゃ最高やったもんね」
DS 「めちゃめちゃ最高やったね。ほんでMASSACREのKam Leeさん。あのグロウルはやっぱりデスメタルやね」

――D | Kam Leeさんは最高ですね(笑)。では、あっちゃんお願いします。
Y 「このバンドをやりだしてからグラインドコアを聴き始めたから、やっぱりLee Dorrian期のNAPALM DEATH、TERRORIZER、REPULSION。やっぱりこの3つが一番影響された。それとみんなの影響でFEAR OF GODとか。おもしろいこと言われへんなぁ(笑)」
A 「おもしろいこと言う場ではないです(笑)」
Y 「SxOxBが一番身近やったから、ライヴを観られたっていうのがあってすごく影響された。だからこそEGO FIXってバンド名になったしね。ベースの音作りに関して言うと、Shane (Embury | NAPALM DEATH)が好きやったし、TERRORIZERも好きやった。あと九州のVOLTIFOBIAのベースの音が凄い好きやな」

――D | VOLTIFOBIAはとても良いですね!
Y 「デモテープのドライヴ感のある歪んだ音が今聴いても最高」

――D | ありがとうございます。では青野君お願いします。
A 「生まれて初めて買ったハードコアのレコードが中3の時に買ったSxOxBの『Don’t Be Swindle』で、それが人生のエポックな体験になった。ハードコアばかり聴いてたわけちゃうけど、DIE-SUCKとバンドやる前くらいにRISE FROM THE DEADの『Watch Out』っていう12”が出て、あれとDROPDEADとCROSSED OUTのスプリット5”もあってその2枚が決定的やったというか。なんせドラムが凄まじすぎて打ちのめされた。R.F.D.は1曲目の“Damage Down”のミッチュンさん(OUTO)のドラムがやばすぎた。あれで自分のやりたい方向性みたいなんがほぼ決まった感じですね」

――D | 『Watch Out』は僕も初めて聴いたときめちゃめちゃ衝撃でした。
Y 「当時よくFandango(大阪・十三)で観たよね」
M 「NUKEY PIKESとR.F.D.とかでな」
Y 「グルーヴがあるハードコア。めちゃノイズも入って。一番最後にノイズやるんやけど、当時は理解できてなかったけど今はわかる。『Rock Fan Dead』でうねりを伴ったハードコアを初めて聴いたな」
A 「フェイヴァリット・ドラマーということで言うと、当時CONCRETE OCTOPUSやったChewさん(長谷川 忠 | CORRUPTED)、ミッチュンさん。あとはMick HarrisとかPete Sandovalとか」

Network of Friends Vol.1

――D | その頃海外のバンドのドラマーは観てどうでした?Mick Harrisは生で見ました?
A 「いや、観てないですね。その当時はASSÜCKとかDROPDEADとか観たけど、見てガッカリというか(笑)。あとはMULTIPLEXの夏目(陽一郎)さん」
Y 「最高!“Brutalization(*10)”行ったよね、ROCKETS(大阪・難波)で」
M 「行った行った!HELLCHILDとか出てたね」
Y 「ERODEDも出てたな」
M 「その人ら(324)と今度対バンするんよな(笑)」
Y 「最高やな!!」
*10 | Tottsuan主催イベント。ERODED、GARLIC BOYS、HELLCHILD、MULTIPLEX、RAGING FURY、SxOxBが出演

Brutalization

――D | では最後、前川君お願いします。
M 「さっきも名前出たけど、CONCRETE OCTOPUSにかなり衝撃受けた。このバンドやるにあたって、CONCRETE OCTOPUSのようなショートカットでカッコイイ曲を連発で畳みかける感じをグラインドコアの中で出したくて。あとCONCRETE OCTOPUSってめちゃめちゃポップでキャッチーって感じていたから、グラインドコアをやるにしてもダークになり過ぎずに独特のポップさとキャッチーさを出せる曲をやりたいな、っていうのがあったっすね」

――D | 具体化できていると思いますね。
M 「メンバーがポップでキャッチーな人ばっかりやから曲調がダークになり過ぎないのは自然な流れかな(笑)。このバンドをやる上で当時影響を受けていたギタリストで言うと、TERRORIZERのJesse Pintadoですかね。リフのバランスが良くて、メタル感とハードコア感のちょうどええバランスが」
Y 「いちいちかっこええよな」
M 「そう、いちいちかっこええ。TERRORIZER期のJesseのギターが好きかな。NAPALM DEATH期もええけど、やっぱりTERRORIZERの頃のアグレッシヴさが良い。あと影響されたとはまた違うかもやけど、最初1弦2弦は使っていなかったので、SEPULTURAのMax(Cavalera)をマネて弦4本スタイルでやっていた時期がありました(笑)」
Y 「やってたやってた!ほんでなんかやりづらくなったんよね」
M 「ネック反ったんですわ(笑)」

――D | フロイド・ローズはそれでやると反りますよね(笑)。
M 「反ったというか、ひしゃげましたわ(笑)」
一同 「(笑)」

――D | EGO FIXの楽曲はグラインドコアの歴史の中でも屈指の素晴らしさで、いまだ色褪せることなく一生聴けるものですが、メイン・コンポーザーはどなたでしたか?
DS 「これは前川君と青野君なんですよね~!このふたりがほとんど作ってくれたんですよ。“Bestial Mind”は前ちゃん、もっとグラインドっつうか、ガーっとしたハードコア寄りのやつは青野君が作ってくれてたんですよ」

――072 | さっきもリハでちらっと聴かせてもらったんですが、前川さんの曲、青野さんの曲みたいな感じで。
DS 「全然個性の違う感じでね」
Y 「個性は違うけど、全体的に統一感はめっちゃあるから、このふたりのコンビネーションは最強やと思ってた」
A 「前川君6の、俺4くらいの割合やったな」
M 「DIE-SUCKも作ってくる感じやって、またそれもすごく個性的な感じやった」
DS 「ブラストやない、スローなノリのやつが好きで。“Algolagnia”とか“Dark Shight”は僕が作った曲なんですよ」
Y 「“Dark Shight”はよくできた曲やね」
DS 「あれはUNLEASHEDとかのスウェディッシュ・デスメタルの疾走感をやりたいと思って」

――D | 新曲も4曲聴かせてもらって、みんなバラバラの曲調でしたけど、久々にTERRORIZERを感じるような音楽を聴いたような気がしました(笑)。
Y 「それ、俺のや(笑)。あれは、REPULSIONとTERRORIZERなんやけどな(笑)」
M 「再始動するにあたって、昔の曲をただ単にやるだけっていうのは嫌やな、っていうのがあって、今のEGO FIXを提示したいっていうのがすごくあったから、ほんまやったら全部新曲でやりたいと思ったけど、それはなかなか難しいから時間の許す限り提示できたらと思って」
A 「かつてのリスナーは昔の曲も聴きたいやろうし」

EGO FIX

――D | 僕らみたいな、ライヴを観たことのない世代の奴らはデモに入ってる曲もライヴで聴きたいですしね。
Y 「これもまたリリースできるしね。フィジカルで絶対に出したい」
M 「新曲作って自分たちが楽しみたいっていうのがあるね」

――D | 再始動にあたって、ここまでのモチベーションでやってくれるっていうのがめっちゃ燃えましたね。
  072 | 実現するとは思ってなかったです(笑)

Y 「俺も思ってなかったよ(笑)!」
M 「完成したCDを受け取ったときに、なんかそういう再結成とかあるちゃうん?と思って聞いたよな。そういうサブいのだけはやめような言うてたもんな」
Y 「俺もそんなん絶対ない、青野君は絶対やる気ないって言うてたもん」
DS 「でもね、青野君がね、EGO FIXが解散したときにね、ROCKETSでね。“また集まって、祭りみたいにライヴやったらええやん”って25年前くらいに言うてたんですよ」
A 「今回の再結成も言い出しっぺが俺なんですよ。当時、スプリットEP(*11)がリリースされて、その後単独を出すっていう話になっていたけど、そのまま解散してもうて、20何年その悔いは残っていて(笑)。いろいろバンドやってきたけど、EGO FIXだけは、あのとき単独7”さえ出せてたら……っていうのがあって」
Y 「録音までしたもんな~」
*11 | 『Dont Avoid Looking At The Fact / Terminal Filth』w/ PLUTONIUM | 1996, Dan-Doh Records

――D | それは残ってないんですか?
A 「クオリティがちょっと低すぎて」
Y 「当時アナログ録音やったんで、オープンリールやったんやけど、担当したエンジニアがメタル系の人で、好き勝手やられてクソみたいな音になってもうてん。演奏はええのに、ミックスが悪くて。ほんで、テープでは残ってるけど、そのリールは焼却されてもうないもんやから、どうすることもできなくなって幻の音源になってしまった」
A 「当時、録音をやり直して単独7”として出そうっていう話になっていたのに、その前に解散になってしまって」
Y 「ほんで再結成なんかないないって思っていたけど、2021年の7月に青野君とたまた会ったときに“EGO FIXやろう”って言うから、え~っ?? やんの?ってなって(笑)。ほんでみんなに確認したら承諾してくれたという流れ」

――D | 一度この3人(青野 + Dagdrøm + DIE-SUCK)でNAPLM DEATH等のコピー・バンドをやったんですよ。それは、僕の中でEGO FIXをどうしても観たいっていうのがあって。
  072 | 布石的なやつですか(笑)。
  D | ドラムさえできるんやったらイケるやろっていう勝手なアレなんですけど(笑)。

Y 「正解(笑)!ドラムがやるって言うんやったら確率はグーンと上がるよね」
DS 「フルブラストですよ(笑)」

――D | 個人的に最も聞いたのはデモテープである『Eternal Karma』ですが、今回のディスコグラフィ版で聴くと音質の違いに驚かされました。マスタリングはおなじみLM Studioの須田氏なので間違いないお仕事ですが、元データの音源はマスターから起こされているものですか?
Y 「マスターのDATが残っていて、それを音源として使用してオリジナルのままになっているから、テープで聴いたときと全然違うって言うのはそこの差であって。やっぱりマスターから起こしてるから。あと、Dan-Dohからのスプリットもマスター・テープが残っていて、そこから起こしてる。BloodbathとF.F.T. Labelのやつに関してはマスターが残っていなかったので、音源のテープから起こしました」

――D | このデモテープなんですけど、僕は大昔にダビングしてもらって聴いたんですよ。最初に話に出た山形の小北氏にお願いして。けっこう音グシャグシャな印象やったんですけど、聴きすぎてテープ切れてもうたんですよ(笑)。
Y 「素晴らしい(笑)」

――D | 今回のやつ聴かせてもうたときにこんな違うんやって思って。
Y 「それを聞いたときにそうなんや~って思った。実際スタジオでマスタリングしたときに、テープとDATと両方持って行って確認したら、テープの方が長かったので、やっぱり延びとったんや。だから、今回のCDにオリジナルからの音源が使えたので、これが正規の長さであり、正規の音質やね」

――D | カヴァー曲も多数収録されています。 いずれも名曲揃いでバンドのルーツが見え隠れする選曲ですが、選んだ理由を教えて下さい。それと、NAPALM DEATHに関してはリフを意図的に若干アレンジさせているように見受けられますが、深読みしすぎでしょうか(笑)?
M 「これはね(笑)、アレンジしているように聴いてくれてるんやったら、それはそれで良いんですけど、僕はそういう風に聴こえてたんやね(笑)。このバンドで初めてギターをやり出したから、耳コピも素人レベルやったしね。まぁ今もなんですけど(笑)。勝手に解釈してる感じで演ってました」

――072 | 一番好きなNAPALM DEATHの音源ってなんですか?
DS 「あ~これは、『The Peel Sessions』(1988)と『Mentally Murdered』(1989)!『The Peel Sessions』は絶対に外せないすね」
Y 「『The Peel Sessions』と『Mentally Murdered』は別物やね。両方最高!」
A 「おっさんになって好きになったんは『Harmony Corruption』(1990)すね。若いときは一切無理やった」

――D | 僕の世代って『Harmony Corruption』も後追いなんで、もしリアルタイムで聴いてこれがNAPALM DEATHやって言われたら無理やったかも知れません(笑)。
Y 「今聴いたら『Harmony Corruption』のほうがめっちゃかっこええ(笑)」

――D | ちゃんとしてますもんね(笑)。
Y 「そうそう(笑)、めっちゃちゃんとしてる!」
DS 「でも、あの(『Harmony Corruption』以前の)奇形感ていうのがやっぱりグワーッとくる感じで」
Y 「奇形感ね。最初はSxOxBとNAPALM DEATHのスプリットのソノシート(1989)も、SxOxBは大好きやったけど、NAPALM DEATHは気持ち悪くて聴いてられへんかった(笑)」

――D | 僕も初めて『Scum』聴いたとき気持ち悪かったです(笑)。
DS 「『Live Corruption』を初めて観たとき“あれ?Lee Dorrian違う!”って思ったね」
Y 「今となっては両方好きやけど、当時はBarney(Greenway)をちょっと拒否したよね」
DS 「何喋ってんのかわかるぅ~とか思って」

――D | なんでそんなギャルみたいな(笑)。
A 「『Live Corruption』はMick Harrisのドラムがダメダメすぎて」
Y 「最高やろ?」
A 「俺はこれアカンねん」
M 「ほんま?大好きやけどな(笑)」
A 「ブラストが遅くてついていかれへんからか、3連符みたいな感じになってるから。ドラムが弦楽器隊に合わしてしまってる感じになってるのが辛いなぁと思って。弦楽器隊もMick Harrisの至らなさを慮ってて(笑)」
M 「”The Kill”のときとかMick Harrisめっちゃイキってるで(笑)」
A 「イキってるけどブラスト入ったら遅いねん(笑)」

――D | 89年のベルギーのライヴ映像ありますけど、そのときはめっちゃ速いですもんね。
  072 | NAPALM DEATHの話し出したらキリないですね(笑)。
  D | NAPALM DEATHの話だけで、6時間は余裕でいけます(笑)。
  カヴァーについてもう一点聞きたいのですが、SxOxBの「Ego Fix」の後に同じくSxOxBの「Suck Up Brain Or Fuck Ya Brain」の導入部が収録されています。最後まで収録されていないのは何故ですか?

Y 「スタジオ練習の時、次の曲何やろかな~ってなった時に“Suck Up Brain”やろう!って3人が演奏始めたけど、俺がリフ憶えてなくて(笑)。俺が弾けてないんやけど、イントロだけ前の曲にくっつけたろうと。リハ音源なんでお遊び的でおもろいと思って。途中でブチっと切って次の曲にすぐ繋がるっていうCDの流れを意識した」

――D | この「Ego Fix」のカヴァーは異常に速いですよね。めちゃめちゃ速いから好きです(笑)。
Y 「それとこのカヴァー、以前は1音下げのキーでやっていたけど、今後はオリジナルのキーでやろうと思ってる」
M 「よりハードコアやな」

――D | チューニングについて。
Y 「やっぱ1音下げがええかな。『Mentally Murdered』は1音半下げやけど、TERRORIZERは1音下げやし」

――D | 『Harmony Corruption』も1音下げですしね。
A 「そうなんです」
M 「また『Harmony Corruption』の話に戻ってる(笑)」
一同 「(笑)」
A 「ベースのコード感がDっていうのがかっこいいっていうのがあって、そこに取り憑かれてところはあります。もっとヘヴィな感じを出すんやったら、もっと下げたらええんかも知れんけど、ハードコアの絶妙なところを出せるのがDかな」

――D | Mick Harrisが『Harmony Corruption』のJohn Zornが書いた国内盤の解説で言うてるんですけど、どのバンドも下げてばっかりでおもんないから俺らは逆に上げてやったって言うてるんですよね。ENTOMBEDは下げすぎやとか(笑)。
Y 「俺は開放弦でDっていうのがすごく気持ちいい。いろんな音源を聴き比べると『Mentally Murdered』の1音半とかちょっと行き過ぎかな?とも思うし」

――D | 1音下げやとソリッドですしね。
DS 「そうそうそう」

――D | 1音半までいくとちょっとズルズルするというか濁る感じの。
Y 「そやね、デスメタル寄りになる。軽快にハードコア臭を残すには1音下げかな」

――D | CDの最後に前身のCHAPEL OF GHOUL名義のライヴ音源が収録されていますが、その理由は?初めて聴きましたが、この時点でかなり完成度が高いので驚きました。さっきの話とちょっと被ってしまうんですけど。CHAPEL OF GHOULでライヴはしてないって言うてませんでしたっけ(笑)?
A 「実際はこの時点でEGO FIXになっていて、連絡の行き違いやらがあってフライヤーはCHAPEL OF GHOULのままで。ほんでMCでDIE-SUCKが“バンド名がCHAPEL OF GHOULからEGO FIXになりました~!”って言うてたやんな」
Y 「CHAPEL OF GHOUL名義のライヴ音源をCDに入れようっていうアイディアを出したんは俺なんやけど、よく海外のディスコグラフィに、例えばENTOMBEDの編集盤にNIHILISTのライヴが入ってるみたいな感覚を狙いたかった」

――D | 前身バンドがあるってケースやたら多いですもんね。
Y 「そうそう、REPULSIONやったら……」
DS 「GENOCIDE!!」
A 「EGO FIXの前身でCHAPEL OF GHOULやってましたっていう」
Y 「それを言いたかった(笑)」

――072 | ディスコグラフィっていう作品をしっかり作りたかったということですね。
  D | なっさんが言うように、前身バンドの音源が入ることによってコンプリート・ディスコグラフィとしての機能が高まるじゃないですか。

Y 「そういうこと!」
A 「サウナでサッパリええ男ですよ」
Y 「また京橋に戻るんかいな(笑)」

――D | すでにCDはレーベル在庫も完売ということですが、再プレスや、アナログ、カセットテープ等でのリリースの予定はありますか?CDはメルカリ等々でも高値になってますね。
Y 「正直CDの再プレスはしたいと思ってるけど、レーベルに確認してからやね(*12)。リハ音源を自主レーベルでカセットテープとしてリリースしたいという構想はあるけど未定。あと、新曲がいろいろできてるから、それもフィジカルのリリースはしたいかな~」
*12 | この後、再プレスが決定したとのこと

――072 | 理想のフォーマットは何ですか?新録ってなったら。
Y 「やっぱり基本的にはカセットで出したい。最終的にはCDとレコードで出せたらと思うけど。でもやっぱカセットってところの比重が大きいかな」
M 「カセットと配信?」
A 「Bandcampに上げたいすけどね、新曲に関しては。レーベルにお願いするか、個人でやるかはわからんけど、配信は配信でちゃんと上げたいすね」
Y 「テープが聴けない人もいるから、聴ける状況にしたいっていうのはある。でも、CDやったりカセットやったりは自分が欲しいから作りたい。
でもコストがかかるから」

A 「カセットを作るっていうのは贅沢な時代になったよね。プロコピーは。でも、そんなん考えてるのは楽しい」

――D | 2年程前に、突如YouTubeにEGO FIXのライヴ動画がアップされました。海外のコレクターがテープトレードで入手したと記載されてますが、他にも映像が残っていたりしますか?
Y 「あります!」

――D | なんで急にあれはBarcassgrinderっていうアカウント(Mortville NoiseのAndy)からアップされたんですか?
Y 「Andyが日本の誰かとトレードしたんやって。誰かわからへんねんけど」

――072 | 他にも映像はあるんですよね?
Y 「ある。あるけど、見せたくない(笑)」
M 「UNHOLY GRAVEとBEARSでやったときあったやん?あれのVHSを昔借りたことがあったんよ。あれ良かったよね。でもなくしてしまってる」
A 「あれは俺も観たけど良かったね」
Y 「ナイチンさんに今回ディスコグラフィ作るにあたって“なんかあります?”って聞いたら“あるよ~”言うてDVDを送ってくれてんけど、EGO FIXは1曲くらいで、ほとんどUNHOLY GRAVEやって。残りはジョニオ君の楽屋での喋りが20分くらい入ってた(笑)」
DS 「それ見たいな(笑)」

――D | ほな今は見せられる映像はそないにないということですね(笑)?
Y 「そやね。映像的には恥ずかしいっていうのもあるし(笑)」

――D | 現在の皆さんのお気に入りの音楽は?
DS 「OHURA-MAZDOの再発やね。あれはめちゃめちゃかっこよかったね」

――D | 僕もすぐ買いに行きました。
DS 「Nuclear War Now!からリリースされてるね」

――D | たしかあれMoenosがリリース手伝ってましたよね。
DS 「SEX MESSIAHの新しいのがむちゃくちゃよかったね。アンドレ(Hellstorm | BLOOD CHURCH KOMMAND, IMMORTAL DEATH)がジャケット描いたやつね!あと、イモデスバーミーアーミーの僕としては、IMMORTAL DEATHの復活がむちゃくちゃ気になる!ほんで絶対はずせないのがBBVGC!!! あとはNIRRITTIっていうインドのブラック / デスみたいなバンドと、スリランカ のKONFLICTっていうバンド。攻撃性の塊みたいな。ヒンドゥー教とか仏教とかの国のこういう音楽っておもしろいな~思て。あとはチベット密教のギュートゥ・ゴンパっていうお寺があって、 声が低ければ低いほど悟りに近づくっていうってのが好きなんです。 地獄みたいに低い声なんですよ(笑)」
M 「そんなん聴いてんねや(笑)」
DS 「めちゃめちゃかっこええねんこれが(笑)」

――D | では青野君は?
A 「SILK SONICです。Anderson .Paakが最近のフェイヴァリット・ドラマーです」

――D | Anderson .PaakとScHoolboy Qがやってる曲好きやったんですけど、ドラマーって知りませんでした(笑)。では、前川君お願いします。
M 「最近は腰据えて音楽を聴くっていうことはないんですけど、車乗ってるときはじゃがたらとかTHE FOOLSとか聞いてますね。あと身近なバンドでTRAってバンドがおるんですけど、夜ドライヴするときにめっちゃ合うんですよね。僕はどっちか言うたら王道のロックンロールが」

――D | もともとそんな感じなんですか?
M 「ルーツ的なとこですか?いや、僕はもうスラッシュメタルです(笑)」
一同 「(爆笑)」
M 「グラインドコアもロックンロール的なダイナミズムがあると思うんで、そういう気持ちでやってます」
A 「ほんまそやね」

――D | では最後あっちゃんお願いします。
Y 「やっぱり基本的には日本のバンドが好きなんやけど、東京のEVILとANATOMIA、大阪のSECOND TO NONE、この3つは最高やね。ライヴがあったら観たいバンド」
DS 「今年のセコナンの日(2月20日)に配ってた、マスタリングをassembrageのソウイチロウくん(MEANING OF LIFE, 不幸)がやったCD、尋常やなかったで!」

――D | ANATOMIAのアルバムめちゃくちゃ良かったですもんね。
Y 「ドラムの田中(孝)さん(NECROPHILE)と同い歳やったんは衝撃やった(笑)」
DS 「あのかた、TRANSGRESSORやもんな!レジェンドやで!」
Y 「ほんまやな(笑)。せやけど、その辺ばかりが好きなわけではなくて、普通にTHE WEEKNDとか好きやしね」

――D | いいですね。僕も好きです。
Y 「あれってなんかニューロマンティックみたいな感じ」

――D | ニューウェイヴですよね。
Y 「ニューウェイヴやね。ニューウェイヴが気になってるからってのはある」

EGO FIX

――D | 最後に、2022年限定での活動はまさかの展開でびっくりしました!現状公開できる範囲で詳細を教えて下さい。
Y 「ライヴが東名阪で決まってて、5月15日(日)に名古屋、6月18日(土)は大阪、7月30日(土)東京で」

――D | 大阪はもう詳細出てますもんね。
Y 「そうそう“FeDC(FAREAST DEATH CULT)”で。とりあえずそれで一旦区切りで、しばらくリハ期間に入ってレコーディングするかもという感じ。ほんで秋冬にまたライヴする予定やけど、それだけでは収まらへんから、たぶん来年もやります(笑)」
A 「そうすね、収まらずに。もっと若ければタイトにできたんですけど、ダラダラやってまうんで2023年に食い込んで、ライヴやって音源出して終わるという感じですね」

――D | 個人的にはBEARSで観たいですね。
Y 「最終的にはやっぱりホームであるBEARSでラストを飾りたいっていう想いがあって。まだ詳細は決まってないけど、ラストはBEARSっていうのは決まってる話です」
M 「この期間限定ってのがええよな」
Y 「ダラっとしないっていう」
M 「もう終わりが見えているっていう、刹那的な感じも燃えるしね」
A 「ほんまいつ死ぬかわからんもんな」
DS 「健康長寿がええなぁ~」
Y 「だから、やるライヴは最後やと思って観に来てほしいっていう気持ちはあります」
A 「今後続けて活動していきたいっていう気持ちで復活したわけではないので」
Y 「あくまでも期間限定」
DS 「ただ老体に鞭打ってるからちょっと延びる(笑)」
M 「あと音源を残すっていうのが目標にあるんで」
A 「新曲で新録っていう」
M 「曲が馴染むんにもちょっと時間掛かるしな」
A 「20年くらい掛かるかな(笑)」
DS 「この人らえらい馴染ましたなぁ~(笑)」
A 「20年後くらいやったらもう下半身とか機械に変えてもらわな無理やで(笑)」
DS 「サイバー化(笑)」
Y 「サイバー化していこう(笑)!DIE-SUCKも喉をサイバー化していこう(笑)」

――D | そんな感じでしょうかね(笑)。ありがとうございました。

GRIND BASTARDS 2022GRIND BASTARDS 2022

2022年5月15日(日)
愛知 名古屋 HUCK FINN
開場 13:30 / 開演 14:00
当日 2,500円(税込 / 別途ドリンク代)
※ 再入場可

出演
DÖRAID / EGO FIX / HYDROPHOBIA / KANDARIVAS / LITTLE BASTARDS / PICNIC / PUNHALADA / SECRET TEMPLE / UNHOLY GRAVE / YUPPIE GORE FILTH

FAREAST DEATH CULTFAREAST DEATH CULT
FeDC 2022 vol.01

2022年6月18日(土)
大阪 南堀江 SOCORE FACTORY
開場 18:30 / 開演 18:30
前売 2,500円 / 当日 3,000円(税込 / 別途ドリンク代600円)
予約 info@socorefactory.com

出演
324 / BURDEN OF DESPAIR / EGO FIX / IGNITION BLOCK M / SECOND TO NONE

NAKANO EXTREME 01NAKANO EXTREME 01

2022年7月30日(土)
東京 中野 MOONSTEP
TBA

出演
EGOFIX / KANDARIVAS / MORTIFY / YxAxDx / ZENOCIDE

EGO FIX "TOTAL FILTH SQUAD Discography 1995​-​1997"■ 2021年4月19日(月)発売
EGO FIX
『TOTAL FILTH SQUAD Discography 1995​-​1997』

MORT:137
https://mortvillenoise.bandcamp.com/album/total-filth-squad-discography-1995-1997

[収録曲]
01. アルミニウム製の棺 | A Coffin Made Of Aluminum
02. 野獣精神 | Bestial Mind
03. 人の命 | Life
04. 百頭女 | La Femme 100 Tetes
05. 蛾の夜 | Night Dominated By Moths
06. 耳の後ろで | In Back Of My Ear
07. 午後十時四十五分の暗い情景 | Dark Shight 10:45 PM
08. ヴァンズ・ソング | Vans Song
09. 痙攣する地獄 | Hell Is Convulsed
10. 吸血 | Blood Sucking
11. ヴァンズ・ソング | Vans Song
12. 痙攣する地獄 | Hell Is Convulsed
13. 深夜儀式 | Nocturnal Rites
14. 午後十時四十五分の暗い情景 | Dark Shight 10:45 PM
15. 痙攣する地獄 | Hell Is Convulsed
16. 百頭女 | La Femme 100 Tetes
17. 深夜儀式 | Nocturnal Rites
18. 蛾の夜 | Night Dominated By Moths
19. 永遠の業 | Karmic Eternity
20. 自ら破滅を招く | Ride For A Fall
21. 深い幻覚 | Deep Side Hallucination
22. 苦痛性愛 | Algolagnia
23. 野獣精神 | Bestial Mind
24. 揺るぎない憎しみ (ナパーム・デス) | Unchallenged Hate (Napalm Death)
25. 人の命 | Life
26. 自殺の恩恵 | Suicide Benefit
27. 偶発的虐殺 | Accidental Massacre
28. 遺伝 (フィアー・オブ・ゴッド) | Running Through The Blood (Fear Of God)
29. 野獣精神 | Bestial Mind
30. 先例にならえ (ヘレシー) | Follow Suit (Heresy)
31. 自我依存 (S.O.B) | Ego Fix (S.O.B.)
32. 苦痛性愛 | Algolagnia
33. 糞野郎 (ナパーム・デス) | Scum (Napalm Death)
34. 午後十時四十五分の暗い情景 | Dark Shight 10:45 PM
35. アルミニウム製の棺 | A Coffin Made Of Aluminum
36. 耳の後ろで | In Back Of My Ear
37. 帰還した (SIC) | We’re Back (SIC)
38. 深夜儀式 | Nocturnal Rites
39. 蛾の夜 | Night Dominated By Moths
40. 死者は蘇る (テロライザー) | Dead Shall Rise (Terrorizer)
41. 狩り (ナパーム・デス) | The Kill (Napalm Death)
42. ライブ・アット・スクランブルハウス, 京都府舞鶴市 (演奏: チャペル・オブ・グール) | Live At Scramble House, Maizuru City, Kyoto (Peformed By CHAPEL OF GHOUL)