墨筆ルーツの線に色彩を伴う作品群で知られ、岩城由美、Miki Yuiらのカヴァー・アートも手掛けている奈良県在住の美術家・黒瀬正剛が、ソロ・エキシビション「Winding」を2月24日(火)から3月21日(土)にかけて東京・松原 Botanyにて開催。
昨年は大阪・天神橋 hitotoにて個展「Field」を開催している黒瀬。東京では初の個展となる「Winding」には、カタツムリの食痕を起点に得られた思考が落とし込まれた『Winding』シリーズを出展。最終日には、黒瀬と共に会場近隣を散策し、参加者が発見を筆と紙で表現するワークショップ「かたちになる」も実施されます。
幾重にも蛇行する無数の線。《Winding》シリーズは、カタツムリが餌を食べながら移動した痕跡(食痕)がきっかけとなった、運動の連なりです。
カタツムリは、内側にある生命の衝動を、螺旋状の殻として外側に結晶化し、その内部を住処とします。つまり、赤瀬川 原平が《宇宙の缶詰》において、缶のラベルを内側に貼り替え、封を閉じることで、内と外の概念を転換したように、カタツムリもまた、内なるものを外化し、反転させる存在といえます。
行きつ戻りつする線の動きは、同時に、天からヒラヒラと舞い落ちる鳥の羽根を想起させます。産卵期の鳥は、より丈夫な卵殻をつくる栄養源として、カタツムリを食べます。鳥の内側へと流れこんだ、その地上的なエネルギーは、卵として外界に生み出されたのち、やがて孵化し、空へ飛び立ちます。
天上と地上。あるいは、内側と外側。蛇行する線のエネルギーは、2つの世界を行ったり来たりしながら、結び合わせます。
――黒瀬正剛
■ 黒瀬正剛
Winding
2026年2月24日(火)-3月21日(土)
東京 松原 Botany
〒156-0043 東京都世田谷区松原6-10-8
火-金 12:00-14:00 / 17:00-21:00 | 土 12:00-21:00 (L.O. 20:30)
日月定休 ※ 3月14日(土)臨時休業
※ 展示鑑賞の際には1品オーダーをお願いします。テーブル席でアルコールをお召し上がる場合は、できる限りおひとり様1品フードもご注文ください。
※ L.O.時点で来客のない場合には、20:30で閉店となります。ご了承ください。
[関連ワークショップ「かたちになる」]
2026年3月21日(土)13:00-(2時間程度)
3,500円(小学生以下 2,000円)
15名限定 / 予約者優先
対象: 子供から大人まで(小学生以下は保護者同伴)
予約: Instagram DMまたはbotany.sour@gmail.comまで
かたちになる
わたしたちを取り巻く、万物がつくったかたち。それらは、身近な景色のなかで、あなたと出会うのを待っています。
野外をあるいて、そんなかたちを探しませんか。
見つけたかたちを、ただじっと、眺めてみましょう。万物のふるまいを、筆と紙で、なぞってみましょう。
あなたのなかの原風景が、立ち現れてきます。
みて、なぞって、かたちとひとつになりましょう。
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本ワークショップは、身近な風景を散歩しながらその中に隠された美を見出し、そのエッセンスをもとに自由に手を動かし表現するという「インプット・アウトプットの両方を体験できる」のが大きな特徴です。書道用の筆に、水のようなアクリル絵具を用いて描くことで、予期せぬ線やかたちが生まれます。そこには成功、失敗といった評価を超えた、自然現象のあわいが拡がっています。
Gallery
Botany Instagram | https://www.instagram.com/botany_sour/

