Photo ©さようならアーティスト
6月にJames Ginzburg(EMPTYSET)主宰「Subtext」よりZiúr(Pan, Planet Mu)のリミックスを含む1st EP『Noumenal Eggs』を発表して話題となったHonami Higuchi(樋口帆波) + Raphaël Lerayのオーディオ・ヴィジュアル / パフォーミングアーツ・プロジェクト“MIRA新伝統”が、同作からタイトル・トラック「Noumenal Eggs」のMVを公開。
英「FACT Magazine」のYouTubeチャンネルにてプレミア公開された同MVには、トップ・モデルとしてのみならず、越境したアイデンティティを持つ存在感で多角的な表現を続け、近年は俳優としても注目を浴びるSharar Lazima(シャララジマ)が出演。撮影はLazimaのシューティングを多く手がけ、Ms.Machineのヴィジュアルなどでも知られる写真家 / 映像作家・Rei(黒田 零)が担当しています。
| “Noumenal Eggs”とは何なのか?
“Noumenal Eggs”は短編の理論的フィクション作品である。
渋谷のクラブ街の汚れた路地裏、浮遊する黒い卵。すると突然、未来の可能性が孵化する。これが“Noumenal Eggs” の正体だ。~私たちの知覚の外に眠る未開発の可能性~
しかし稀に、破裂し、それが抱えていた別の現実が偶然にも現象界に拡散され、目撃されることがある。それらは余白に生きる人々や、意識の変容を起こしやすい人々に目撃されることが多い。
卵から明かされるのは、灼熱とエントロピーの世界。つまりプラスティグロメレートと粘液の世界のように見える。もしこの未来が本当の未来ではなく、別の場所と時間に私たちを移そうとしているとしたら?新自由主義社会が何十年もかけて温めた卵が、今ようやく孵化し始めたとしたら?私たちの潜在的な未来をすべてキャンセルして、ここにふさわしくない未来とすり替えるになんて、まるでカッコウの卵のよう?
私たちが何世代にもわたって暮らしてきたシステムは、巨大なハイパーパラサイトが人類の無意識的な辺獄に働く欲望駆動回路をハッキングし、世界に物理的な場を提供するために、持続不可能で自己利益に反する生産を私たちに押し付けていたのだろうか。
入れ替わった卵を探す旅に出よう。今こそ心の奥底に差し込まれた寄生虫の樹状突起から自身を解放し、アップグレードする時ではないだろうか?
――MIRA新伝統
■ 2022年6月17日(金)発売
MIRA新伝統
『Noumenal Eggs』
SUB045
https://mirashindento.bandcamp.com/album/noumenal-eggs
[収録曲]
01. Hosting of an Inorganic Demon
02. Disembodiment
03. Noumenal Eggs Music Video Link
04. Chronosis
05. Howling Machines
06. Disembodiment (Ziúr Remix)
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