矢部浩志がMUSEMENTでのニュー・アルバム『Song Pavilion』をリリース 澤部 渡 (スカート) がコメント


 急性骨髄性白血病の治療に臨むため、20220年より活動を休止していた矢部浩志(Controversial Spark, 元カーネーション)が、『Musement Fair』(2016)以来約7年ぶりとなるソロ・プロジェクトMUSEMENTでのニュー・アルバム『Song Pavilion』を7月5日(水)にリリース。同作に寄せた澤部 渡(スカート)のコメントが公開されています。

 10曲を収めた同作では、全編の楽器パートをプログラミング、ヴォーカル・パートもAIによる合成音声で制作。作曲に加えて初の試みとなった作詞も手掛け、トータルを矢部単身で作り上げた作品となっています。リリースに合わせ、すでに公開されている「雨が世界を撫でて」「MELODYLAND」に続いて収録曲「ドリーミング」「スターダスト」のリリック・ビデオも公開中。

MUSEMENTの新譜が突然届けられた!もう、嬉しくて仕方がない。そして再生して、聴き進めてもっと嬉しくなりました。1曲1曲語ってしまうと読めたもんじゃなくなってしまうので1曲に絞って触れさせてください。私は今、「スターダスト」に心を奪われています。とてもシンプルな音像の中、「あなたによく似た 消えゆくようなメロディ」という詩が今の私にはなぜか無性に刺さり、涙がこぼれそうになりましたし、「空っぽの心なら うまく笑えないだろう」と歌った直後にブラシで叩かれたスネアの音が入るのも完璧、美しすぎます。アルバムの前情報として全作詞作曲プログラミング矢部さん、そしてAI合成音声による歌唱と知らされて、あらゆる意味で驚いていたのですが、最高のメロディ、最高のコード進行を前にすれば、身を委ねるほかありません。この感覚はプリファブ・スプラウトの『クリムゾン / レッド』を聴いたときの感覚にも似ている気がします。これがいくつかある最新型のベッド・ルーム・ポップ・ミュージックの中の、あるひとつの最高なんだと思います。
――澤部 渡 (スカート)

2020年の白血病の闘病支援へ感謝を込めまして、新曲10曲のアルバムを作りました。ハードな治療で脳が覚醒したのか、一生無理と思っていた作詞を手掛ける事が出来た、束の間の貴重な記録でもあります。さらにボーカルにはAIボーカルアプリを導入して、全工程を一人で手掛けた初の完全ソロ作品になりました。何かテーマがあるとしたら、やはり「感謝」でしょうか。自分の人生に明かりを灯してくれた人々や音楽への。子供の頃から憧れてきた音楽に、この歳になってやっと少し近づけたかな、と思えるような内容です。皆さんが助けてくれたおかげで、またちょっとした何かを作ることが出来ました。本当に、ありがとうございます。
――矢部浩志 (MUSEMENT)

■ 2023年7月5日(水)発売
MUSEMENT
『Song Pavilion』

https://ultravybe.lnk.to/songpavilion

[収録曲]
01. MELODYLAND
02. 1970
03. ドリーミング
04. 空中ビュッフェ
05. WINDOWS
06. スターダスト
07. 歌のパビリオン
08. TWISTER
09. 夜と朝のバラード
10. 雨が世界を撫でて

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矢部浩志 Twitter | https://twitter.com/musement_jp