岳明(Yue Ming)、臼井達也、羊 喘兒(Yang Qinhua)、Karin Pisarikova(カリン・ピサリコヴァ)の4名が参加するグループ展「万能薬 / PANACEA」が4月16日(金)から5月2日(日)まで東京・西麻布 CALM & PUNK GALLERYにて開催。
同展は、“資本主義のサイクルの中で生き延びるために人々が投与する「万能薬」”がコンセプト。東京を拠点に活動する中国・北京出身の漫画家・岳明は、家族と幼少期に体験した中国の食文化をもとに描いた新作のマンガを発表。アーティスト・臼井達也は、eコマース最大手「Amazon」がもたらす付加価値やエフェクトについて考察したインスタレーション。中国・上海生まれ、東京拠点のアーティスト・羊 喘兒は“訓練”をテーマに3DCGを用いた映像でのインスタレーション。日本、ヨーロッパなどでのアーティスト・イン・レジデンスを経て、チェコを拠点に活動するKarin Pisarikovaは、ロックダウン中に体感した景色と生活を、自身を被写体に表現した写真作品を出展します。なお、会期と時間に関してはCALM & PUNK GALLERYのInstagramにてご確認ください。
ステイトメント
「〈意味〉を捨てる代わりに〈力〉を手に入れる」
これは、作家ユヴァル・ノア・ハラリが書いた「サピエンス全史」の中で語られた言葉であり、そこに一つの〈現代性〉を定義した。
私たちは、更なる〈力〉を追求しなければ、様々な不安を解消することができない時代のなかに生きている。人々は卓越した技術と生産方法をもって疾病、パンデミック、災害に向き合うことで 未来に希望を託している。
近い未来人々は、今まで以上の効用を持つ万能薬を発明することができるのではないだろうか。様々な「万能薬」により、我々は不老不死や幸福を手に入れ、それは神々の手によっ ても食い止めることはできない。
現代社会におけるこの巨大な資本主義というゲームはまさに止められない「サイクル」と言って良い。今人々はこの一つの機構に依存して、自分自身もこのサイクルの一部分になっている。
「万能薬」を服用できる準備を整え、進化していく。私たちはいつしか自分自身の抜け殻になっていくのだ。
■ 万能薬 / PANACEA
2021年4月16日(金)-5月2日(日)
東京・西麻布 CALM & PUNK GALLERY
〒106-0031 東京都港区西麻布1-15-15
13:00-19:00 | 水曜~土曜、最終日曜開廊 | 日曜〜火曜休廊
[出展作家]
岳明(Yue Ming) / 臼井達也 / 羊喘兒(Yang Qinhua) / Karin Pisarikova(カリン・ピサリコヴァ)
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