Review | 大人になっても学んでばかり | 東京・新宿「DUG」

文・写真 | 相谷レイナ

　今月訪れたのは東京・新宿にあるジャズ喫茶 & バー「DUG」。最近また新宿へと足を運ぶ機会が増えて（アルバムの話し合いもします！梅雨前線の訪れとともにリリース日が迫ってきている感じです◎来月のこの連載では具体的なリリースの日付をお伝えできるかな？）、ほぼ毎週本社を訪れているが、SNSなどで取り上げられる所謂汚い新宿・ギラついた新宿もたしかに存在する一方で、昔ながらの喫茶店や本当のお酒好きが集まる良い飲食店もたくさんある街。決して大好きな街ではないけど、新宿の喫茶店はすごく好き。「ピース」に「タイムス」に「らんぶる」……あれ、なんでこんな詳しくなってるの、なんて疑問に思うも束の間、気付けば上京して2年半も経っている。

　「DUG」の店内には大きめの音でジャズが流れているからか、お一人様のお客様も多く、書き物をしたり本を読んだりと穏やかな空間が広がっている。私も居心地が良くて2時間ほど滞在し、最近読み込んでいる楽典の復習をした。

　メニューも充実していて、今回は「ダグットサンド」とブレンドを注文。待っている時間も耳に良質なジャズが入ってくるからぜんぜん退屈しない。店内には歴史あるポスターが飾られていたり、ジャズに関する書籍があったりと、ギラついた新宿とは正反対の音楽秘密基地みたいなお店だと思った。

　カリッとしたフランスパンの中に魅力的に整頓されたレタスやキュウリ。食べ進めるとチーズが効いてきて、まるでヨーロッパの朝ご飯を食べている気分。見かけ以上にしっかりとお腹いっぱいになり、表面がクリーミーなホットコーヒーで至福の時を感じる。つい時間を忘れて、自分の世界に没頭してしまう、させてくれるジャズ喫茶 & バー「DUG」。フッて力を抜きたい時、ぜひ訪れてみてくださいね！

　最後に最近の“こころ”のこと。自分を見つめ直すきっかけがあった。知らない間に世界を1枚のフィルターを通して見てしまっていたり、考え方が偏ってしまっていたり。ハッとする会話があって、人と話さないと成長できないものだな、忘れてしまうことがあるんだな、と実感。大人になっても学んでばかりで、まだまだ子供みたいに熟れてない部分がある私。もう少し賢く強くならないと……変わることも怖いけれど、変わらないことのほうがずっと怖いのかも。なんて物思いに耽っていると、大好きだったテレビ番組「たりないふたり」が突然頭の中で流れ始める。最近少し焦っていたのかもしれない。

　来月はいよいよアルバムの情報をチラ見せできるかも！もがきながらもがんばりりますねん。楽しみに待っていてくれたらば幸です！では、このあたりで、どろんっ。

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-15-12

12:00-23:30
無休
※ Bar Time 18:30- (テーブルチャージ550円)
※ Happy Hour 平日 18:30-20:00

※ 営業時間は変更となる場合があります。