矢代諭史がソロ・エキシビション「V*」を東京・吉祥寺 amalaにて開催


 中野恵一(2UP)との自走ウーファー・バンドMOTALLICAや、川口貴大(Botany)、大城 真(BasicFunction)と組んだ夏の大△の一員としても知られる美術家 / 音楽家・矢代諭史が、ソロ・エキシビション「V*」を7月23日(土)から9月24日(土)にかけて東京・吉祥寺のギャラリー / アートブック・パブリッシャー / ナチュラル・ワイン・ショップ「amala」にて開催。

 当初は2020年3月に予定されながらも延期を余儀なくされ、満を持しての開催となる「V*」では、偶発的不確実性に基づく空間の変容を前提としたインスタレーションを出展。延期の要因となったSARS-CoV-2のパンデミックについて矢代は予想できない事態の連続に翻弄されながら、本質的に不確かな世界に生きているのだと実感する事となりました。例えば空から大きな石が落ちてきたとしても、我々はそれをコンスタティブ(事実確認的)に受け入れていくしかありません。そしてこの受け入れるという行為には眼前の現象を観察すると共に、その次に行動を起こしていくという意味が含まれています。延期という空白の時間は、展示における感覚的な部分と実証的な部分のバランスをチューニングする貴重な期間でもあったと思っておりますとコメントしています。

 なお、初日7月23日(土)の17:00からはオープニング・レセプションを実施。作家の在廊も予定されています。

これまで、自律的に動くデバイスや独自に製作した装置などを組み合わせて、音楽的な時間軸を構成するインスタレーションを展開してきました。これらは、物が落ちたり鑑賞者が展示空間に立ち入ったりといった振る舞いをきっかけに、毎回異なるタイミングと展開で様々な装置が音や動き、光を連鎖的に発していくという特性を持っています。
ひとつの事象の結果から次の行為が遂行される、常に異なる再現性が低い一過性の出来事が発生するようになります。これは、自身の活動のベースにある即興的な演奏行為やパフォーマンスにも通じていると感じています。
今回のインスタレーションそのものがソフトウェアのような構造をもっていると気が付きました。また、不確実性を許容した完成という状態を目指さないシステムは、Vaporware(ベーパーウェア)としての側面も持ち合わせています

――矢代諭史

矢代諭史 "V*"

2022年7月23日(土)-9月24日(土)
東京 吉祥寺 amala
金土 14:00-18:00 | 祝休

[オープニング・レセプション]
2022年7月23日(土)
17:00-19:00
作家在廊

Gallery

矢代諭史 Official Site | http://www.ss846.com/
amala Official Site | https://www.amalaworld.com/