ファッション・ブランド「SINA SUIEN(シナ・スイエン)」のデザイナーをはじめ、刺繍作家、漫画家、作詞家など様々な肩書を持つ有本ゆみこが、4年ぶりに新作刺繍作品展「よるのしじま」を、東京・原宿 Lamp harajukuの2階展示スペース / 1階ウィンドウにて7月2日(木)から31日(金)まで開催。メイン・ヴィジュアルのモデルは川本真琴、撮影は写真家の佐内正史が担当しています。
2016年に同店で開催された作品展「睡園」から4年を経て、新たに制作したのは“大きな虎と勇敢な9羽の鳥たち”の刺繍作品。同展では、オーダーメイド / 一点物の作り手を目指して東京・銀座の老舗オーダースーツ工房で3年間学び、テーラーメイドの技術を駆使して制作した一着のオーダースーツを展示販売。背面には“勇敢な9羽の鳥たち”の1羽が刺繍されています。加えて、靴職人「La Rificolona」との3度目の共作となるローファーや、店舗備品 / 什器を取り扱うメーカー「COPACK」の製品を使用したマネキン作品も出展。
また、今年1月に発表した漫画作品にネームを加えた書籍『よるのしじま』(2000円 + 税)も上梓。300ページに及ぶ同書は、「SINA SUIEN」のプレタポルテ・コレクションとしてハンド・シリアル入りの200冊限定で刊行されるもの。併せて発売される電子書籍版『しじまと光太郎』(300円 + 税)は、より気軽に触れられるように再構成されています。
7月1日(水)には、有本と川本による初のトーク・ライヴ「有本ゆみこと川本真琴のよるのしじまナイト」を「SINA SUIEN」のYouTubeチャンネルにて生配信。トークのほか、2人による音楽セッションも予定されています。川本は、この日のために制作された「SINA SUIEN」の“スペシャル・ワンピース”を着用して出演。7月4日(土)、5日(日)、11日(土)、12日(日)には「ライブ刺繍 月を刺す」も配信されます。
SINA SUIENの心はお洋服のブランドとかアートとかみたいに特定の性格付けも機能も持ちません。
明確なカテゴリーに属さず変幻自在で、一時何かの形で表れたかと思うとすぐに別の形をしたものに変身してしまう。
しかし、日本人は古代から自分たちの心に浮かんだ考えを、無意識のままに石や木や風景や踊りや詩、歌の形を通して行間や余白から素直に感覚を伝えてきました。
そんな昔の人に習って、昏迷した世の中で自分の原初に立ち返りひたすら刺繍に情熱を注ぐことが、今私にできるただ一つの手段でした。
だから、ただひたすら虎を刺繍しました。鋭い目をした優しい声の虎と、よるのしじま。
是非この機会に、有本ゆみこの展示に触れていてだけましたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
――有本ゆみこ
■ SINA SUIEN Installation
よるのしじま
2020年7月2日(木)-31日(金)
東京 原宿 Lamp harajuku
11:00-19:30
※ 水曜定休
※ 最終日は17:00まで
■ 有本ゆみこと川本真琴のしじまナイト
2020年7月1日(水) 18:00-
https://youtu.be/aewD52VVHRE
■ ライブ刺繍 月を刺す
| 2020年7月4日(土) 13:00-
https://youtu.be/ijFAQ6Y0sR0
| 2020年7月5日(日) 13:00-
https://youtu.be/cgSs-tuvC0Y
| 2020年7月12日(土) 13:00-
https://youtu.be/3iiplD7D4Xw
| 2020年7月13日(日) 13:00-
https://youtu.be/uEb4aH748uI
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