Interview | THE GURL


うまくいくときもあれば、いかないときもある。そういうときに音楽が必要だ

 治山慎太郎(vo, g | 以下H)と新井愛未(g, cho | 以下A)を中心に2013年に結成されたバンドTHE GURLが、2ndアルバム『For Ryde』をリリース。

 2016年に1stアルバム『SLOWDOWN』を発表し、翌2017年には「FUJI ROCK FESTIVAL」の「ROOKIE A GO-GO」に出演するなど、精力的に活動していたものの、2020年に活動を休止したTHE GURL。約9年ぶりの復帰作となる『For Ryde』には、Yamazaki Yuhei(b | Half Mile Beach Club)、大内 岳(dr | Hedigan's, Glimpse Group, Zoobombs, AKOGARE, Burgundy, LAIKA DAY DREAM)らが参加。ミキシングは坪井卓也、マスタリングは中村宗一郎(Peace Music)が担当している。


 最近のライヴでは、ブルース、ソウル、レゲエなどのルーツ・ミュージック濃度高めの展開で魅せるTHE GURLのふたりに、音楽を始めたきっかけから、結成の経緯、活動休止中のこと、今作についてまでを語ってもらった。


取材・文 | 宮内 健 | 2025年8月
写真 | Nana


――治山さんと新井さんが出会ったのはいつ頃ですか?

A 「15年ぐらい前、たしか藤沢のライヴハウスで対バンしたのが最初でした。私は大学時代の先輩のサポートでギターを弾いていて、ハルさん(治山)はひとりで弾き語りで出ていた。すごくいい歌を歌う人がいるなと思って、話しかけたのを覚えてます」
H 「僕は高校生のときにバンドを始めたんですが、当時はソロでやっていたんです。地元に善行Zっていうハードコアなハコがあって、山嵐やSiMなんかがよく出ていたライヴハウスなんですけど。そこで知り合った対バン仲間が、今回のアルバムにメンバーが参加してくれているHalf Mile Beach Clubだったりするんですよね」

――治山さんが、そもそも音楽に目覚めたきっかけは?
H 「うちの母親はサザンオールスターズがめっちゃ好きで、普段からサザンが流れているような家庭だったんです。だから僕もサザンは好きですね。音楽一家とかではないんですけど、小さい頃から兄弟と一緒にピアノの教室に通っていて。その一方でサッカーもやっていて、中学に上がる頃にピアノにするかサッカーにするか選ぶことになって、サッカーを選んだんです。それで中学のとき、数学の先生がちょっと変わった人で……。勉強を教えずに甲本ヒロトや忌野清志郎の歌詞を印刷したプリントを配ったり、授業もやらずに教室のカーテンを締め切って、いきなり清志郎のビデオを流したりして」

――それはかなりぶっ飛んだ教師でしたね。
H 「クラスの大多数はそのプリントやビデオを観ていなかったけど、僕は興味を覚えて。部活が終わった後、暗くなった職員室の先生の席に行って“ちょっと今日流した人の音楽をもっと聴かせてくれない?”って話したら、清志郎とたまのMDを貸してくれたんです」

THE GURL

――まさにRCの「ぼくの好きな先生」に出てくるような先生!
H 「先生から音源を借りた1週間後ぐらいに、家の近くのゴミ捨て場に白いアコギが落ちていたんです。それを拾って、ちょっとギターも弾くようになった。高校に進学してからもサッカーはしばらく続けていたんですけど、不良も多い学校だったしサッカー部自体もすごく緩かったから、ここで続けてもしょうがないと思って、部活も辞めてしまった。でも、サッカーのない日々を送る自分が何者かわからなくなってきて、前にピアノもやっていたし、音楽でもやってみようかなと思って、バンドを始めたんです」

――治山さんは30代半ばで、それこそ清志郎もTHE BLUE HEARTSも通ってきた世代ではないですよね。
H 「そうなんです。ただ、なんだかめちゃめちゃ響いたんです。あと大きかったのは渋谷系をはじめとする、90年代の日本の音楽からの影響ですね。部活を辞めてから社会人サッカーのチームに参加するようになったんですけど、先輩たちと遊ぶようになって、いろいろ連れ回してもらったんです。湘南近辺でDJをやっている人からフィッシュマンズやフリッパーズ・ギター、Cornelius、サニーデイ・サービス、bonobosなんかを教わって。そこから遡って、ソウル・ミュージックやアメリカン・ロックあたりも好きになったんです。あと、先輩の車に乗っているときに、やけのはらさんのミックスがよく流れていて、それを聴いてびっくりしたんですよ。やけさんが昔やっていたALPHABETSっていうラップグループの“なれのはてな”を聴いたときも、自分の中では善行Zで聴いていたゴリゴリにミクスチャーなバンドのラップのイメージが強かったから、そこに自分たちと同じような服装の人たちが、生のラップをするのがカルチャーショックでした」

――治山さんの音楽遍歴を伺ってみて、バラエティに富んでいながらどこか一貫したトーンを感じるTHE GURLの楽曲の数々が、とても腑に落ちた感じがしました。
H 「そうですか(笑)」

――新井さんがギターを始めたきっかけはどんなところから?
A 「私がたしか小6か中1の頃、TVK(テレビ神奈川)で木村カエラさんがMCの“saku saku”という番組を、父親からめちゃくちゃおもしろいからと薦められたんです。その番組で流れていた“happiness!!!”という曲のMVで、カエラさんが赤いテレキャスを持ちながら歌っている姿がかわいくて、すごく気になったんです。それで両親に“ちょっとギター弾いてみたんだけど”って言ったら、屋根裏部屋から母親が子供のときに買ってもらったアコギを出してきて。それから歌本を買ってもらって、aikoとか“saku saku”に出てくるアーティストの曲や、カエラさんに曲を提供していた奥田民生さんの曲を、コードを覚えながら1日中弾きまくって。私にはそれまで、朝から晩まで夢中になってやっていることがなかったんです。だったら習いに行けばということで、欲しかった赤いテレキャスも入手してギター教室に通い始めて。その流れで音大まで進んでギターを専攻しました」

――それはすごい!ちなみにスタッフのかたに伺ったんですが、新井さんがいつもオーバーオールを着ているのは、aikoがすごく好きだからだとか。
A 「ハルさんからブルースを教わったり、アレンジのリファレンスとしてもいろんな音楽を聴いたりはするんですけど、今でもマジで自分がメインで聴いているのはaikoですね」

――先日、ライヴを初めて拝見しましたが、音源を聴く以上にブルースやソウル、レゲエなどのルーツ・ミュージックの濃度が高いなと感じたんです。それで過去の音源やライヴ動画を拝見したんですが、それはそれで現在とは雰囲気が違っていて。
H 「前作でいうと、少し土っぽい感じのフォーキーな感じにしようというイメージがありました。だからバンドの根っことしては、そういう音楽があるのかも。ただ僕の中で、最初からあまりこれっていうのは決まっていなくて、そのときに思いついたことやろうっていうスタンスではあるんです」

――THE GURLは、2016年に1stアルバム『SLOWDOWN』をリリースして、翌年には「FUJI ROCK FESTIVAL」の「ROOKIE A GO-GO」に出演するなど精力的に活動を展開していたものの、2020年から活動休止状態に入りました。
H 「5年ほどバンドを休止していました。その期間、僕は曲作りはもちろん音楽活動は一切やっていなくて。それまではストイックに自分を追い込んで曲を作っていくタイプだったけれど、一切それをやらなくなったときに、自分の中で音楽の聴こえかたが大きく変わったんです。たとえば仕事帰りでクタクタになりながら帰り道で聴いた音楽だったり、友達と遊びに行ったときに店で流れていた音楽だったり……。音楽を必要と感じるシーンにいろいろと出会えた5年間だったんです。振り返ると、それまでは音楽を作るためだけに音楽を聴いていたようなところもあったので」

――音楽を表現するために音楽を聴いているような、ある意味音楽に真っ直ぐな日々ではなくなったことで、日常の中で流れてくる音楽の響きかたや、心に入ってくる感覚にあらためて気付けたというか。
H 「それが、なんだかすごく楽しかったんですよね。疲れているときはこういう音楽が聴きたくなるとか、自分からは一切触れてこなかった音楽もこういうときに聴きたくなるんだ、とか。いろいろとキャッチできるようになってきたら、自然と音楽をやりたくなってきたんです」

――おお、なるほど。
H 「あのときに聴いたみたいに音楽って楽しけりゃいいんだ。ああいうときに寄り添える音楽ってすごく素敵だったな……。そういうことを考えながら曲を作っていけたから、そういう意味でも5年間休んでいたことはすごく大きかったですね」

――バンド休止時は、新井さんはどう過ごしていたんですか?
A 「私は音楽活動を止めていたわけではなくて、たまにサポートでギターを弾いていました。ただ、コロナ禍というのもあって演奏する機会はものすごく減っていましたね」

――そういう期間の中で、治山さんにはどう接していたんですか?
A 「まあ、やらないって言ったらやらないんでね。説得して無理矢理やるのも違うじゃないですか。だからぼーっと待っていました。気持ち的には、いつかもう1回やるって言うだろうなとは思っていたけど」

――それは治山さんの歌や作る曲に信頼を置いているからこそ、構えていられたというか。
A 「そうですね。出会ったときにいい歌を歌う人だと思ったし、そこに関してはまったく変わっていないですね。活動休止前も、バンドでやっていること自体は好きだったので。普通だったら、もう待ってられねえよ!っていう気持ちになるのかもしれないですけど、あまりそういうのもなく。追い詰めても良くないですし」

――休止中に他のメンバーはバンドを離れていったんですか?
A 「活動休止の前には、1stアルバムを出したときのメンバーとも変わっていたんです」
H 「そこからもメンバー・チェンジを繰り返していて。今はライヴやレコーディングには、その都度ミュージシャンに入ってもらっています。今後もよっぽどの出会いがない限り、このふたりでやっていく気がします」

――ここからは収録された楽曲について伺っていければと思います。1曲目の「Ceremony」は、日常の何気ないひとときがキラキラと輝いて見えるような、オープニングを飾るにふさわしい楽曲ですね。サニーデイ・サービスあたりに繋がる印象もありました。
H 「わりと前に作った曲なんですが、バッドエンドの映画だけをずっと観続けた時期があって。その反動で明るい曲を作ろうと思ったところもあります。僕は基本的に歌詞から作っていくんですが、その気持ちにフィットする明るいメロディとリズムをつけていって」
A 「この爽やかでキラキラしたイメージをギターでどう表現するか悩んだけど、スティールパンの音色のようなイメージでギターの音作りをしていった覚えがあります」
H 「タイトルにつけた“セレモニー”という言葉については、たとえば結婚式も葬式もセレモニーと呼ぶけれど、人が生きているということは、その瞬間瞬間を切り取ってもセレモニーみたいなものなのかもしれない。そんな風に思ったところから作っていった曲ですね」

――治山さんは歌詞を先に作ることが多いんですね。
H 「歌詞を書くのはすごく好きです。思いついたらいつでも書いてますね。なんなら音楽の活動の中で、一番好きかもしれない」

――この「Celemony」という曲もそうだし、他の曲でもあちこちに見受けられますが、日常のシーンを描写していく中に変わった角度からのワードが差し込まれて、どこか遠くに飛ばされるような感じもあって。歌詞の世界が拡張していく感覚があるのが特徴的だなと思いました。
H 「現実と空想がミックスしたようなものが好きなんですよね。夢と現実を行ったり来たりして、どっちが本当なんだろう?と曖昧になっていく感覚。たとえば友達といるときの自分が本当なのか、ひとりで楽しんでいるときの自分が本当なのか。ずっと寂しいって感じている自分と、なんか幸せだなと感じている自分を、常に行き来しているみたいな感じがすごく好きですね」

――そういう感情って一瞬一瞬で移り変わるものだし、様々な場面で様々な思いが重なりあって、乱反射するような感覚がTHE GURLのリリックにはあって。音もそれと呼応しているように感じて。アルバム全体としてリヴァーブ感が印象的ですよね。少し遠くで鳴っているような音像から、日射しが注ぐ砂浜の白みがかった景色だったり、夕暮れときの茜色から紫色にグラデーションするような空気が思い浮かぶような。ドリーミィな感覚がバンドサウンドに通底している。
H 「たしかにリヴァーブがかった音がめちゃめちゃ好きですね。前作までは、バンド・サウンドが地に足がついているかということでジャッジしていた部分があったけれど、今回は全然そうじゃなかった。やっぱりそれは、友達と遊んでいるときに音楽が流れてきて気持ちよかったという感覚とか、知り合いのDJイベントに遊びに行って音楽を聴いたのが楽しかったという空気感を、バンドの音で表現したかった」

――2曲目の「Daylight」は、歌詞に水族館が登場する、地元の仲間と会っても何をするわけでもなく、ただただ時間を過ごしているような情景が浮かぶスロー・バラードです。
H 「そうですね。自分が見てきた風景というか。これはバンド活動を休んでいたときに作った曲なんです。みんなでいるのに孤独を感じたり、どこか足りない気持ちになったり。そういう人たちに向けて、寄り添えるような曲を作りたくて」

――後半、ちょっとゴスペルのような広がりのある展開があるのは、今語ってもらったような治山さんの想いが表れているのかも。
H 「音楽って、こういうときに助けてくれるんだよなっていう。たぶんそれは、自分が休んだからキャッチできた感覚だなと思うんです。昔の精神性と、復活した現在の精神性をうまくミックスできたと思います」

――ベースとドラムのシンプルなアレンジから入る3曲目の「船はまだ」は、メロディがとても親しみやすくて、どこか歌謡曲っぽさも感じました。
H 「この曲のベースラインはHalf Mile Beach Clubのヤマ(Yamazaki Yuhei)が考えてくれたんですが、おもしろいの弾くなって思いましたね。歌詞の部分でいえば、“Daylight”の続きのような曲です。サーフィンをしているときに良い波が来て。海に入っている他のみんなは波に乗れたのに、自分はその波に乗れなくてひとりだけ置いてけぼりになっちゃう。まわりに誰もいなくなって、ひとりで照れ笑いなんかしちゃったりしてね。沖のほうをぼんやり眺めて、いつもはシラス漁の船が出ているのに今日は出てねえな、なんて思いながらその場をやり過ごすような。うまくいくときもあれば、いかないときもある。そういうときに音楽が必要だ、とイメージしながら書いた曲です」

――曲の背景にある心情の機微が興味深い(笑)。ここまでの3曲だけでもバラエティに富んだ曲調ですが、続く4曲目「My Girl」や6曲目「Down on the corner」はスカやレゲエ、THE BEACH BOYSや山下達郎を連想させるコーラスワークが綺麗な5曲目の「渚に立って」や、疾走感のあるギターロックとなった7曲目「burn, burn,」と、さらにバンドサウンドの幅が広がっていきます。
H 「活動休止前は、俺たちにはこのカラーがあるからそれ以外のものはやらないっていうスタンスで、1枚の絵を描いてくようにレコーディングをしていたんです。だけど、休んだことによって、自分の中で気持ちに余裕ができた。別に楽しければ何やってもいいじゃん、レゲエやってもいいし、スロー・バラードを歌いたきゃ歌えばいいみたいな。そういうスタンスになったんですよね」

――アレンジについては、どうやって構築されていくんですか?
A 「ハルさんからリハーサル当日の朝に弾き語りのでヴォイス・メモが送られるぐらいで、前情報もとくに何もなくスタジオに入ってそれぞれが思いついた音を出してみて、ディスカッションしていく感じですね」
H 「特に前もってデモ音源を作ることもしないし、コード進行さえ渡していないですね。まず、お互いのフィーリングを確かめるというか」

――だけど、ここまで曲調がヴァラエティに富んでいると、サウンド・デザインを組み立てるのもなかなかの作業じゃないかなと思うんですけど。
A 「めちゃめちゃ大変でしたね(笑)」
H 「曲を作った時点で、僕の頭の中ではある程度の正解はあるんです。だけど言葉にしては伝えずに、まずは新井が弾くとどんな反応が起きるんだろう、というのを楽しみにしているというか。たぶんすごく遠回りだとは思うんですけど」
A 「だけど、だからこそ自由度はあるというか。私自身、ギターでメインで使っている音は、もう単純に自分が気持ちいいっていう音を出しているだけなんですよね。ギタリスト的には足元のエフェクターもめちゃめちゃ少ないし、空間系より歪み系のほうが多いぐらいで。演奏自体も◯◯っぽいのがいいとか、こういう音を出そうっていうイメージじゃなくて、自分が聴いていて気持ちのいい音を出している。そこから始めたうえで、ハルさんから“こんなイメージの曲にしたいから、こういう音にしてみたらどうか”など、いろいろアドヴァイスをもらいつつ組み立てていく感じです」

――なるほど。あらためて収録曲に話を戻して、8曲目に収録された「Hitchhike」は、バンドのルーツにある音楽性とポップなソングライティング、ドリーミーなバンド・サウンド、歌詞に描かれた世界観……すべてのバランスが調和していて、THE GURLというバンドの中軸に位置するような楽曲だなと感じました。
H 「“Hitchhike”はわりと前からやっている曲ですね。高校でやっていたバンドでベースを弾いていた友達がいるんですけど、その彼をモチーフに作った曲で。彼がある時期から取り憑かれたように旅ばかりするようになって。ある日、歩いて日本一周したいと言い出して、実際に旅に出た。じゃあがんばって行っておいで、辛くなったらヒッチハイクでもして誰かに乗せてもらえよ、というイメージの応援ソングとして作ったんです。彼が地元に帰ってきてから“お前の曲を作ったぞ!”って聴かせたら、“俺、ヒッチハイクなんかしねえから”とクレームが入って(笑)」

THE GURL

――その角度からの文句が入るとは思わないですよね(笑)。
H 「まあ、そいつとは今も仲がいいんですけどね」
A 「私もその友達と会ったことがあるんですけど、めっちゃいい人で。その印象もあって、ハッピーでキャッチーな感じにしたかったんです。それでできたのが、イントロの印象的なフレーズでした」

――アルバムのラストを飾るのが、白日夢のような儚い美しさをもったバラード「about time」。歌詞に出てくるワードからサーフィンをしている光景を連想させますが。
H 「この曲では、ちょっと大袈裟ですけど人生というか、生と死みたいなところを描いてみたいと思ったんです。映画を観終わって、映画館の扉を開けると眩しくてクラッとするじゃないですか。死ぬときは暗転のようにすっと暗くなって、生まれたらいきなり光が入って眩しいんだろうな……みたいな。抽象的ですけど」

――さらに言えば、その扉の内側と外側のどちらが「生」かも曖昧だったりするし。
H 「そうしたイメージを、日常を感じさせるワードを組み込んで歌詞にできないかなというところから曲を作っていきました」

――後半のギター・サウンドも、素晴らしく美しいですね。
A 「最初は起伏がしっかりとあるようなギター・ソロで持っていこうかとも考えたんですが、ベーシックをレコーディングした後に、やっぱりちょっと違うと思って。ギターを4、5本重ねて、スライドギターも入れたり。いわゆるギター・ソロ的な熱さじゃない盛り上がりかたを意識しました」

――アルバムに収録された9曲が表情豊かで、バランスがとてもよくて、長く聴き続けたくなる作品ですね。
A 「とにかくたくさんの人に聴いてもらいたいですね。この間、久しぶりにふたりで飲みに行ったんですけど、示し合わせたわけでもないのに、こういうのがいいんじゃない?って、自然と3枚目のアルバムの話になって」
H 「1枚目を出した後に音楽を休んでいたから正直厳しいかなと思っていたんですけど、いろんな人に協力をいただいて2枚目が作れたので、3枚目もこの勢いで作りたいと考えています。歌詞を書いたり曲を作ったりすること自体は好きだし、新しい歌を歌うのもすごく好きなので」

「EVERY GURL -THE GURL 2nd Album「FOR RYDE」Release Party-」EVERY GURL
-THE GURL 2nd Album「FOR RYDE」Release Party-

2025年9月13日(土)
神奈川 藤沢 FreeCulture

開場 18:30 / 開演 19:00
前売 2,500円(税込 / ドリンク代別途)

[Live]
THE GURL / Onion Rings Brass Band / Glimpse Groupe

[DJ]
TAO / SAK

THE GURL『For Ryde』■ 2025年9月3日(水)発売
THE GURL
『For Ryde』

P-VINE
CD PCD-25493 2,500円 + 税

https://p-vine.lnk.to/syvNRZ

[収録曲]
01. Ceremony
02. Daylight
03. 船はまだ
04. My Girl
05. 渚に立って
06. Down On The Corner
07. burn,burn
08. Hitchhike
09. about time