短歌・撮影・音響 | UNCIVILIZED GIRLS MEMORY (玉野勇希, dotphob)
「ホワイトキューブ」
少女ナル概念ヲ消費スルコトヲ禁ズルトシテ扉閉ザサレ
あお白き街灯ならぶ舗装路に天使或いは甲虫の翅
雨音を正しく数える方法を教えてあげる 手のひらかして
すきなひときらいなひとがすきなひとすきつていつてきらいになつて
置きざりの悲しみを指して幽霊と呼ぶならそれはぼくのことだよ
春 やがて熱を帯び色変わりゆき恥ずかしきほどに春で無くなり
あの時を記憶が飾りつけてしまう前に、「さよならまたね」つて声にしてみて
友の死のうたはぬ歌人のあるものか。或る日野球をしていた寫眞
友の死をうたふ歌人の卑さに散つた櫻が憂く水たまり
動物の毛が舞っている薄暗き遠い部屋でぬらせ朝迄
UNCIVILIZED GIRLS MEMORY Bandcamp | https://uncivilizedgirlsmemory.bandcamp.com/