故・津原泰水の代表作を宇野亞喜良がヴィジュアライズした『五色の舟』刊行　英訳をToshiya Kamei、デザインは大島依提亜が担当

　闘病の末、昨年10月に58歳の若さで逝去した小説家・津原泰水。その代表作のひとつである短編「五色の舟」（『NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション』2010, 河出文庫 初出 | 『11 -eleven-』2011, 河出書房新社 所収）を、画家・宇野亞喜良が描き下ろしの挿画でヴィジュアライズした作品『五色の舟』（河出書房新社 | A5変判 | 上製・角背 | 128頁 | 2,600円 + 税）が3月14日（火）に刊行されます。

　生前津原が企画立案、2021年に自身たっての希望で宇野にオファーし、翌年6月にデザイナー・大島依提亜を交えて宇野の事務所にて行われた長時間に及ぶミーティングを経て制作が進行していたものの、完成を待たずに津原は急逝。遺族の協力も得て出版に至ったという同作。津原の本文、宇野による18点の描き下ろしピースに加え、「海外の読者にも届けたい」という希望に基づく津原の指名によりToshiya Kameiが手がけた英訳も併載されています。初回分には、津原直筆の「サイン」（表）と「創作メモ」（裏）をプリントした色紙（1部につき1枚挟み込み | 5色ランダム）が付属。

　なお、河出書房新社のウェブメディア「Web河出」では、「五色の舟」の全文を2020年4月より公開中。当時津原がこれにあたって執筆した特別エッセイも併せて公開されています。また、2月25日（土）発売の早川書房『S-Fマガジン』2023年4月号は津原泰水特集。単行本未収録の短篇、未発表コミック、童話に加え、縁深い作家による追悼エッセイ、解題なども掲載されています。

■ 2023年3月14日（火）発売予定
津原泰水 作 | 宇野亞喜良 絵 | Toshiya Kamei 英訳
『五色の舟』
デザイン: 大島依提亜
河出書房新社 | A5変判 | 上製・角背 | 128頁 | 2,600円 + 税
ISBN 978-4-309-03099-9
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030999/

［初回特典］
津原泰水「直筆サイン + 創作メモ」カード（複製）
※ 1部につき1枚挟み込み。色はランダムになります。