Interview | 小日向由衣


世界が大変に大変になっちゃったって

 数多の特異なエピソードから“レジェンド”の通り名で知られ、今年2月に再録ベスト・アルバム『夢じゃないよ』(こっこっこレコード)を発表して好評を博している鬼才・小日向由衣が、早くもニュー・アルバム『明日咲く』を「なりすレコード」とのダブルネームでリリース。自身の誕生日である7月27日に発売される同作は、この数ヶ月における環境の変化とそのスピード感、未来予想がもたらした機微が、これまでになくダイレクトに反映された内容となっています。本稿では、短いスパンでの作品発表に至った経緯と意図についてお話を伺いました。

取材 | 南波一海 | 2020年7月

撮影 | 久保田千史


――ニュー・アルバム『明日咲く』の話になります。

 「今回、(シバノ)ソウちゃんと同じバブルスバブルで」

――バブルスバブル……流通がULTRA-VYBEということですよね(笑)。この状況で新作を作ったのがすごいと思ったんです。今年の3月あたりから身動きが取れなくなっていくなかで、どうしようと考えたりしました?
 「どうしようって思いましたよ。私、緊急事態宣言が出るギリギリくらいまでイベントやってて」

――La.mamaで「ラママを救え!ソフトクリームフェスティバル vol.1」を主催してましたよね。
 「なりすレコードの平澤(直孝)さんとやりました。3月25日。あの日、小池都知事が会見をするとかなんとかで、ロックダウンをするかもしれないって噂がライヴ中に回ってきてて。それを出演者の人とかと見てて、とうとうライヴはダメだね、やらないほうに舵を切らないとねって話になってました。個人的にはやらないに越したことはないと思っていて。震災とか台風とかの災害だったら、たとえ賛否があっても、みんなを元気にっていうのでライヴをやる意義はあると思うんですよ。でも、これに関しては人同士が集まることがダメだから、それとは全然違う問題じゃん」

――「はい、ここからは大丈夫です」という線引きもわからないものだし。
 「そうそう。色んな情報が錯綜してて、インフルエンザよりも軽いって言う人もいるし、マスクも意味あるのかないのか、どっちの説もあって。私は悩みながらもやらせてもらっちゃってたんですよ。ほかの人たちがどんどん自粛になるなかで、もしなにか起きたら申し訳ないなと思いつつ。で、その“ソフトクリームフェスティバル”で最後だなと思って、そう思いながらライヴをやったらめっちゃエモくなりました(笑)。“音楽は死なない!”みたいな感じで。感動的に締めたら灰になりました」

――燃え尽きたんですね。そしてゲーム実況を始める。
 「はい(笑)。音楽文化とかライブが身近な存在じゃなくなったらイヤだなという気持ちもありつつ、自粛しなきゃということになり。“音楽は死なない”と言ったからには、そこで私が暗く過ごしちゃったらなにも示せないじゃないですか。病みツイートとかして心配させたくなかったんですよ。自宅でもこれだけ楽しく過ごせてるよっていうのを見せようと思ったんです。それでゲーム実況を始めたりして。じつは仕事がないっていう人も、小日向さんが呑気にゲームやってるなら自分も大丈夫かって思ってくれたらなと思ったんですよね。そしたら、めっちゃ楽しいんですよ」

――普通に『ロードランナー』とか『マリオカート』とか色々楽しんでましたよね。
 「私、ハマるとヤバいのがわかってたから規制してたんです。だからSwitchも買ってなかったんですけど、友人から安く買うことができちゃって。そしたらもう止まらない。3時間くらい寝て起きたら“やばい、世界救わなきゃ”と思って(笑)。『ゼルダの伝説』にハマっちゃったんです。ゼルダは迷い過ぎちゃうし、試行錯誤の時間が多すぎて実況向きじゃないんですよね。だからひとりでずっとやってて、ゼルダの気分転換に実況をやってたんです」

――ゲーム実況以外の時間ものめりこんでいたんですね。楽しく過ごそうというのは裏を返すときっとどこかで落ち込んでいて、やっぱり異常事態だったということだと思うんです。
 「落ち込んじゃいけないと思ってましたよね。先が見えないから漠然とし過ぎちゃって、とりあえず家で過ごせるなにかをしなくちゃいけないってことに追われ過ぎてて。なにが不安かが、ぼわんとしちゃってるんですよ。でもなにかと戦っている。だからこの自粛期間中に曲を作って溜めておこうと思ったんですけど、作る脳にならなくて、4月を過ぎても曲が作れなかったです。1ヵ月くらいゲームをして、映画を観てっていう生活を続けて、5月になると……」

――ゲーム実況も止まりましたよね。
 「そう。無になり始めた(笑)」

――自分もそうだったんですけど、非日常な生活に慣れ始めてしまうんですよね。
 「4月はこれから大変だぞって身構えたまま過ごしてたけど、スーパーとコンビニくらいにしか出かけない生活を繰り返していくうちに無になって。お金がない以外は苦痛もなにもない状態になったんですよね。楽しく過ごしてやるっていう意志を持ったニートから、普通にこの生活に馴染んだニートになっていった。私は音楽を作らなきゃダメだなって自分に向き合ったら……あぁ、ダメ。泣きたくなっちゃう。恥ずかしい」

――大丈夫ですよ。もう少し詳しく話すと?
 「(涙をぽろぽろと流しながら)あー!どうしよう!」

――4月はある意味、音楽には触れないようにしていたわけですよね。5月に入ってからはその感覚も薄くなっていくなかで、あるとき、音楽に向き合わないとという感覚が立ち上がる瞬間があったということですよね。
 「ゲームにも映画にも飽きて無になったときに、音楽を作りたいなって……(泣きながら)もう喋れない!」

――ゆっくりでいいですよ。
 「どうしたの?めっちゃ聞いてくるじゃん」

――インタビューなので。
 「そうだね(笑)。いつもは曲を作る種みたいなのがどこかにあるんだけど、感情がなくて。それまでは作ろうと思ったら作れてきてたほうなんですよ。ここ数年は習慣で、思いついたらボイスメモにメロディを録音するということをやってて。録音したものは300件近くあって、それを漁って聴いて、このメロディとこの気持ちを重ね合わせて膨らませていこうかなってできるんですけど、4月あたりは聴いても膨らむものがなくて。もとの感情がなくなっちゃってて、いまだからこそ作ろうと思ったのに作れなかった。でもだんだん、いい加減作れないのもヤバいなって気持ちになっていって。なんで作れないんだろうって考えたときに、だって、作ったところでっていう……(泣きながら)ああ、恥ずかしい。こんなふうに真剣に思って音楽やってるんだっていうのがバレるのが」

小日向由衣

――恥ずかしいことじゃないですよ。作ったところで聴いてもらう場がないのはどうなんだろうと。
 「そうです。1年とか2年とかライヴができないかもしれないって話もあったし、私みたいな活動の仕方をしている人は音源を作りましたと言ってもそんなに広がっていかないから、現場で地道に歌って、長いスパンで徐々に売るしなかないんですよ。ポーンと出せば売れるほどのものも持ってないから、私が良い曲できたと思っても、喜んでくれる人を感じられなかったらな……とか、どこかで思ってたから作れなかったんだなっていうのが自分でわかった。それってめっちゃ弱気じゃんと思ったんですよ。自分、コロナにやられてんじゃんって」

――そこで弱っている自分を隠してたことに気づいたと。ゲームはきっと自分を守るための逃避行動だったんでしょうね。
 「たぶんそうだと思う。そこに気づいてからの逆襲劇なんです。このアルバムは。感情が戻ってきたんですよね。自分でも気づかないうちにやられてたから作れなかったけど、やられてたことに気づいてからは、コロナに負けてこんなふうになってるのはイヤだし、そもそも先のことで悩んだりするタイプじゃないし、だったらアルバムを作ってやろうと思って」

――ふつふつと意欲が沸き。
 「そこからはめっちゃ早かったです。『夢じゃないよ』に入れてない曲を数えたら8曲あって、12曲入りにするには4曲必要で。すぐできそうなのは2曲あって、あと2曲くらいならやれるんじゃないかと思って、平澤さんにアルバム出したいって言いました。最初は“この時期にやるとリリイベができないし、『夢じゃないよ』のリリイベも途中で止まっちゃってるから、まずは先にそれを売ろうよ”って言ってくれたんだけど、“新作が売れれば『夢じゃないよ』も売れるよ”って伝えました。『夢じゃないよ』はベスト盤なのでこれまでの曲だし、いまだからこその音楽をアルバムにして出したいっていうことを伝えたら、“じゃあやるか。そう言うならしょうがないね”って感じになって(笑)。業者2(※ 近年の小日向のほぼ全曲の編曲を手掛けるアレンジャー)も“わかりましたー”くらいの感じでした」

小日向由衣

――『夢じゃないよ』の在庫のことはとりあえず置いておいて(笑)、新作を作ることになったわけですね。そう思い立ってからかなり短期間で仕上げたということですよね。
 「私、CD-Rを作って出す感覚が抜けてなかったんですよね。7月27日に出したいって自分から言ったんですけど、その話をしたのが5月末くらいだったんですよ。丸2ヵ月くらいあるからいけるでしょって思ってたんですよね」

――CDをプレスに出して納品する期間を考えてなかった。リリース日から逆算して考えると全然時間がなく。1ヶ月くらいってことですよね。
 「そうそうそう!いついつ発表して、こうなるとこうだから、これまでに音源揃えようねってなったときにびっくりしちゃって。慌てました。めっちゃ頑張ったじゃん、私(笑)」

――『夢じゃないよ』は長い期間のなかで作られていった楽曲を集めたものですけど、1枚のアルバムを想定して作ると、こういう曲に対してこういう曲を用意しようと考えられるじゃないですか。だから今回の『明日咲く』はすごくアルバムらしいアルバムになっていて。
 「わぁ!そうなんですよ!タイトル自体は『夢じゃないよ』を売る前から次回作は『明日咲く』だなと決めてたんです。次は夢じゃなくて現実の明日だって。そうしたらちょうどいまみたいなコロナの状況になって、明日のことを考えながら生きてる感じがぴったり過ぎて、むしろこの時期に出さないと旬ではなくなるという気持ちになったんです。『明日咲く』というのは、私が出すのが苦手な部分のこと……私はのほほんと見せたがりなところがあるんです。たぶん、プライドだと思うんだけど、じつは悩んだり、もがいてるところは見せたくないというのがある。でも『明日咲く』というコンセプトのアルバムを作るプロセスに組み込めば自分を出せると思ったんですよね」

――これまであまり直接的な意思表明はできなかった。
 「笑い話みたいにするのは好きなんですよ。でも、そうじゃない真剣な部分では喋れないし、今日みたいに泣きながら音楽について語るなんて自分でもさぶって思ったりする」

――でも本当は明日こそは咲くぞと思う気持ちがあって。それが「明日」と「咲く」というアルバムの軸の2曲になっている。
 「この2曲は同じことを言っているんだけど、二面性があるというか。“明日”に関しては本当にそのまんまですね。私の生まれたときからの環境だったり、社会に出てからも、自分の性格面で……うわ、ダメだ(三度、涙を流す)。ちょっと自分のなかを出そうとするとこうなっちゃう……。これを止めるためには全部を封じる以外に策がないの。これをちょっとした知り合いの前で出したら気まずくなっちゃうじゃん」

――どうしたどうした?ってなりますよね。でも今日は大丈夫ですよ。社会に出てからも大変で。
 「うまくいかなくて、先の未来まで見ちゃうと……生きるのがイヤになっちゃうというか……ああ、もうダメだ」

――でも、わかりますよ。自分もなにかのミスをおもしろおかしくネタにすることもありますけど、本当はシャレにならないくらい落ち込むし、人にいじられたくもないんですよ。深刻な悩みをネタにするのはただの生きる術であって。
 「そうそうそう。全然わからない人には“またその言い訳か”とか“それでいいと思ってる甘えがある”とか言われてきたりもして。でも、自分に対して一番がっかりしてるのは自分だから……。最初はできるように見せかけてたんだけど、できる人との差は絶対に埋められなくて。じつは負けず嫌いだから悔しくて吐きそうになるし、相手のこともムカついちゃうんですけど、できる人が悪いわけじゃないし、かといって自分だって頑張ってるのにっていう。嫉妬心で相手をイヤになっちゃうのって、結局自分ってイヤなやつだなっていうことに返ってきちゃって、どんどん自分を嫌いになってくるんですよ。だったら、できない部分を笑いとして昇華して、おもしろいねってかたちで理解してもらえるほうが関係性を平和できるという手法を覚えていって」

小日向由衣

――ダメな部分をポップに見せるという。でも、明日からはちゃんとしたいという気持ちは確実にあるんですよね。
 「ポップに伝えたり笑いに昇華するのは傷を浅くする術であって、傷がついてないわけではなくて、できなかったことに対するつらさは蓄積されるんですよ。できないなかでも重度のものも軽度のものあるし、相手によってはそれで人間関係が希薄になってしまうこともある。大事なものとか書類をなくしたときとか、ポップに話しても無理だっていうこともあるじゃないですか(笑)」

――何度落としても戻ってきた財布がついに戻ってこなかったとかありますよね(笑)。『明日咲く』というアルバムは、そういうことを念頭に置いて、自分の気持ちを包み隠さずに表現するということなんでね。
 「そうです。コロナの状況になる前は、『明日咲く』という気持ちをポップ側でおもしろおかしくやりたいと思ってたんですよ。こんなことあるよねって明るく歌おうって。でも、自粛中に自分を見つめ直したら、本心のほうに向かっちゃった(笑)。リアルになった。“ブランコ”だったら本当は“抱きしめて欲しくて”というお母さんに思っていた感情を書いたし、“グッバイキャンディー”だったら大人になれないことのつらさを詰めました。これまでよりすごくわかりやすいと思います」

――noteで過去のことや様々なことを書くなかで思い出や気持ちが整理されて、歌詞に結びついたこともありますか。
 「全然あります。noteを読んでる人がこのアルバムを聴いたらリンクするだろうなっていうくらい。noteも人の物語を書いてる気持ちだから書けるんですよ。エッセイとは言ってなくて、フィクションみたいに読んでほしい」

――私小説に近いイメージなんでしょうね。
 「実話に基づいてはいるけど、実話とは思ってほしくないみたいな。でもあれを書いてるから変わった部分はあります。前の歌詞のほうが言葉の羅列だったり、こう思われたら嬉しいなっていう妄想の部分だったりしたので。“モップは何も語らない”とか“コミニュケーション廃止”とかは自分をいじりながら書いてるところがあったんだけど、今回に関しては、素直の自分の気持ちを出したいと思うようになったので、書き始めるのに苦労した部分はあります。ごまかさずにぶつけたものを出したかったんですよ。そうじゃないと、ライヴができないいま、音源だけで聴いたときに伝わらないと思ったので。どうですか?」

――歌唱表現も歌詞も確実にレベルアップしてますよね。業者2とももっと深く突き詰められるようになったんだなと思いますし。
 「嬉しい!前は業者2と作業していく上で、尊重しなくちゃって気持ちがあったんですよ。全否定とかはしない。でも、今回は自分が絶対に違うと思ってるのに飲み込んじゃうのはダメだと思って、そこまでやるとミックスの時間が厳しくなっちゃうって言われても、私は完成が見えてるから大丈夫だからってギリギリまで頑張ってたりして。音のバランスも、一文字だけ小さく聞こえるから修正したり、かなり細かいところまで妥協しないで作業しました。それでも、あとから聴き直すとまだできたなって思うんですよ。そうするとまた楽しいですよね」

――次への意欲になりますよね。
 「はい。そのときはやりきったと思ったし、業者も含めて苦しかったですけど。全曲完成するまでは考えることがやめられなくて、毎日夢でもうなされてましたし(笑)。“秋空”とかは2年くらい前からあったネタで、やっとかたちにできたっていう曲もあります」

小日向由衣

――小日向さんのメロディは相対性理論っぽいところがありますよね。影響を受けたりしているんですか?
 「相対性理論っぽくなっちゃうんですよね。あんまり詳しくないし、逆に意識して引っ張られちゃうかもしれないのでなるべく聴かないようにしてるんですけど。業者2がたまに“相対性理論っぽいよね”って言ったりするので、業者2が意識してるのかもしれないですね(笑)」

――「ラブユー」はシティポップっぽいアレンジで小日向さんとしては珍しいタイプの曲で、歌詞はまさにさっき話していたような、いまの状況にぴったりの内容で。
 「“世界が大変に大変になっちゃったって”っていう歌詞は、いま出さなきゃいつ出すのって思いません?これをいま伝えなかったら生きたものじゃなくなっちゃうから、無理してでも出す必要があると思って作った曲ですよね。“そーいえば私に青春なんて来なかった”ってそんなふうに思い出さなくてもいいのに(笑)。noteに書いたり、こうしてインタビューを受けたり、(吉田)豪さんに深堀りされたことで出せるようになった面でもあるのかなって思いますね」

――それに加えてさっき話したような、会えないかもしれないからダイレクトに伝えないと伝わらないという気持ちもあり。
 「そうです。悪いほうに考えたら、みんなの記憶からなくなっていったらどうしようという不安もあったので、だったらみんなが覚えてくれているときにちゃんと気持ちを出したものをと思って。その流れで、ボーナストラックの“手紙”という曲に繋がっているんです」

小日向由衣

――ファンに対するストレートな思いを綴った曲で、ギター1本のシンプルな伴奏だから言葉がストレートに伝わりますよね。
 「重すぎるし、恥ずかしさで茶化したくなっちゃって、最初はここに“れじぇらー音頭”を入れる案もあったんですよ」

――照れ隠しで。
 「そうそう。最後に“れじぇらー音頭”にすればみんな笑って終われるかなって。それを業者2に提案したら、“今回は違うんじゃないかな”ってなって。茶化すものがないほうが響くよって言ってもらいたかった部分もあったので、だよねって」

――最後までごまかさずいこうと後押ししてほしかったところもある。
 「だから提案してみてよかったです。ブレずに済んだ。“えんがわ”とか入れなかった曲もあるんですよ。でも、“えんがわ”はどこにでも属せるタイプの曲だからいまじゃなくてもいい。逆に“咲く”はここじゃないと入れられない。だから時間的にはもう無理ってなってたんですけど、私のスイッチが入っちゃったので、ギリギリまで頑張って完成させました」

――アルバム制作の序盤はリモートでやっていたんですよね。それはどうでした?
 「“ネコみたいに”と“ブランコ”はリモートでやりとりしてました。店舗特典の音源はリモートの段階のやりとりが聴けるんですよ。最初はジュディマリみたいだったのがあれに変わってこれに変わってっていう。口でこういうメロディって説明するじゃないですか。それに対するアレンジをしちゃうんですよ。だから、この歌ってるメロディをそのまま弾いてってお願いして近づけていったり」

小日向由衣

――そういう制作方法含め、すごく“いま”が反映されたアルバムなんですね。今回、小日向さんが編曲でクレジットされている曲もあります。
 「基本的には全部口を出してるんですけど、私がほぼほぼ関わった曲はそうですね。“咲く”とか“ネコみたいに”はたしかにイントロから私が関わっている感があって、それがわかるとおもしろいかなと思うんですよ。コードとかだけで進む曲は業者2の編曲が多いのかなと思います」

――イントロにリフとかフレーズが入っているような曲は小日向さんが噛んでる可能性が高い。それを把握した上で聴くのも楽しいですよね。ちなみにいまはまた早く次を作りたいという気持ちなんですか?
 「いまはとりあえず燃え尽きました。これが最後のアルバムかもしれないと思ったもん(笑)。でも本当にわからない。コロナで一度落ちて、改めて自分と向き合うことになって、これができて。自分はできない側の人間なんですけど、その雑草精神がざわついたんだと思います。人生なにがきっかけになるかわからないですよね」

小日向由衣 Official Site | https://kohinatayui.info/

小日向由衣小日向由衣
お誕生日記念ワンマンライブ「明日咲く」

2020年7月26日(日)
東京 渋谷 LOFT HEAVEN

出演
小日向由衣 with 組織組織

配信
13:00-
1,500円(税込)

※ アーカイヴは、配信終了後、8月9日(日)23:59まで視聴可能。
※ 配信サービスの仕様上、放送の遅延などが発生する場合がございます。
アーカイブは遅延なくご覧いただけますので予めご了承ください。
※配信内容を録画するなどして再配信する行為は禁止させて頂いております。

https://twitcasting.tv/loft_heaven/shopcart/14097

観覧 ※ 限定30名]
開場 12:00 / 開演 13:00
3,000円(税込 / 別途ドリンク代) | 整理番号順入場

受付: 2020年7月11日(土)18:00-26日(日)00:00
https://t.livepocket.jp/e/200726

※ お問い合わせ: ロフトヘブン
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/heaven/149836

小日向由衣 '明日咲く'■ 2020年7月27日(月)発売
小日向由衣
『明日咲く』

なりすレコード | こっこっこレコード
CD NRSD-2282 2,200円 + 税

[収録曲]
01. ブランコ
02. 雨の予感
03. グッバイキャンディー
04. ちゅーりっぷ
05. 秋空
06. 恋の呪文
07. 玄米
08. 咲く
09. ラブユー
10. 誓います
11. 明日
12. ネコみたいに
13. 手紙 *

* Bonus Track