MISSING FOUNDATION前身・DRUNK DRIVINGの唯一作をSLUG TAPESが世界初リイシュー


 後にMISSING FOUNDATIONを創設するPeter MissingとChris Egan、LYDIA LUNCH RETROVIRUS、PUSSY GALORE、SONIC YOUTHなどの一員として知られるBob Bertによって結成され、アーリー80sのニューヨーク・アンダーグランドにて活動した幻のノイズ・バンドDRUNK DRIVING。その唯一の音源『Drunk Driving』がCD化され、4月3日(水)に井元 聡 aka scum主宰「SLUG TAPES」より発売されます。

 同作は、BertがPUSSY GALORE / SONIC YOUTHでの活動のために脱退し、新メンバーとしてベース・ヴォーカルTama、ギタリストJeff Holidayを迎えて1983年に制作された作品。オリジナルはカセットテープ・フォーマットで自主リリースされ、今回のCD化は世界発のリイシュー。発売に向けて、Peter Missing自身と、当時DRUNK DRIVINGのパフォーマンスを目撃したJoe Truck(THE BLACK SCORPIO UNDERGROUND)によるコメントが公開されています。

1980年代初頭のNYのアンダーグラウンドシーンは狂っていた。当時のNYシーンはごく小さなアンダーグラウンドがあり、スカム、パンク、ハードコアがごった煮になっていた。俺は当時CHOP SHOPというバンドに在籍していて、SCRATCH ACIDやBUTTHOLE SURFERS、SONIC YOUTH等と対バンしていたんだ。そこでDRUNK DRIVINGに出会ったんだ。彼らはステージ上で非常に激しく、また非常に雑な演奏だったが本当に強烈だった。Peter Missingは素晴らしいフロントマンだったよ。ライヴ・パフォーマンスを例えるなら、ハードコア、パンク、ブルースの融合でPUSSY GALOREにとても似ていた。音はとても騒々しいが演奏は集中していた。パンク・シーンの一部でありながら外見はGlenn Brancaが居たRAT AT RAT RやHI SHERIFFS OF BLUEに近かった。時にはほとんどノーウェイヴに近い演奏もあった。観客との交流も多く、“不法占拠者パンク”の雰囲気だった。しかし、アウトサイダー / エクスペリメンタル・ロックの枠組みの中では誰よりも攻撃的だった。当時の音で最も近いのはSWANSとRAT AT RAT Rだろう。まだどちらも当時は全く人気がなかったけどね。DRUNK DRIVINGは真のアンダーグラウンドだった。そしてとてもアウトサイダーだった。
――Joe Truck (THE BLACK SCORPIO UNDERGROUND)

日本のクリエイティヴなリスナーたちへ。私たちの音楽をサポートしてくれて特別に感謝しています。私の最初のレコーディングをCDでリリース出来ることを大変嬉しく思います。ノイズ、政治、そして音楽への愛を発信するHumanity RecordsとSLUG TAPESに注目してくれ。
――Peter Missing (MISSING FOUNDATION)

DRUNK DRIVING 'Drunk Driving'■ 2024年4月3日(水)発売
DRUNK DRIVING
『Drunk Driving』

CD SLUG-008 1,500円 + 税

[収録曲]
01. Warsaw Jack
02. Laughing Killer
03. Hero Of Our Time
04. Into Light
05. Animal Lover
06. Jah Blah Blah

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