あらきなおみが横川理彦プロデュースで26年ぶりのソロ・アルバム『1964』をリリース 犬童一心、佐藤優介、横沢俊一郎らがコメント


 “京浜兄弟社のキャロル・ケイ”の異名を持つ元ハイポジのメンバー・あらきなおみが、1995年の『東京トラッド』以来実に26年ぶりのソロ・アルバム『1964』(CD MYRD-145 2,100円 + 税)を10月6日(水)にリリース。

 2018年より制作に着手し、書き下ろしの全6曲を収録した同作は、横川理彦がプロデュース。横川、水谷浩章、冷水ひとみ、谷口尚久、今堀恒雄が演奏とアレンジメント、イスラエルのパーカッショニストArticod、ポルトガルのマルチ・インストゥルメンタリストRuben Monteiro、外山 明、津上研太、加藤崇之らが演奏で参加しています。発売にあたり、あらき、横川のほか、犬童一心(映画監督)、宮崎貴士、tamao ninomiya、野村辰寿(アニメーション作家)、佐藤優介、横森理香(作家)、横沢俊一郎がコメントを寄せています。

あらきなおみ
ライブを頻繁に行っていた頃に人気があった曲が「遠い日」です。これを久しぶりに形にしたくなりました。まず、何年かぶりにギターの今堀恒雄に連絡をとり、このアルバムの製作を開始したのが、2018年4月。アルバムのために新曲を書き下ろすことにして、TOYRO MUSICの盟友谷口尚久に渡したのが2020年2月。このあたりから、パンデミックが始まり、緊急事態宣言の真っ只中で書いたのが「この歌」という歌。1995年にアルバム「東京トラッド」を発表して以来のアルバム発売ですが、自分自身ではそれほど月日が経っているという気がしません。私にとって曲を作ることは常に最大の喜びであり、止むことのない情熱です。
横川理彦
昨2020年の夏、すでに出来ていた「Suwaru」と「遠い日」のラフミックスを聴かせてもらってそのクオリティに驚き、他の曲のアレンジャーを一緒に考えていきました。信頼できる音楽家を選んだだけで、出来上がりはお任せだったのだけれど、みんな面白いし全体のバランスも程よいバリエーションがあって、歌が魅力的な良い作品に仕上がったと思う。ぜひ、たくさんの人に聴いて欲しいと願っています。
犬童一心 (映画監督)
荒木さんの声を聞いていたら、何故か松田優作の映画が浮かんだ。かかったらカッコイイなあ。きっと優作は、いつも何かを探していて、見つからないことであの魅惑の横顔が生まれる。その魅惑が荒木さんの歌にもあるんだと思う。探しても探しても見つからない魅惑。
横森理香(作家)
あらきなおみ26年ぶりのソロアルバムは、苦難を乗り越えてきた大人のための選曲だ。文学的でもあり、哲学的。純粋に生き、大人になったアーティストの歌は、心にしみる。
野村辰寿(アニメーション作家)
暗闇の中に浮かび上がる魂の光のような楽曲集。26年ぶりの新譜にはそれ相応の年輪が刻まれ、これまでの生き様と今の在り方が投影されている。同級生だったバラキ(多摩美時代の呼び名)の存在がとても嬉しく思えた。
tamao ninomiya
「静かな生活」、アブストラクトでストレンジでかっこいいです!「この歌」の伸びやかな雰囲気、「遠い日」の柔らかな歌詞も好きです。さまざまなタイプの曲を歌いこなすあらきなおみさんの歌の力強さを感じるアルバムです。
横沢俊一郎
ここ最近聞いた中でダントツで素晴らしいです。メロディも声もオーパーツというか現代でこんなことできる人ほとんどいないんじゃないですかね。こんな素直に良いって思えるの久しぶりで嬉しいです。
宮崎貴士
あらきなおみ、は優れたベーシスト(タイム感は国内随一)でもあるのと同時に、いや、それ以上に素晴らしいシンガー・ソングライターであると思っている。厳選されたであろう本作の楽曲には、確かなる技術を持った演奏家と編曲家によって深度の深い音楽的な達成がある、多彩な音楽の豊かさを味わうことが出来る。が、前提として素晴らしいアレンジや優れた演奏があっても「楽曲自体」の質を変えることはできない。平凡な旋律(メロディ)はどんな和音を施して演奏をしてみても、その印象を変えることはないのである。
佐藤優介
素晴らしすぎて言葉に困ります。こんな音楽に出会えて幸せです。

あらきなおみ『1964』■ 2021年10月6日(水)発売
あらきなおみ
『1964』

CD MYRD-145 2,100円 + 税

[収録曲]
01. Suwaru
02. 嘘
03. さらば小さな太陽
04. この歌
05. 遠い日
06. 静かな生活

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あらきなおみ @TOYRO MUSIC | https://www.toyromusic.com/artists/?name=araki