Review | ラヴぃ街、その日の記録 | 東京・新大久保「シュベール 新大久保店」

文・写真 | 相谷レイナ

　わたしの親友はもう何年間も大久保に住んでいる。「なんでこんな謎の街にずっと住んでるんやろ」。抱き続けてきた疑問。でも、知れば知るほど、来れば来るほどおもしろいこの街に段々と惹かれている私がいた。

　今回“大久保”という街を訪れた目的はこちら！

　大久保駅の怖いほうの改札（こう呼ばせてもろてます）を出てすぐ右にある「ツネ」。が、しかし、、、！

　見たまえ！

　「「「CLOSE」」」

　うおーーーん。

　へこみつつ、知らぬ間に足が向かっていたのはよく打ち合わせなどで使わせていただいてる「シュベール」。めちゃくちゃ使っている喫茶店をリアルな感じでご紹介します。

　JR新大久保駅の改札を出て、真ん前のビル2階。そこにシュベールは位置している。ビルの階段を登ると、待ち構えているのは大好物の食品サンプルたち！

　食品サンプルのある飲食店って減ってきている気がする。少し寂しいな。食品サンプルを見ると、難波の道具屋筋を思い出すのはわたしだけだろうか？

　店内は昭和の匂いが漂っている。見ようによっては病院の食堂のようにも見える広々としたつくりがなんだか良い。

　シュベールにおいて、お気に入りのポイントがふたつあるのだけど……ひとつ目は、「おはぎ」という喫茶店にしては謎のメニューを推し続けているところ！

　なんだか躊躇してまだ注文できてないのはここだけの秘密^ ^ そしてふたつ目！シュベールにおいてめちゃめちゃ推せるポイントがあって……それはというと…… BGMが不可解なところ！

　この日だけでも、「何語かわからない涙のキッス」からの「何語かわからない柴咲コウのカヴァー」「何語かわからないあなたが欲しい～って曲」「何語かわからないGLAY“However”（突然の女性vo）」。素晴らしいラインナップ。

　ひとりで喫茶店にいるときは空気感を楽しんだり、お客さんたちをちょっと人間観察したり（これは本当に悪趣味かも）。つまり思考をゆるゆるにしてリラックスできる時間なのだけど、リラックスしてる時ほど聴覚が冴えるような気がして、シュベールのBGMはまるで大喜利かのようにわたしの心をワクワクさせてくれる。どこかの国の邦楽カヴァー大会が終わったかと思いきや、突然流れ出す本人verの加藤ミリヤ1stアルバム（めちゃくちゃファンだったのでぶち上げ案件）。もうここまで来るとDJおるんちゃうか、と思うほどのエンターテインメント性。
　
　……いや、違う。やっぱり誰かのカヴァーだ。加藤ミリヤの「夜空」、日本語カヴァー（歌手不明）。ミリヤちゃんより声が高い。ここまでくると、もうこのCDが欲しい。もし、もし、もしもし、店員さんの誰かが音楽をやっていて、多国籍のGoose houseみたいなの組んでいたらどうしよう、とか妄想が膨らむ。

　と、わたしがよくスタッフさんと打ち合わせをするシュベールはこんな喫茶店。こういうツッコミどころ満載のお店が乱立する街こそ大久保（百人町！）。だいぶ話が逸れましたが早速この日注文した喫茶店のご飯を紹介します。

　なぜ“1967”なのか聞きたかったが聞けなかった……。ただ「1967ナポリタン」は、ケチャップ・ベースというよりトマトソース・ベースのナポリタンでベーコンがたくさん入っていてすごく食べやすかった！喫茶店ならではの使いたい放題タバスコ & 粉チーズのセットも完備されていた。またダイエットを始めさせていただいているので（誰への敬語？）グッと堪えて粉チーズは我慢。ただ、あまりにもサラサラと食べれてしまうナポリタンだったので罪悪感なく完食できた。セットのコーヒーには程よい渋みがあって、さすが老舗喫茶店のコーヒーという感じ。店外の食品サンプルでもメロンソーダが推されていたが、店内にも映えるメロンソーダを頼んでるおっちゃんたちがちらりほらり。セットドリンクでメロンソーダを選べるのもシュベールの良き点。
　
　シュベールに来ると“いかにも怪しい人・会話”が必ず聞けるからおもしろい。この日も何かの勧誘の話と、おっきなお金が動きそうな話がそれぞれのテーブルで繰り広げられていてめちゃくちゃ心躍った（nobodyknows+の「THE FIRST TAKE」最高だよね！）。。

　シュベールからの帰り道、何年かぶりに加藤ミリヤの1stアルバム『ROSE』を聴いて帰った。「Beautiful」とかやっぱり超いい曲だし、最近いろんな見出しに使われる“多様性の時代”の先駆けだと思う。ああやっぱりすごい（そんなこと言い出したらCyndi Lauperの「True Colors」とかまじんこ凄い！）。ミリヤちゃんは中学生の頃のわたしのカリスマだったし、2曲目の「ディアロンリーガール」で“レイナ”って呼ばれると、あのときの新鮮な喜びが蘇ってくる。ふと、テレビ大阪のわけわからん時間帯に放送されていた「流派-R」がフラッシュバックした。いつでもプレイバックできるのが音楽のいいところ。わたしの音楽も誰かにとっての“あの頃の象徴”になればいいな。そんな気持ちで8月、いや2022年下半期を駆け抜けていきたい所存です。。

　8月14日（日）はお世話になっている恵比寿TimeOut Café & Diner / KATAで主催イベントがある。まずはその成功を胸に、残り2週間いろんな作業の仕上げに入っていきたい。あと、2022年下半期はとにかくリリースをたくさんしたい。自分名義の曲、客演として入る曲、どちらも作業中の曲があるからしっかりリリースまでもっていって届けたい。7月は10日間みっちり休暇をいただいたし（コロナで☆）年末まで止まらず走り抜けるのみ！

　そんな毎日の状況をバッチリ確認してもらえる繋がれる場所「フォーラム2000」（ツーショット・テレフォン・サービス・クラブ！）をローンチしたので是非チェックしてね！（宣伝に持っていく力、パワプロ的に言うとS）

　それではまだまだ暑い日が続くのでどうか体調にお気をつけて！今月はここまで。どろんっ。

〒169-0073　東京都新宿区百人町2-4-1

月-金 8:00-20:00 (LO 19:20)
土日祝 8:00-19:00 (LO 18:20)
年中無休

※ 営業時間は変更となる場合があります。

■ 盆休み！
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2022年8月14日（日）
東京 恵比寿 TimeOut Café & Diner + KATA (LIQUIDROOM 2F)
開場 / 開演 17:00
入場料 1,000円（税込 / 別途2ドリンク代）

［出演］
age (gato) / 相谷レイナ / BIG FAF / Chaos On Parade / Future Soukun / GIVE ME OW / 原島 "ど真ん中" 宙芳 / IKE & rice water Groove Production / illiomote / Kick a Show / DJ Komogi / METEOR / MÖSHI / 龍治 / SKRYU / 徳利 / TOSHIKI HAYASHI (%C) / XY GENE