Review | TAWINGS『TAWINGS』 | 「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020」


文・撮影 | SAI

 みなさまあけましておめでとうございます。
SAIです。

 年始、サッドネスなことがあり、チャットモンチーを聴きながら毎夜爆泣きしていましたが、今年はバンドを頑張ろうと思っております。宜しくお願いいたします。押忍!ちなみに一番最高な曲は「ひとりだけ」です。10年前、高校生だった頃もこの曲で泣いてた〜。。。!エモいです。

| TAWINGS『TAWINGS』

 さて、東京を拠点に活動するバンド TAWINGSの1stアルバム『TAWINGS』が昨年12月にリリースされました。先行リリースされていた「水仙」という曲のクオリティの高さと、今までとは違うサウンドに、私や友人たちがザワザワしていまして、アルバムは「水仙」のような曲たちの作品集になるのかな〜?と思っていたのですが、全曲聴き終えてみると、初期のローファイな感じも残しつつ、とてもキュートで聴いているだけでゴキゲンになるアルバムに仕上がっておりました。

 「Poodles」という曲がめちゃ可愛くて頭から離れないので聴いて & 観てみてください!

 どうですか……最高でしょ……。TAWINGSを聴いた令和のキッズ & ティーンエイジが「私たちもこんなバンドやりたい!!!」ってなるのを私は今からワクワクしているのです……。

 個人的には19歳くらいの頃、共通の友人たちと一緒に多摩美の藝祭に行ったとき、ヴォーカルのこんちゃんと2人きりになった時間がありまして、「音楽がやりたい、もしバンドを始めたら最高の作品をリリースしたい」と言っていたのを思い出して涙腺が弱くなります。本当にリリースおめでとうございます!

 2月14日(金)に東京・渋谷 WWWにてリリース・パーティがあるようです。同日にMs.Machineの元メンバー、Golpe Mortalが出演するイベントも渋谷 Contactでありますよ。みなさん2月14日は渋谷に集合!

 ちなみにその日は、逗子のスウェーデン・カフェ「リッラ・カッテン」でスウェーデンの伝統お菓子・セムラを作るイベントもあり、「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル」も開催されているので、私はどこに行けばよいのかわかりません!体4個くらい欲しい!

| 「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020」

 2月に「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル 2020」が開催されます。先月同じ記事書いてたじゃん!とお思いのかたもいるかもなのですが、先月は10周年を記念した人気作品の再上映だったのです。

 もう、言ってしまえば全作品観たいのですが、私が特に気になっているのが『Lords of Chaos』と『HARAJUKU』です。

 『Lords of Chaos』 Jonas Åkerlund, 2018

 MAYHEMのオリジナル・ギタリストEuronymousと、1990年代当時のノルウェーのブラックメタル・シーンを描いた作品だそうです。

 「Meyhem」というライヴハウスがコペンハーゲンにあって、同じ名前のバンドがいる(おそらくバンドから名づけられた?)ということは知っているのですが、その歴史や音楽をきちんと聴いたことがないので、とりあえず映画から勉強しようと思っております。

 『HARAJUKU』 Eirik Svensson, 2018

 こちらもノルウェーの作品です。

 私は、北欧が「世界幸福度ランキング」で上位だということに興味を持って調べ始めて、頭の中でユートピアを作り出していました。でも、北欧の映画を観て、北欧の人だって絶望するし、私(たち)と同じような理由で傷ついて、悩むんだ、という当たり前のことに気づきました。

 このトレイラーはノルウェー語で、字幕もノルウェー語ですが、主人公が原宿に憧れる様子が見受けられます。アニメの文化もあり、日本はある意味、辛い現実世界から逃避(エスケープ)できる国なのかもしれない、と北欧から見た日本を考えたときに思ったりしました。

 もう閉店しまったのですが、吉祥寺に北欧関連の雑誌や本がたくさん置いてある「moi」という北欧(主にフィンランド)コンセプト・カフェがあったのです。そこで読んでいた雑誌に、なぜこんなにも日本でアニメ文化が発展しているかについて“仕事にほぼ休みがなく、同調性を求められるこの国は、人々が逃避を求める。その結果アニメ文化が発展した”と書かれていて、とても納得したのを思い出します。

SAI
https://jaghetersai.tumblr.com/
https://twitter.com/jaghetersai

SAIMs.Machineのヴォーカリスト / リリシスト。
硬質でノイジーなサウンドと“Riot Grrrl”のアティチュードを持ったバンドとして各方面から注目される。

Norr Records Music Studio(スウェーデン)にて制作した初ソロ作品『Dröm Sött』を2019年8月にリリース。

ラーメンとカレーと梅干しサワーが好き。