近藤さくらがソロ・エキシビション「時間の洞窟」を大阪・田辺 LVDB BOOKSにて開催


 昨年は「ANA meets ART “COM”」プロジェクトに参加し、北海道・函館での滞在制作を経て同年12月より今年2月末まで北海道・札幌 晴耕雨読にて作品を展示中の近藤さくらが、ソロ・エキシビション「時間の洞窟」を大阪・田辺 LVDB BOOKSにて1月27日(金)から3月6日(月)まで開催。

 2019年6月に大阪・福島 Essential Storeにて開催され、同年11月に東京・麻布十番 Cale / Field Sewing Tokyoへと巡回した「場景を愛し、眼差しを共有する」以来約3年ぶりの個展となる「時間の洞窟」では、“栞”にまつわる作品を展示販売。

時間の洞窟

自分で掴むことができる時間は、塵のように僅かです。
しかし、わたしたちは、それらを好きな時に取り出して眺めることができます。
飴細工のように形を変えたり、同じところを繰り返し再生したりすることができます。
ひとしきり味わった後は、また自分の中にしまっておくこともできます。

掴むことができなかった時間は、手元にある時間と比にならないほどに膨大です。
数多の見知らぬ時間について、わたしたちは、他人が残した形跡から少しだけ感じることができます。
そして反対に、自分が残した形跡は、他人にとっての扉となります。

読むことが叶わない本、食べられない料理、行くことが出来ない国、住むことが出来ない街。
自分がこれまで選んでこなかった事柄や、この先も味わえないであろう時間がたくさんあることを、
わたしは、とても好ましく思います。

本に挟まれた絵(栞)は、様々な時間を有しています。
紙として生まれ過ごしてきた時間、
絵を描き加えられてからの時間、
挟まれた本が有する時間、
ページに挟まれた瞬間から発生する本と絵(栞)との時間、
それらが散りばめられた時間の洞窟としての店全体の時間。
絵(栞)は、半永久的に店内の本の中を漂います。

わたしたちは、すべてを見ることはできない。

――2023.2.2 近藤さくら

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近藤さくら個展
時間の洞窟

2023年1月27日(金)-3月6日(月)
大阪 田辺 LVDB BOOKS
〒546-0031 大阪市東住吉区田辺3-9-11
13:00-20:00 | 火水木定休

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近藤さくら Official Site | https://sakurakondo.com/