音楽作品のパッケージやロゴ、フライヤー・アート、書籍の表紙といったメディアのデザインを、独自の美学を貫きながら幅広く手掛けるグラフィックデザイナー・Takashi Makabeが、ソロ・エキシビション「The Aesthetics of Rubber Wrinkles」を7月25日(土)から8月7日(金)にかけて奈良・東城戸町(ならまち)のアート・スペース「sonatine」にて開催。
Zodiak名義でDJとしても世界的に活躍するMakabe。2024年にRyo Murakami主宰「Depth of Decay」から発表したミックステープと同タイトルの同展では、マテリアルによる身体の被覆 = 実質的な拘束によって生じる“皺”にフォーカスし、その陰影や連なりがもたらす効果を反映した作品群を出展。加えて会場内では、オリジナルのTシャツ、キー・リング、アクリル・スタンド、シルクスクリーン・プリントのジンや、昨年MATERIAL(QUEER NATIONS | RAMPS)主宰レーベル「MGMD A ORG.」から発表したミックステープ『Beauties in Lingerie Bondage』も販売されます。
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■ Takashi Makabe 個展
The Aesthetics of Rubber Wrinkles
2026年7月25日(土)-8月7日(金)
奈良 東城戸町 sonatine
〒630-8344 奈良県奈良市東城戸町9
12:00-18:00 | 火水休廊
入場無料
私たちは日常、目に見えない社会的・時間的拘束のなかに生きている。本展は「身体を実際に拘束する」という逆説的な行為を通じ、肉体と精神の境界線に生まれる「しわ」の美学を考察する試みである。
物理的な制限にただ受動に徹すること。それは抑圧ではなく、過剰なコントロールから自己を切り離す「究極の解放」をもたらす。瞑想的なカタルシスと呼応するように、人工の皮膚(ボディスーツ)の表面には、肉体の微細な呼吸に追随する独特なしわが刻まれていく。
緊縛によって引き直される強い線は、素材を強固に圧縮し、肉体の表面にストイックに計算された三次元のグラフィック──すなわち「しわ」を出現させる。ラバーやPVCが放つ無機質な光沢が歪み、折れ曲がり、陰影のひだへと変貌するとき、生身の肉体は言葉にできない官能的な視覚の強度(ウエイト)を放つ彫刻へと昇華される。
表層の支配と服従の奥底にある、極限の信頼とストイックな設計。本展が提示する「ゴムのしわ」という究極の現象のなかに、美学の真髄を目撃してほしい。
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