TYM344がソロ・エキシビション「レジャー」を東京・内幸町 MEDEL GALLERY SHUで開催


 昨年2月に個展「EYE KNOW EYE LOVE YOU BETTER」を東京・原宿 THE blank GALLERYで開催した東京生まれの美術家・TYM344(ティー・ワイ・エム・スリー・フォー・フォー)が、ソロ・エキシビション「レジャー(LEISURE)」を東京・内幸町 MEDEL GALLERY SHUにて9月7日(火)から19日(日)まで開催。

 同地ではアーティスト / グラフィック・デザイナー内田ユイとの2人展「SKIP TRACER」(2019)以来の開催となる同展では、自身で掲げる手法“二値化絵画”で制作したキャンバス作品をはじめ、壁を覆うほどの大型作品、看板や標識の構造にヒントを得たという新作も展示販売。

――毎日彼女の顔を見る。
(Blur「She’s So High」(1990)より)
レジャー、なんとあっけらかんとした平和な響きだろう。レジャーとはもともと余暇や自由な時間のことで、さらにはそのような時間に行う活動のことも指すが、それはまさしく不要不急として名指しされるようなものでもあるだろう。レジャーというちょっと古くさい言葉から喚起させられるのは、昔ながらの移動、ここではないどこかへのちょっとした旅を伴うものであるように思われる。物理的な移動には、目的地までの道のり、つまり必ず過程を伴うが、その過程にはたくさんのイメージたち、つまり看板や標識が存在している。
あらゆるイメージが動画化していく現代の世界のなかにおいて、絵画の新しい意義は「動かないこと」なのではないか?と仮定し、そのテストを続ける私にとって、24時間365日変わらずに同じイメージを明確に提示しつづけている看板や標識はいつも制作の手本になっていて、研究のために日夜そのイメージを採取し続けている。そのとき、私はまさしく路上、つまり実際的な<過程>にいる。そのことに気がつくと、その実際的な<過程>が、<確定>を体現している看板や標識の構造や在り方と関係していることも分かってくる。旅の目的に至る<過程>に必然はなく不安定なもので、まさしく余暇の本質はそこにこそあると思うが、そこではたくさんの<確定>に出会う。いまはその出会いそのものから仕事に取り掛かりたい。

――TYM344

TYM344 個展
レジャー
Leisure

2021年9月7日(火)-19日(日)
東京 内幸町 MEDEL GALLERY SHU

〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルプラザ2F
11:00-19:00(最終日のみ -17:00)

Gallery

TYM344 Official Site | https://www.tym344.com/