Review | 「TE HANDEL®」 | AGF®「ブレンディ®」スティック『紅茶オレ』


文・撮影 | SAI

 みなさま、お元気でしょうか。SAIです。去年に引き続き、お礼のためのギフトをうんうんいいながら選ぶのに幸せを感じております。今回のレビューは、そんなギフトから派生してお茶の回です。数年前、ミュージアムショップで働いていたときに知ったティー・メーカー「TE HANDEL®(ティーハンデル)」。店主である加瀬さやかさんが、学生時代のスウェーデン留学経験から着想を得て設立されたメーカーだそうです。実店舗は神奈川県の大磯。コロナで外へ出られなかった期間も含め、なかなか足を運べずじまい……。本当なら、実店舗に行って購入したかったのですが、とりあえず自分の中のハードルを下げ、今回はお礼ギフトのためにネット・ショップで購入してみました。

 ブレンドティーはたくさんあるのですが、お花や柑橘の香りが強すぎるのは苦手で……。レモングラスや、昆布茶、椎茸茶、ちょっと高いけど蕎麦茶とかが好きなんです。ギフトを送る相手方の味の好みや、自分の好みをうんうん考えながらセレクトすると本当に迷子になるので、飲みやすそうな『no.05 OISO RHAPSODY』を購入。国産大麦と大磯産の麦やハーブをブレンドしたお茶。麦、レモングラス、ペパーミント、葵の花などがブレンドされているようです。


葵の花ってピンとこなくて調べてみたら、THE BEATLES『The Beatles』(“White Album”)のブックレットにも使われているお花だそうです。葵は英語で“hollyHock”。ミュージシャン x お花の良いアカウントを見つけちゃいました。ラッキー。

 ミュージアムショップのワークメイトだったAちゃんは「贈り物をするにも、してもらうにも消え物がよくて、個包装がいい」とよく言っていたので(当時私は、そんなことまで考えてプレゼントを選ぶとかできていなかった……)、今でもAちゃんの教えを思い出しながら選んでいます。食に関して言うと、ヴィーガンの友人もいるし、甘いもの、辛いものが苦手な人もいるし、コーヒーが苦手な人もいる。ましてや小物や身につけるものは、好みやこだわりがハッキリしている友人が周りに多いので、自分の好みのものを買うのはある意味押し付けになるかも……とか考えたり。いや、考えすぎですかね。うーん。

 自分用には、『No.06 NordenLights(ノーデンライト)』を購入。緑茶、レモン、レモングラス、ラベンダー、ベルガモットが入っていて、好きな味っぽいです。しかも映画祭「トーキョー ノーザンライツ フェスティバル」のタイトルともリンクしていて、机の前でハイテンションになりました。わーい。“norden”は“北”のこと。北の光、つまりオーロラを指しています。

 日々忙しいと、ご飯を食べる時間や、お礼を伝える機会を省きがちになってしまいますが、そういうのこそ、きちんとやっていきたいと思う日々……。冷静だったり、日々が穏やかに過ごせていないと、なかなか難しいことなんですけどね。まあ、完璧を目指すと本当に息苦しくなるので、ほどよい感じでやっていきたいです。

Photo ©SAI
そして先ほど、届きました!わー!かわいい。感動。

 中に入っていたリーフレットにはこんな言葉が。

流れる時間にブレーキをかけてひと息
お茶の香りに誘われ すこし遠くへ思いを馳せる
そこから見える日常の風景は
いつもとすこし 違って見えるかもしれない

 あ~、自分が必要だったり、最近大切にしていたことってこれだなあって、心がもみほぐされるような気持ちになりました。

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大根の葉っぱをグラスにさしていたら、大根のお花が咲いたんです!パートナーが「咲いてるよ~」と教えてくれたのですが、ひと昔前だったら、ちいさなお花が咲いていることに気付けないくらい、忙しくて、心がささくれていたよなあ、って。
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スウェーデン語のブレンド名も!秋という意味の「Höst」や冬のいう意味の「Vinter」はMs.Machineの曲名でも使ってるくらい好きな言葉なので、なんだか嬉しい & キュン。

 またちょっと話がズレるのですが、年始に母親がおせちを用意してくれて、家事をたくさんがんばってくれていたのですが、うちの家族がそれぞれマイペース / マイルールすぎて、母がちょっとダウンしてしまう時間がありました。そのときに、一昨年「完璧にやらなきゃ。失敗はできない」と意気込んで倒れてしまった自分のことが重なって見えたんですよね。好きな本の中にあったなたはみんなのためにスープを作り、みんなを笑顔にしたところまではよかったのですが 、自分の空腹感を我慢してまでスープを与えたことがわかると、みんなも罪悪感を覚えたのです(根本裕幸『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』2019, ディスカヴァー・トゥエンティワン)という一節を母親に話し、無理しなくていいんだ、と一緒に家事のお手伝いをしました。

 それは仕事でも、家事でも同じで、家族や周りの人を優先しすぎると、ストレスを溜めすぎて、当たっちゃったり、あまりよくないんですよね。ふうー。そこらへんは、中尾ミエさんとか見ながら息を抜いていきたいですよね。


ドラマ「三千円の使いかた」のミエさん、最高でした。

 話は戻り、「TE HANDEL」の実店舗は日曜以外の9:00~17:00で営業しているそうです。神奈川・逗子にある「CINEMA AMIGO」のレビュー記事でも書いたのですが、海沿いのお店が、16:00とか17:00で閉まってしまう感じ、好きなんですよね。私も日常生活、そういう感じでありたい。

 そして最後に、AGF®「ブレンディ®」スティックの『紅茶オレ』についてもお話させてください。

 仕事やソロ / バンドの作業などをするときに、ひと息つきたいなあと思って、何気なく購入した「ブレンディ®」スティックの『紅茶オレ』。

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いつもは小さいサイズで買っているのですが、推しすぎて今回は記事用に大きいサイズを買ってみました。

Photo ©SAI

 個包装にプリントされた鳥ちゃんの言葉が本当にひとつひとつ癒されるんですよね。ホッとするというか……。お茶を飲むときって、一気に飲めないし、少し時間をかけて飲むものということもあって、この言葉を読むと本当に肩の力が抜けてリラックスできます。この鳥ちゃんを考え付いた人および「味の素 AGF®」のみなさま、ありがとうという気持ちです。

Photo ©SAI
忙しなく過ぎていった2月、一緒にいてくれた鳥ちゃんにありがとう……。

 スウェーデンには“fika”といって、仕事中でもお茶をする時間を大切にする文化があるようなのですが、そういう、ひと息つく時間というのも意識して過ごしていきたいですね。


スウェーデン x お茶といえばブレケル・オスカルさん。この人も深掘りしてみたいです。

 さて、今月はMs.Machineでのライヴが1本あります。ソロは制作中ですので、もうしばらくお待ちください。

 お読みいただき、ありがとうございました。Hej Då!

DouseDouse

2023年3月25日(土)
東京 下北沢 BASEMENTBAR
24:00-28:30

当日 2,400円(税込 / 別途ドリンク代)

Live
aruga / Ms.Machine / NOUGAT / yangdoe

DJ
Omi (Kamisado)

SAISAI
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現在東京を拠点に活動するヴォーカリスト / リリシスト / ライター。2015年にバンドMs.Machineを東京にて結成。近年では坂本龍一 / 後藤正文主催イベント「D2021」に出演。また、アメリカのメディア・コレクティヴ「8ball」やシンガポール拠点のCNA制作番組「Deciphering Japan」が日本の女性にフォーカスした回に出演するなど、ワールドワイドに活動している。2020年末にUMMMI.監督のMV『Girls don’t cry, too』、2021年には待望の1stアルバム『Ms.Machine』を発表し、「FUJI ROCK FESTIVAL ’21」“ROOKIE-A GO-GO”に選出される。ソロでの音楽活動は2019年夏にスタート。『音楽と人』誌への掲載や、InterFMのラジオ番組「sensor」への出演など、大きな話題となっている。2021年はシングル『記憶喪失』『Sonatine』や、ex-TAWINGSのヴォーカリスト・KANAEとの楽曲『Myway Highway』をリリース。9月には、野中モモ、奥浜レイラとの“私たちのシスターフッドミュージック”についての鼎談記事が『Numéro TOKYO』に掲載された。

また、音楽活動以外にライター/インタビュアーとしての側面も持つ。ウェブマガジン「AVE | CORNER PRINTING」では音楽や映画などについての記事を連載しており、これまでにICEAGE、野中モモ、Elle Teresa、そしてSAIが特に関心を寄せるスウェーデンの男女平等社会について友人のVeraとNellaにインタビューした記事もある。