最近、と言ってもコロナで在宅になってからなのでここ4ヶ月くらい、家で音楽を聴く時間が増えた。バンドを兼任するようになってから1日中家でだらだらする時間があまりなくなって、たまにある休みもNetflixを見るか外で遊ぶかなので、音楽を聴くとなると移動中にサブスクで聴くのが主だったのが、この自粛期間で基本家にいるようになり、レコードを引っ張り出すように。ほとんどが学生時代に買ったもので、当時買うだけで満足していたような、針を落とした記憶もないジャズの名盤があったり、中野のディスクユニオンで外に置かれた100円コーナーのみで集めたCARPENTERSのオリジナル・アルバムがあったり……思い出に浸っていたら原点回帰な気分になったので、久々にTHE BEATLESを聴いたりしてみた。
数年ぶりに聴く『Abbey Road』(福岡にアビー道路っていう通りがあるので、アビーロードガチの人はぜひ。ツアーで行く度に意図せず毎回遭遇するのを思い出して……激レア情報失礼しました)は思い出補正もあって、もはや客観的には聴けないけど、名盤に違いねえなぁと思いつつ、George Harrisonなかなかいいギター弾いてて再評価しちゃったよ。星3つでしょあれ。今後好きなギタリスト聞かれたら、ジミヘン・サカシン・ジョジハリにする。
ぼくはTHE BEATLESが大好きなのでメンバーそれぞれのソロもよく聴いてたんだけど、ソロだとジョジハリ(敬意を込めて以後ジョジハリと呼ぶ)が好きだったりする。久々に聴いた「Something」(『Abbey Road』に収録されているジョジハリ作詞作曲の名曲)に心を掴まれ、その流れで『All Things Must Pass』(ジョジハリソロの代表作)を聴いたら、なんていうか、今っぽく言うと、エモすぎて会いたくて震えるPretenderって感じだった。ふつうに言うとめちゃくちゃよかった。
アルバム名の『All Things Must Pass』は和訳すると“諸行無常”なんだけど、コロナ禍で働き方が変わったり、一緒に働いていたおじさんおばさんが急にリストラされたり、ボーナスがなくなったり、住み慣れた杉並区から全然違うエリアに引っ越したり(住み慣れた杉並区って語感いいよね、杉並区在住のラッパーにはぜひ使って欲しい)他にもたくさん、公私共に最近やたらと諸行無常を感じる日々だったので、そんなおセンチな気分にがっちりハマってきたってわけなんですね~!麻雀でいうところの、カンチャンずっぽし!これぞ僥倖……!で脳汁出るあれ。もしくは『遊☆戯☆王』で言うところの、千年パズルの最後のピースをハメたときの遊戯。あのときの遊戯がちょうど今のぼくなので、ぼく遊戯です。よろしくな!
何言ってるかわかんなくなってきたのでまとめると、『All Things Must Pass』のリリースから何十年も経って時代も変わり、こちとら2020年を生きてて、オリンピック⤴️⤴️、とか思ってたらコロナ出現や政治の地獄モード突入により鬼畜な状況なのに、ふいに心を掴んでくるジョジハリ、っていうか音楽ってやっぱり素晴らしい、普遍的ぃ~!と改めて思ったって話。個人的には、こんな世の中になったせいというか、おかげで音楽と向き合う時間が増えて、今人生で1番音楽に熱中している自分もいるから、悪いことばかりでもないんだけど。環境を変えるように努力することは大事だけど、それがすぐに叶わないのであれば、その環境の中でいかに楽しめるかも大事で、ライヴはなかなかできないこの頃ですが、そんな中でも何か楽しみを見出して、濃厚接触できる日々がくるまでみんな健やかでいようね。また会いましょう。ちゅっちゅ!
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