Feature | AVEのトータル・リコール 2019 Alfa


文 | 花原史樹 | BLKPHXXX | ナポリタンみみこ | 大塚智史 | 佐藤和弥 | Takashi Makabe

 「AVE | CORNER PRINTING」との縁深いみなさんに、2019年の“ベスト3”を選んでいただきました。あなたの記憶は、決して純然たるあなたの行動のみで形成されるわけではありません。情報として、ある種のヴァージョンで上書きされた他者の行動・記憶も、あなたの行動・記憶であるかのように振る舞うことがあるでしょう。個々の行動が、個々の完全記憶の一部となる。AVEのトータル・リコール。

Alfa | Victor | Echo

| 『監査役野崎修平』『監査役野崎修平』| 『カバチタレ!』『カバチタレ!』| 『解体屋ゲン』『解体屋ゲン』

 2019年に電子書籍(Kindle)で読んだお仕事まんがのベスト3です。
 私はまんがを読むのが大好きで、その中でも2019年は特に、働くことをテーマにした、いわゆる“お仕事まんが”をよく読みました。

 テレビやラジオからは働き方改革というより言葉を多く耳にする様になった2019年初頭、現在私の勤めている会社では若く優秀な人がどんどん増えていく中で、評価もされず、人望もなく、私は今後どう働いていけばよいのか、わかりませんでした。

 なにかに悩んだときや迷ったとき、私は先人たちの声に耳を傾けたく、本やまんがを開きます。

 それまで仕事をテーマにしたまんがといえば『まんが道』や『青春少年マガジン』に代表されるいわゆる漫画家が職業のまんがばかり読んでいて、他のお仕事まんがは食わず嫌いで『サラリーマン金太郎』や『人事課長鬼塚』『左ききのエレン』を読み始めてはまっていきました。

 どのまんがの登場人物たちも、いつも強く、まっすぐで、悪いことは悪いと認め、とてもやさしくて、私はそんなまんがたちが大好きです。
 本やまんがは働き方の答えまでは教えてくれません。ただ、たたかう知恵と勇気を私にあたえてくれます。

引越
引越
欧州
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動物
動物
ナポリタンみみこ | ぽーとらら
手芸家。ピンク、ポテト好き。2020.1.28-2.6 ラフォーレ原宿 1F WALL「ブティックさぶ」内でニットブランド「ぽーとるる」販売
https://www.instagram.com/napomimi/ | https://napomimi.tumblr.com/

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」アトラクション(1回しか行ったことないけど)ベスト3

 今年、初USJしてきました!!! 関東在住のため、行く機会が全くなく、「UFJ?あ、USJだ」と名前もなかなか覚えられなくて何度も言い間違えてましたが、行ってからのわたしは「USJ!USJ!USJ!USJ!」もう100%言い間違いなどということはありません!USJとっても楽しく素晴らしかったです。涙は流してないけど、感動しました〜。絶対来年も行く!まだ行ったことない人が行きたくなるように、魔法をかけます。

ナポリタンみみこ

 ベスト1から言うとつまらないので、ベスト3。「エルモのゴーゴー・スケートボード」。見た目がまず良い〜。スケボーのめっちゃ大きいやつが動いてる。見た瞬間「なにあれ〜。サイコーじゃん」です。乗っても、めちゃ楽しい。適度に浮く感じが何回かあって、はぁぁぁぁ楽しかった。セサミストリートの中ではゾーイかアビー・カダビーが見た目かわいいから好きです。

 ベスト2。「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」。行ったときがちょうど空いてる日だったようで、ぜんぜん並んでなくて、これは関東の夢の国レベルの並び方から推測すると「イッツ・ア・スモールワールド」みたいなやつかな?星見られるのかな?などと気を抜いて乗り込んだら、「スペース・マウンテン」級のアトラクションでした(笑)。しかもスペース・マウンテンより速い。すごかった(笑)。

 ベスト1。「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー™」。ポッターの映画は何本かは観たことがありましたが、派手め好きとしては、やっぱり色が地味なので映画自体あまりピンときていなかったのですが、ポッターゾーンに入った瞬間からそれはそれは爆上がりでした(笑)。学校があのモン・サン・ミッシェルのようで、フランスに行かなくてもモン・サン・ミッシェルに行ったような気分になれるなんて、なんと素晴らしいこと。アトラクションは学校の中にあるのですが、ほんっとにすごかった。はじめてアトラクションで気絶するかと思いました(笑)。叫び過ぎて、その後声がかすれた声しかでなくなりました。このアトラクションは色々とすごいので、どうなってんの?! と思って、詳細を見たら世界No.1ライドの栄誉を過去5年連続受賞となっていて、なるほど!と納得。体験してみないと何もわからないので、ぜひ乗ってほしいです。2回乗ったけど、1回目の破壊力は凄まじかった。。。また乗りたい。

 USJのアトラクションはスピードが速くてほんとに破壊力がすごいので、もう関東の夢の国のアトラクションに乗ってもすべてカスのような感じにしか思えないと思うと、ちょっとかなしい。関東の夢の国には、足ぶらんぶらんしながら乗るアトラクションはないけど、USJは結構あって、すぐ脱げる靴は履いていかないほうがいいです。

 USJは関西の夢の国や〜

大塚智史 | SOLVENT COBALT
東京のバンド https://www.instagram.com/solventcobalt/

 2019年ベスト3というお題で原稿を書くというお話をいただきましたが、さて何を書けばいいかと迷っている現在。無難に今年聴いた音源ベスト3でも、と思いましたが、そもそも私、80年代前半から90年代前半までを行ったり来たりしているだけで、新しい物について言えることなど何もありません。しかも自分のような人間が、このような場で人様の作った物に対して持論を展開するなど畏れ多く(1回やっちゃったけど)、まあ平たくいえば何も書くことがないので却下。

 とりわけ2019年は、パーソナルなことに関して言えば例年以上にこれといってドラマティックなことなどなく、平凡に、平凡すぎて穴が空くんじゃないかと思うような空虚な毎日を送っていたようにも感じています。そんな僕の日常生活、去年から決まった時間に出勤をするという、言わば毎日約束を守らなければいけないことになったわけですが、長年の時間に縛られない生活から自分は果たして抜け出せるのだろうか?と不安を抱えていたものの、この時間というものは縛られても縛られなくても、僕のペースに合わせてはくれず、無表情にあり続けるものです。人生の転機とも言える2018年から2019年を迎え、現在の僕が気づいたことは、自分以外にも同じ時間に通勤、通学している人がいるということ。当たり前のことでしょうが、これが昔の自分には当てはまらなかった。余裕のある通勤時間に見る顔、遅刻ギリギリの時間に見る顔、これを僕は急ぐか急がないかという判断材料にしているわけです。いつも向かいから歩いてくる黒いズボンとジャンパーのおじさんが商店街の肉屋の前で歩いているときは全然余裕、毎日手をつないで仲良さそうなカップルが同じ方向に向かっているときはちょっとギリ、いつもヒールをカツカツいわせて歩いているOLがいるときは遅刻寸前などなど。そんな毎日でも少しずつ変化していき、最近あのカップルは2人でいないな、別れてしまったのかな?あの人最近見ないな、引っ越したのかな?何か事件にでも巻き込まれたのかな?とか考えるのが毎朝のささやかな楽しみというかなんというか、何も知らない赤の他人の人間ドラマみたいなものを勝手に妄想して、自分はまだ他人に対して興味があるのだと再認識しているところなのです。ちょっとやばいやつみたいになってきましたが、まあ、いつも見かける通行人が僕の自転車を漕ぐ速度に影響を与えているわけです。

 さて、その自転車を漕ぐという行為にはカロリーが必要なわけで、僕は毎朝自宅で朝ごはんを食べてから家を出るのですが、そのほとんどが卵かけご飯なわけで、ようやく本題に入りますが、僕の2019年ベスト3は卵かけご飯です。なんだ今さらTKGかよ、とか言うのはやめてください。流行には飛びつかず、その時は冷ややかな目で周りを見渡し、遅れたとこからやってくるやつがいつも新しいことを始めるんだと僕は思っています。これから僕のおすすめの食べ方3つを紹介しましょう。

大塚智史| おすすめの食べ方
その① 醤油とラー油

 刻んだネギもあればなおよし!

| おすすめの食べ方
その② ポン酢

 鰹節もかけてみて!

| おすすめの食べ方
その③ 牡蠣醤油

 これはミーハーです。すいません。

 卵かけご飯は、卵と醤油を混ぜたり、混ぜずにご飯の上にそのまま割り入れたり、味付けのヴァリエーションも無限大。高タンパクで、これからの時期は風邪の予防にもなるはずです。

 もし、この文章を読んで時間を無駄にしたと思うかたがたくさんいらっしゃったとしたら幸いです。時間なんてそんなものなのだから。

ODD TAPE DUPLICATION佐藤和弥 | ODD TAPE DUPLICATION
https://www.instagram.com/odd_tape_duplication/

2019 Cassette Life 3本

 2019年も師走になり、年の瀬を感じながら今年はどのテープをよくきいたかな?どんなん買ったっけ?って振り返ってみると、いつ買ったのかも覚えてないようなものがどんどん出てきてしまい、絞るのに悩んでしまった結果、この3本を選びました。

Georgia Anne Muldrow 'Seeds' 2012年に発売されたGeorgia Anne Muldrow『Seeds』(Prod & Beats: Madlib)。この作品を2018年にカセット化したSFのカセットテープ・レーベル「Fuzzoscope」の功績は最高に大きいと思った。ビートもファンクやスピリチュアル・ジャズネタでErykah Baduを連想させるジャケット。Madlibのプロデュースであれば間違いないと思っていたけど想像以上。PVにもなっている「Wind」はマスト。

Sky Mata 'Dye Xanh' 札幌の独演バンドSky Mata『Dye Xanh』。「Citrus City Records」からのリリース。全ての楽器、歌も全て独演。根岸里紗監督による映画『ふたり』の音楽プロデュースを手がけ、別名義“幽体美人”でも自主制作アルバムを数年前にドロップ。デジタルの音源を聴いてもカセットの音質っぽいので、おそらくカセットMTRで録音している or 最後にカセットでフィルターしているんじゃないか?って勝手に思ってる。ローファイでいつ聴いても心地いい、暖かい音。ほぼ毎日聴いてた。

JAVA 'Java 1 & Java 2' Paul CherryとJustin Vittoriの2人から成るインスト・ユニット“JAVA”の『Java 1 & Java 2』。「Human Sound Recods」から発売されたカセット。こちらのテープをラジカセで聴いてみて欲しい。特にラジカセをおすすめします。カセットテープを聞く時にラジカセ、ウォークマン、デッキなどいろいろ個人によって再生機の差はあると思いますが、その装置によって全く音色が変わるっていうのををこのJAVAのテープで味わいました。それからレーベル単位の音質っていうのがあって、それに合わせて再生機器を変えて聴いたりするようになった。「Inner Ocean Records」や「URBNET Records」はラジカセで聴いたりしている。現行で発売されているテープで、音色が悪い、音が篭っているようなものがあったとしても、EQ付きのラジカセで調整できる。できれば、圧倒的に音が痩せない00s前のラジカセがおすすめ。カセットテープではなくラジカセの話になってしまったけど、結局来年もカセットで遊ぶということです(笑)。

Takashi Makabe (Zodiak)Takashi Makabe (Zodiak)
グラフィック・デザイナー。「Der Plan Live in JaPan 2020」のフライヤー作りました。
https://takashimakabe.com/

ドイツで出会って感動したベスト3

Takashi Makabe (Zodiak)

| 1. Otto Dix『The War』
 Otto Dix馴染みの地ドレスデンにある、ノイエ・マイスター絵画館内常設エリアに展示している、Otto Dixの祭壇画『The War(独語:Der Krieg)』。巨大な反戦画。

| 2. Oskar Schlemmer『ヴァイマール芸術アカデミー校舎のレリーフ』
 バウハウス誕生の地ヴァイマールにある芸術アカデミーの校舎。退廃芸術に認定されて塗りつぶされたことで有名な壁画の階段ではなく、その階段手前にあるオスカー作のレリーフ。

| 3. Rakotzbrücke(ラコツ橋)
 ポーランド国境近くのクロムロー自然公園内にある魔橋。本来は水がたまり橋が水に反射するはずが、訪れた時は枯れ果ててたけど。
※ 魔橋について: Wikipedia

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